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  • 山村依沙子さん 映像・放送コース 最終回

    山村依沙子さん 映像・放送コース 最終回

    1月27日 最終回 今回は作品を制作し、搬入を終えて…

    山村依沙子さん 映像・放送コース 最終回

    1月27日 最終回

    今回は作品を制作し、搬入を終えてのからの気持ちを伺いました。

    yamamura_mymother
    山村依沙子「my mother」ドキュメンタリー  13分17秒

    駒井:編集作業を終えて今どう思いますか?

    山村:えー疲れた。搬入もそんなに働いてないけど(笑)
    搬入よりその前の準備の方が大変やったかもな。機材借りたりとか。
    ここまで持ってきたりとか。

    駒井:機材はメディアセンターのものなんですね。

    山村:自分たちの教室の机とかは自分の領域のものやけど、白い台は私たちの卒展のそやけど進級展でも使うやつやな。
    あった箱が汚かったから白く塗りかえた。

    駒井:タイトル「my mother」はその台につくんですね。

    山村:去年は垂れ幕みたいなやつやったもんね。

    駒井:作品は前制作されたのと比べてどうですか?

    山村:前の作品と変わったかもしれへん。一日の流れ的な感じでやってる。
    卒制は1年間かけるから、たまに夏に撮った素材も入ってるけど。
    前期の作品をみたひとはこっちの方がいいと言ってくれはる。
    長さも13分と長くなってるし。

    駒井:見てほしいポイントはありますか?

    山村:前の作品は自分の声が入ってるのが嫌というかインタビュー的なん撮るの嫌やったから、家族3人みたいやったけど、
    今回はずっと撮りっぱなしにしてた影響もあって、前期は映るの嫌がってたお父さんが映っていて
    ちゃんと家族全員が出てるところ。

    駒井:大変だったところは?

    山村:編集が思ってるようにいかなくて、写真を撮り直したりとかした。いつもは提出期限1週間前には終わってるのに、
    今回は珍しく遅れてしまった。それがうまくいかんかった。

    駒井:それは編集してるときに、必要な写真が思い浮かぶってことですか?

    山村:櫻井先生に言ってもらえる。写真の撮り直しが多かったかな。

    駒井:4年間はどう感じましたか?

    山村:楽しかった、大学だけじゃなくて全部ひっくるめていろんな意味で。
    バイトと制作のやりくりとかも櫻井先生が助けてくださったし、よかった。

    駒井:卒業おめでとうございます。インタビューに付き合っていただきありがとうございました。

     

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  • 岸本倫子さん グラフィックデザインコース

    岸本倫子さん グラフィックデザインコース

    最終のインタビューでは卒業制作展を終えての感想とこれからについてお聞きしました。

    岸本倫子さん グラフィックデザインコース

    作品タイトル:「層」
    グラフィックデザインコースの岸本倫子さんの卒業制作をメディアデザイン領域1年の前田実胡が取材しました。


    4 回目 2月13日

    前田:今回で最後の取材なのでよろしくお願いします。

    前田:卒業制作を終えてどうですか?

    岸本:なんかね、終わったねって。あんまり実感ないです。今いろいろやってるから課題が1つ終わったって感じかな・・・。

    前田:卒業制作で印象に残っていることはありますか?

    岸本:うーん・・・。壁を立てるときに業者さん5、6人くらいでやってもらって。「これで良いですか?」「良いですよ!」って。私ずっと指示してるみたいな。作品作ってるときはずっと1人だったけど最後の最後で大人数で作業したっていうのが印象的でした。おかげで綺麗な展示ができました。

    前田:制作中にトラブルってありましたか?

    岸本:私は特になかったかな・・・。もともと作業進むのが遅いって分かっていて前期から形にしようと思ってやってたからスムーズにいったと思う。グラフィックデザインコースの展示スペースに入った所にポスターがたくさん展示されてたの覚えてる?

    前田:はい、覚えてます。ポストカードもありましたよね。

    岸本:うん。それを私が企画したから少し大変でした。コースのみんなに「自分の作品のミニマルポスターを作ってほしい」と依頼して制作してもらったり、希望者にはポストカードも作ってもらったし、ポストカードの展示台をデザインして発注したり・・・。いろんなことを同時にやってたからその辺で少し混乱したかな。

    前田:最後にですが、将来について教えて頂けますか?

    岸本:研究生としてとりあえず1年間残ります。3年からグラフィックデザインコースに移ったからまだもう少し勉強しようと思って。

    前田:絶対これだけはやってみたいことってありますか?

    岸本:そういう凄いこと考えたことなくて・・・。成安に入る時も「あ、ここ良い」って感じで・・・。直感で入ったから仕事もそんな感じで選ぶのかも。ちゃんと考えないといけないけど。でも今まで直感でやって上手いこといってきてるからこれからも自分でおもしろいなって思ったことをやっていきたいな。

    前田:最後まで取材受けてくださりありがとうございました。

    岸本:いえいえ、ちゃんと答えれてるかな?ありがとうございました。

     

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    撮影者:神藤剛


    3 回目 1月27日

    今回は搬入作業の様子を見せていただきました。

    作品や備品は学校からトラックで会場に運ぶので、搬入作業は大学での荷物の積み込みから始まります。

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    岸本さんも髪を結んで作業を始められました。

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    トラックの横が開き、大きな荷物が積まれ始めました。

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    岸本さんを始め、4年生の方々は常に笑顔で作業をされていました。

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    2台のトラックに荷物が積まれ、グラフィックデザインコースの積み込み作業は終了しました。

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    最後に少しだけお話をさせていただきました。

    前田:お疲れさまでした。積み込み作業どうでしたか?

    岸本:腕が・・・!腕がいたい!

    と笑顔で答えていただけました。

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    2 回目 12月18日

    今回は作品の進行状況や制作の様子を取材しました。

     

    前田:こんにちは。よろしくお願いします。

    岸本:よろしくお願いします。

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    前田:これも作品の1つですか?

    岸本:うん。今試作なんだけど・・・。波の映像を映像じゃなくて紙で地層みたいに重ねて、波が繋がって行くみたいな・・・。波の映像を撮って、その映像を1秒24コマにして、印刷して重ねて行くっていう作品です。これはどこかの海なんだけど、地元が沖縄なので本番は沖縄の海の映像で作ろうと思っています。これは10秒くらいの映像を使ったかな。

    前田:本番は何秒とかって決められていますか?

    岸本:本番は300ページくらいで作る予定です。

     

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    前田:これも作品に関係しているんですか?

    岸本:うん。断面図を見せたくて。これは空の情報を載せようと思って一日色が変わっていく写真をシュレッダーにかけています。まだ試作だけど縦長にしようと思っています。
    地球を層化したテープ

    岸本さんのメモ

    岸本:これは断面を見せたくて・・・。断面を見せることで面白い発見があるとか、普段見ているものの情報を層にしたときに違うものに見えるっていうのをやっています。今やっているのがロール紙の断面を見せたくて、地球の断面を作ってます。断面って言うか、表面をロールで作っていくんやけど、こいつは赤道の大陸の部分に色を塗っている感じです。40メートルのロール紙で作っている感じで、100万分の1スケールです。

    前田:卒業制作展では100万分の1の地球が見れるってことですか?

    岸本:そうそう。

    前田:塗ってあるところは全部手で?

    岸本:そう、スプレーで。印刷できないって言われて・・・。ただ色塗ってるだけじゃなく、ちゃんと陸の形になっています。

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    前田:手作業って先が長いですね・・・。

    岸本:でも1つのロールを作るのに2日くらいでできるかな。

     

    今回は作品の説明だけでなく、制作過程を見せていただきました。これから作品がどのように変化していくのか取材していきたいと思います。


    1 回目 11月21日

    この日は前期から制作されていた作品を中心にお聞きしました。

    岸本さん1

    前田・鄭:よろしくお願いします

    岸本:答えれるかな

    前田:卒業制作ってどんな作品を作られるんですか?

    岸本:前期から2つ作品作ってて、そのうちの1つを卒制にしようと思ってて。あ、パネルあるわ。パネル見たほうが良いわ。前期に皆こんな感じにやりますみたいなの作ってて。

    岸本さん2

    岸本:卒業制作はこっち(画像左)をやることになったんだけど・・・。自分の好きなことと苦手なことを最初テーマにして考えてて、嫌いなものが算数だったの。算数の自分の解釈をして、本を作るみたいなことをこっち(画像右)でやってて・・・。

    前田:反対のものをテーマにしたんですね。

    岸本:うん。好きなものは地層を見るのが好きでってことから始まって、重なっているやつをテーマに層を作ることをしています。本とかシュレッダーにかけたり今やっているんだけど、情報を層にするのが一番の大きいテーマ。

    岸本さん3

    岸本:今ここにあるのが波の情報なんだけど、波の映像を映像じゃなくて紙で地層みたいに重ねて・・・。
    小口って言うんだけど、小口に印刷されているの見たことがある?

    前田:あります!

    岸本:ああいうイメージで最初作ろうと思って、こんな感じに写真を重ねて、こっちに波が繋がって行くみたいな作品。
    紙を使った作品を卒業制作でやっています。

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    岸本:前期に作っていったものがこれになります。

    前田:これ!さっきから気になっていました。

    岸本:これは大草ゼミで作ったやつで・・・。

    前田:今は南ゼミですよね?

    岸本:そう、グラフィック前期は2つのゼミに分かれてやってて、大草ゼミと今の南ゼミ。後期は南ゼミだけに来てるんだけど・・・。時計や時間が苦手で・・・。算数セットとか覚えてる?

    前田・鄭:はい。

    岸本:そういうのを作ろうと思って・・・。最初この本を作って・・・。掛け算のゼロの段の答えが全部ゼロになるのが小さい頃意味分かんなくて・・・。何でゼロになるのみたいな。小さい頃の自分の解釈でこのゼロの段のゼロが口なんだけど、ゼロが食べちゃうの。

    鄭:かわいい。

    岸本:想像したら理解できて。

    岸本さん5

    岸本:セットにするから何個か作ろうと思って、さっき言ってた時計なんやけど、12まで数があるやんか。例えば夜中の10時を22時っていう切り替えがわかんなくて。1の時に長い針が来てたら5分って意味やんか。なんで1なのに5なのみたいな!笑

    前田:確かに分かりにくいですよね

    岸本:そんな感じで数字が嫌いで、もう分けわかんないと思って。これ作ったのは色が好きだから色で全て認識しようと思って・・・。長い針と短い針って感じにして、上に時、下に分が来るようにして色の組み合わせで何時何分だみたいな・・・。
    何時何分だってよりは、今この色の組み合わせの時間だくらいの感覚でとらえるものを前期で作ったよ。

    南先生:売ってたやつ?

    鄭:売ってはったんですか?

    岸本:アートマーケットでブローチにして売ってました。笑

     

    今回のインタビューでは卒業制作のテーマやこの作品を作ろうと思ったきっかけなど、作品を見ただけでは分からない岸本さんの作品に対する思いを知ることができました。

     


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  • 堀江祐佳さん イラストレーションコース

    堀江祐佳さん イラストレーションコース

    最終回となる6回目のインタビューでは、卒業制作展を終えての感想や、今後の活動についてお聞きしました。

    堀江祐佳さん イラストレーションコース

    作品タイトル:「野菜戦国記〜近江 DE 野菜~」
    イラストレーションコース4年生堀江祐佳さんに、総合領域1年生の山本理佐子がインタビューしてきました。


    2月5日 最終回

    ──卒業制作展も終わり、静かになったゼミの教室で最後のインタビューをさせていただきました。ゼミの教室は搬出した作品などの段ボールで溢れかえっていました。

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    山本:では改めて、お疲れ様でした!

    堀江:お疲れさまでした。

    山本:打ち上げとかはもうされたんですか?

    堀江:ゼミの人たちと、カラオケと二次会で飲みに行きました。

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    山本:では、卒業制作展を終えられての感想を聞かせてください。

    堀江:難しいこと言えへんけど、とりあえず展示をちゃんと完成させることができてホッとしました。展示はみんなが手伝ってくれたから、自分の思うような良いものができたんだと思います。

    山本:同じゼミの方に手伝ってもらわれてましたよね。

    堀江:うん。同級生も手伝ってくれたんやけど、他の学年もいっぱいお手伝いに来てくれはって、私のところにも何人か派遣してもらえたんです。

    展示の反省としては、壁の展示の横何cm間隔あけるとかは計算してメモしてたんやけど、どういう順番で貼るか決めてなかったことかな。

    山本:制作に関しては何か反省や感想はありますか?

    堀江:制作期間が短かったので、バーッとした勢いで作業を進めてしまって、漫画も印刷所にデータ提出してから「あれ、ちょっと文字ちゃうやん」ってミスを見つけることが結構ありました。文字がズレてたり、誤字があったりしたのは凄く気になりました。漫画のデータの提出が締切のギリギリになってしまったのも反省してます。

    展示の地図は「どう描いたら、作品のモチーフにもなっている滋賀の野菜のアピールができるか」を考えながら作ったので、楽しみながら制作できました。

    山本:会場で、立ち止まって地図のパネルを見てる方けっこうおられましたよ。

    堀江:展示当番の席の斜め前が私のスペースで、当番の時にスペースの方を見てたんやけど、地図とかは奥様方も関心を持って見てくれてはった。地図は見やすい文字の大きさにしたから良かったのかもね。前にフリーペーパーを作った時に、母親に「文字がちっさすぎて、老眼の人が読めへんよ」って言われたから、文字が小さくなりすぎないように注意して作ったんよ。

    山本:看板の文字は何ポイントぐらいに設定されたんですか?

    堀江:どれくらいやったかな~。20ポイントくらいはあったかな。

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    (写真はMONゼミの教室の窓を撮ったものですが、内側から撮ったので裏向きになってしまっています…><;)

    山本:卒展で作品を展示して、知り合いの方から感想を貰ったりされましたか?

    堀江:中学時代の友達から「漫画読んでて面白かったよ」と言ってもらえました(笑)販売する漫画の数はあんまり用意してなかったけど、ほとんど売れたのでうれしかったです。

    山本:おめでとうございます!漫画は私も買いましたよ!

    堀江:買ってるとこ見たよ(笑)

     

    山本:就職先は決まりましたか?

    堀江:ヘアアクセサリーを中心にハンドメイドで作る会社にデザイナーとして採用してもらいました。あ、そういえば社長さんも卒業制作展を見に来てくれはったみたい。

    山本:社員さんに気を遣われる、いい社長さんですね。

    就職されても、制作は続けていかれるご予定ですか?

    堀江:あ~そうやね。やりたいかな。自分のイラストを使ったグッズを作ったり漫画描いたりするのが好きやから、個展とかを開くよりコミティアとかそういうイベントに参加したいな。

    山本:『グッズを売る』イベントに?

    堀江:そうそう。大学の学園祭の響心祭でお店出していいなら出したいな。

     

    山本:成安造形大学での4年間で、思い出に残ってることや感想はありますか?

    堀江:なんか早かったな~って思います。もう何年か大学にいたい気もする(笑)やっぱり、ゼミの活動とかが一番楽しかったかな。3年の途中くらいまで自分が何をやりたいのかわからなかったから、やりたい事が見つかってゼミに入って、グッズ制作したり漫画描いたりするのは楽しかったかな。

     

    山本:イラストレーション領域の学生にアドバイスなど、何か一言お願いします。

    堀江:う~ん。とりあえずやりたい事はやっておけばいいと思う。自分のやりたい事をやって、悔いのないように卒業してください。

    山本:これくらいには自分の方向性とか決めておいた方がいいよって時期はありますか?

    堀江:え~どうなんだろ。自分のやりたい事が見つからない人はなかなか見つからないかも知れんけど、私も方向性決まってなくてヤバイなって思ってた時期もあるけど、いつの間にかパッと決まることもあるから、そこはそんなに気にしなくてもいいんじゃないかな。

    ──締切に間に合わせるためにお忙しかったのではないかと思いますが、堀江さんはいつもインタビューを快く引き受けてくださいました。他にも、インタビューをするために何度もMONゼミの部屋にお邪魔しました。堀江さん、MONゼミの方々、大変お世話になりました。


    5回目 1月16日

    ──大型プリンターを使った出力はB棟2階のイラストレーション領域研究室で行われました。

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    ──こちらの大型プリンターを使います。とても大きく、紙だけではなく布にも印刷をすることが可能です。

    領域アシスタントさんに手伝っていただきながら、印刷の作業を進めます。

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    ──大型プリンターで出力したものはディスプレイ用として立て看板にされるので、解像度は低めの150dpiに設定されています。

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    ──大型プリンターからゆっくり印刷されるのを楽しみに待つ堀江さん。

    印刷が終わるとゼミの教室に移動し、立て看板にするためにイラストをのり付きパネルに貼る作業を始められました。

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    ──貼る作業はとても慎重にしないと気泡が入ったりしてしまうので、ゼミの学生さんたちに手伝ってもらっての作業です。

    堀江:これってどうやって貼るのがいいんかな?サロンパスみたいに真ん中から貼っていったらいいんかな。

    学生:端っこからの方が良いよ。のり付きパネルの保護シートを折り曲げつつ捲っていって。

    堀江:あっ。しまった!爪で引っ掻いちゃってイラストに傷ついた!

    MON先生:後で上から絵の具で塗っちゃえば大丈夫よ。

    ──1枚目を貼る作業でコツを掴んだ堀江さんは、2枚目の作業はスムーズに進められていきます。

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    ──パネル貼りの作業が終わると、イラストレーションコンピュータルーム②に移動し、壁のディスプレイ用のイラストを印刷します。

    堀江:う~ん、色がなんか変やなぁ…周りの額縁の木目も消えてるし。

    ──この後、レイヤーの順番が変わっていたことや印刷設定のミスに気が付かれ、無事に印刷を終えられました。

    この日使った大型プリンターやコンピュータルームは堀江さん以外にもたくさんの4年生が卒業制作のためなどに使用されていて、ゼミの教室にも完成した立て看板や完成間近の絵もあり、卒展まで2週間をきったことをひしひしと感じました。


    4回目 1月9日

    ──4回目のインタビューでは大型プリンターでの出力に立ち会わせていただく予定でしたが、その前に制作状況を少しインタビューさせていただけることになりました。

    卒業制作はパソコンでの作業に入っておられました。

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    堀江:漫画のページが思いのほか多くって、ちょっと予定より遅れ気味です。

    山本:パソコンではどのような作業をされるんですか?

    堀江:ペン入れした原稿をスキャンして、ベタ塗りとトーンにあたる作業をデジタルで行っています。今はベタ塗りの段階ですね。でも、描きたいシーンから作業を進める性格なので、ペン入れが後回しになっているページもあります(笑)

    山本:パソコンの作業はフォトショップを使われているようですが、トーンを貼るツールもあるんですか?

    堀江:これね~前にモノクロのイラストを描こうと思ったときに実際にトーンを買ってて。そのトーンを結局使わなかったのでスキャンして、データ化したものをコピースタンプツールで塗ってます。スキャンしなくてもトーンを貼る他の方法があるみたいやけど、私はこの方法で。

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    山本:表紙はもう描かれましたか?

    堀江:パソコンで色塗りまでは進んでるんですけど、キャラクターの配置に悩んでいる表紙があります。

    山本:キャラクターごとにレイヤーを分けておられるんですね。

    堀江:レイヤー分けたら後々配置の修正をしやすいので。

     

    ──計画していたよりも作業が遅れているらしいので少し心配です。

    次回は大型プリンターの出力に立ち会わせていただきます。



    3回目 12月12日

    ──堀江さんは下書きを進める作業をされていました。

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    山本:進行状況はどうですか?

    堀江:3分の2の下書きが終わった感じかな。

    下書きはコピーに使われるような普通紙に描かれていました。

    山本:ペン入れもこのままこの紙にされるのですか?

    堀江:いや、もう少し厚めのいい紙を使おうと思っています。断ち切りも特にいらない漫画なので、いちいち漫画用の原稿用紙を買わなくてもいいかなと思って。

    山本:何枚漫画を描かれるんですか?

    堀江:80枚ちょっとやと思う。30ページか24ページで1冊まとめて、3冊くらい漫画を作る予定なので。

    山本:冊子を綴じたりとかは自分でされるんですか?

    堀江:卒展の時にゼミの販売スペースにも置かせてもらう分も用意するので、印刷所に頼みます。

    山本:印刷はネット注文ですか?それとも直接、印刷所の方に会って注文されるのですか?

    堀江:ネットかなぁ。最近便利やからな(笑)

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    山本:これはディスプレイの企画書ですか?

    堀江:このあいだ見せたっけ?

    山本:初めて見せてもらいました。ここ…出力と書いてありますけど。

    堀江:野菜たちを大型プリンターで大きく印刷しようかな~と思って。

    山本:看板にされるんですか?

    堀江:うん。そんな感じ。壁にはモノクロかセピアで出力した野菜たちを肖像画みたいに貼るつもりです。

    ──机には企画書や漫画の下書きの他にも、たくさんの資料が載っていました。

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    堀江:戦国時代がテーマってことで調べてたら知ったんやけど、兜って変な形も多いみたい。ネットにお椀を頭に被ったような兜の画像もあったし、そういうの見てたら「どんだけふざけてもいいんやな」って思った(笑)

    山本:堀江さんが兜をデザインする時、そのキャラの性格に関連づけたりしてるんですか?

    堀江:あんまり考えてないですね。思いついたやつを被せてます。性格というか、大阪の野菜も登場してるんですけど、大阪のイメージからたこ焼きを頭に乗っけたりしてます。京都なら寺のイメージがあるので仏具つけたりしてます。あと蓮とか、提灯を吊るしてみたり。お盆のナスとかキュウリの精霊馬を馬として登場させたりもしてます。

    山本:野菜たちが野菜の馬に乗る様子は想像するとシュールで面白いですね(笑)

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    堀江:こちらが愛用の画材たちです。

    山本:クロッキー帳は2冊同時に使ってられるんですか?

    堀江:赤色の方はネタ帳として使って、茶色の方は授業で使ったり落書きしたり、なんでもノートとして使ってます。赤色のクロッキー帳は書き味っていうか、鉛筆ののりが良くてサラサラ描けるのでお気に入りです。

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    堀江:ミリペンはこの4種類を主によく使うけど、家に0.5や0.8の太さもあります。

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    山本:ペンの使い分けはどのようにされているのですか?

    江:今はデジタルで描いてるんですけど、前は枠線は0.8を使っていました。野菜たちは0.3で、人とか細かいところは0.1や0.05を使ってます。

    山本:ミリペンの好きなところはどこですか?

    堀江:紙に引っかからないし、ボールペンみたいにインクが詰まらないところですね。

    山本:でも、ミリペンってペン先がすぐに潰れちゃったりしませんか?

    堀江:確かに細いのやとすぐ潰れちゃうよね~。私は太いものをよく使うので大丈夫です。

     

    画材は見た目の可愛さよりも機能性を重視されるようです。

    次回は大型プリンターの出力にご一緒させていただきます。


    2回目 11月28日

    ──今回のインタビューでは過去に制作した作品をまとめたポートフォリオを見せていただきました。

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    山本:こんにちは、お疲れ様です。では、2回目のインタビューよろしくお願いします。

    堀江:よろしくお願いします。

     

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    山本:すごく手の込んだ表紙ですね。

    堀江:そうですね。ポートフォリオは何冊か作ってるんだけど、その中でも一番気合い入れて作ったものを持ってきました。それに一番薄くて持ち運びやすいので。

    山本:表紙を作るのに時間かかりましたか?

    堀江:普段、針と糸は使うことないからめちゃくちゃ時間かかって・・・1日中やってました(笑)

    山本:細かい作業は得意なんですか?

    堀江:あんまり好きじゃないんですけど、凝り始めるととことんやってしまうタイプで。でも、表紙のフェルトの女の子の周りにステッチつけてたんですけど、細かすぎて途中で嫌になったりはしてました。

     

    ──なかには授業で制作した作品や自主制作した作品が、制作した年や画材とともにまとめられていました。

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    堀江:これは授業の額装するっていう課題の作品です。ふたつで一組の作品です。絵って額縁に入れたら、それなりにいい感じに見えるんですよ(笑)額縁に入れたらこんな感じになります。

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    山本:少し高級感が出ますね(笑)

    堀江:そうですよね(笑)

    ちなみに水彩絵具の選択授業だったんですけど、選択授業の作品の展覧会が学内のフォレストギャラリーで行われたときに展示しました。展覧会の搬入間近のときに片方は額装できてたんだけど、もう片方はまだ額縁が用意できてなかったので、大学の近くの額縁屋さんに「これと同じ額縁ないですか?!」って急遽電話しまして(笑)

    山本:同じ額縁はありましたか?

    堀江:ありました。展覧会もギリギリ間に合いました。

     

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    堀江:これは2年生のときの作品です。この頃は、絵の具をボンボンのせて馴染ませていくのが自分のなかで流行ってました。

    これは原画も持ってきました。

    山本:絵の表面がボコボコしているんですね。

    堀江:モデリングペーストという地塗り盛り上げ材を使ってマチエールをつくると下地がボコボコになるので、その上から絵の具を重ねました。

    山本:モデリングペーストというのはどんな絵の具でも使えるのですか?

    堀江:アクリルが一番乗りやすいんじゃないかな…

    この二つの作品はギャラリーbe-京都であった「ポストカード×小物展」という展覧会に出しました。テーマが「涼しさ」だったんで、夏の風物詩や夏っぽいものを描きました。

    山本:右の作品の提灯は夏祭りの提灯ですよね。

     

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    堀江:左の作品もモデリングペーストを使ってます。この頃は少女漫画にハマってまして。

    山本:題名からコンセプトから、乙女な感じが伝わってきます。やっぱり作品には制作しているときにハマっているものの影響が出ますか?

    堀江:今まで紹介した私の作品を見るとそんな感じですね。でも徐々に自分はキャラクター系が描きやすいってことがわかりました。

    右の作品は去年学内で同じイラストレーションコースの子が企画した「俺×お前」という展覧会に出した作品です。展覧会に参加する人たちが互いに絵のラフを交換して、人のラフから絵を完成させるっていうコンセプトです。自分では描かないモチーフもあって本当に面白かったです。

    山本:自分では思いつかない発想を絵にするのは楽しそうですね。

    堀江:ペアが結構たくさんいたから、自分で描くのも楽しかったけど、他のペアの作品を見るのも楽しかったよ。

    山本:ペアは何組ぐらいおられたのですか?

    堀江:20人くらいいた気がするし、10組ぐらいじゃないかな。

     

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    堀江:このページに載ってるのは、就職活動のときに企業から出された課題で制作したものです。

    メモ帳のデザインを考える課題やったんですけど、せっかく作ったのでポートフォリオにも載せました。

    山本:こういったタッチの絵も描けるんですね。

    堀江:その企業によくある絵柄に合わせにいった感じかな。

    山本:小学生のときによくこういうメモ帳使いましたよね!

    堀江:使った使った(笑)私は左上の“きゅるんきゅるん”したメモ帳よりも他のような”ほんわか”系が好きでした。

     

    ──ポートフォリオを見せていただきながらインタビューを続けること30分。話題は高校時代の話にうつりました。

    山本:画塾は行っておられましたか?

    堀江:高校2年生のときから行ってました。皆と比べて遅いのかな…私、途中から進路を変えたから。

    山本:何年生くらいまで他の進路を考えておられたのですか?

    堀江:1年生の終わりくらいまでは一般の大学を考えてました。でも勉強に全然やる気が出なくって。親も私も、多分好きなことじゃないとやらないんだな~って気が付いて、それから親から言われて画塾に通ってました。やっぱり普通の勉強する塾に行くよりもずっと楽しかったです。

    山本:部活動は何部に入られてたんですか?

    堀江:美術部です。「もう将来、美術せぇへんやろ」って思って収めとして入部したんですけど、結局大学まで美術してました(笑)

     

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    この時はめくり忘れられていますが、ゼミの部屋には手作りの卒展までのカウントダウンカレンダーが飾られていました。

    この日は28日なので、本当はあと62日です。

    日に日に減っていくカレンダーを、先輩方はどんな気持ちでご覧になっているのでしょうか?

     

    次回は堀江さんに愛用の画材を紹介していただきます。


    1 回目 11月21日

    C棟2階 イラストレーションコース実習室 MONゼミ

    1枚目に使う

     

    山本:お忙しいところ、ありがとうございます。

    堀江:いや、もともと今日は学校に来る予定だったんで大丈夫ですよ。

    山本:卒業制作はどんな作品を作られるんですか?

    堀江:私、今回は漫画を描いていこうかなって思っています。四コマ漫画と1ページくらいのショート漫画をちょいちょい挟む感じで、構成はまだはっきりとは決まってないです。野菜をテーマに、3年の演出構成の授業から漫画を描いていて、「ILLUSTOONS(イラストゥーン)」(イラストレーション領域マンガ作品集)の4巻にも野菜をテーマにした漫画を掲載させてもらってます。

    山本:あ、読んだことあります!

    堀江:グッズも野菜ばっか描いてますね。

    3枚目に使う

    堀江:“この顔で描く”っていうのは私の中で決まってて。あと地元が滋賀なんで、滋賀県もテーマにして描こうと思ってます。簡単にいうと、野菜+滋賀県ですね。

    山本:滋賀の野菜が出てくるのですか?

    堀江:そうですね。それで周りにちょいちょい他の地域の野菜も出てくるという感じですね。卒業制作の漫画のあらすじは次回予告としてこの冊子の裏に載ってます。

    4枚目に使う

    山本:これは堀江さんが作られたフリーペーパーですか?

    堀江:そうです。今月の頭に東京で行われたデザインフェスタっていうイベントにゼミで出て、そこで配ろうと思って作ったんです。

     

    山本:野菜、お好きなんですか?

    堀江:好き嫌いはありますけど、だいたい好きです。茄子は食べられないです(笑)

    山本:好き嫌いがありつつも、野菜をテーマにされたのはどうしてですか?

    堀江:家で野菜を育てたり、アルバイトがスーパーの野菜売り場担当だったりで、野菜と馴染みがあるんですよ。地域の特産物にも興味があって。野菜の名前に土地の名前がついてたりするから、『その土地のもの』ってことがわかりやすいところが好きなんで、野菜をテーマに選びました。

    山本:卒業制作の作品で、伝えたいと思われていることはなんですか?

    堀江:私の滋賀愛が伝わればいいかなと思います。

    2枚目に使う

     

    どんな野菜のキャラクターたちが堀江さんの滋賀愛を伝えてくれるのか、楽しみです。

     


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  • 山本実歩さん 写真コース

    山本実歩さん 写真コース

    いよいよインタビュー記事最終回です。卒業制作展の会場でインタビューさせていただきました。

    山本実歩さん 写真コース

    作品タイトル:「あの時から10年」
    写真コース4年生の山本実歩さん<以下:山本>に、総合領域1年生の山本理佐子<以下:山本(広報)>がインタビューしてきました。


    1月31日 最終回

    ──卒業制作展3日目に最終回にあたる6回目のインタビューをするために会場でお会いする約束をしていたのですが、京都市美術館へ行く地下鉄で偶然お会いしたので、会場までご一緒させていただきました。

    山本:あ、そういえば、優秀賞をいただきました。

    山本(広報):本当ですか!おめでとうございます!

    山本:受賞したら賞品みたいな物も貰えるらしいから、嬉しいわ~。

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    ──会場について見てみると、山本さんの作品タイトルの下に「優秀賞」の文字が。山本さんもとても嬉しそうです。

     

    ──山本さんの作品のタイトルは「あの時から10年」ですが、初めて伺ったときは異なるタイトルを教えていただいていました。

    山本(広報):そういえば、初めて聞いたときは「心地いい距離感」というタイトルを教えて貰っていたんですが、途中で変更された理由は何だったんですか?

    山本:「心地いい距離感」は、先生に「タイトルを決めてから作品の方向性が決まってくることもあるし、つけたほうがいい」って言われて、とりあえずでつけたようなもんやったから。それで、自分のポートフォリオに文章を書かないといけない時に、「あの時から10年」というものを思いついて、タイトルの締切1日前に変更して提出しました(笑)

    山本(広報):けっこうギリギリだったんですね(笑)

    山本:締切過ぎた頃に先生に「“日”じゃなくて“時”でいいの?」って聞かれたりもしたな~。「時」にしたのは、親が離婚するまでの時間の流れが個人的に早く感じたからって先生には説明したけど。(注:初回インタビューでもご紹介しましたが、山本さんのご両親は10年前に離婚されており、卒業制作のテーマは家族──特にお父様との関係性を軸に構成されています。離婚のタイミングが山本さんの小学校卒業直前で、卒業式などの行事もある大変な時期だったので時間の流れを早く感じられたそうです。)

    山本:今のタイトルはこだわりのあるものなんですね。

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    山本(広報):将来は自分で撮った写真の写真集を出したいって思ったりしますか?

    山本:一応、制作もしていくつもりではあるけど、一人で活動するつもりはないかな。

    山本(広報):一人でするつもりはないとは?

    山本:今年から成安を卒業した先輩とグループ組んだから、そっちで活動していくつもり。グループ組んだ人らを良く知ってる人からはよく「なんでその3人なん?」って聞かれる(笑)

    山本(広報):珍しい組み合わせなんですか?

    山本:学年も違うし、イラストレーションコースとグラフィックデザインコースと写真コースやからコースがバラバラなんよね。グラフィックデザインコースの先輩とは響心祭(成安造形大学の学園祭)の実行委員の繋がりがあって。

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    ──山本さんは写真スタジオに就職が決まったそうです。仕事として写真を撮ることのできる写真スタジオという職場は、山本さんが写真コースで4年間学んだことを発揮することのできる、最適な職場だと思います。山本さんは卒展会場でも、とても嬉しそうに先生方に報告されていました。

    ──取材の間、写真コースの学生が少ないことを嘆かれていたのですが、学年の上下に関係なく仲が良かったり、先生とのコミュニケーションが多かったりと人数が少ないからこその良い事を見かけましたし、私は山本さん本人も楽しんでおられるように思えました。

    ──現像などの作品制作中に何度もインタビューをさせていただき、邪魔になったこともあったと思いますが、自分にも来るであろう卒業制作の現場を知るいい機会になりました。特に、私が所属する総合領域では自分で施設を使用する授業を選択しない限り入ることのできない暗室の作業はとても興味深かったです。短い期間でしたが、インタビューを受けてくださり、ありがとうございました。


    5回目 1月20日

    ──この日は実習F棟の2階にある写真仕上げ室で作業されていました。額縁のサイズに合うように写真を切られている最中でしたが、作業をしながらインタビューに答えてくださいました。

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    山本(広報):グラウンドに積もった雪に足跡で書かれてたんですけど、卒展までいよいよあと10日ですね。

    山本:ひゃ~!あと10日かぁ。いや、でも搬入の日とか考えると10日もないよ。まぁ、作品制作は24、25日には終わる予定になってはいるけどね。

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    山本(広報):現像した写真はどれくらい切られるんですか?

    山本:オーダーメイドの額縁の裏板と同じ大きさになるくらい。

    山本(広報):見たところ、裏板から窓までの幅の差が1cm程しかないので、ちょうどいい大きさに切るのは大変そうですね。

    山本:切り過ぎてしまうと窓から写真の端っこが見えちゃうからね。

    山本(広報):何枚ぐらい切り終わったんですか?

    山本:とりあえず今切ってる写真も入れて4枚かな。今日は切れるだけ写真を切る作業をしようと思っています。

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    ──話題は額縁の塗装の話に移りました。

    山本(広報):塗装の作業は進んでますか?

    山本:前まではスプレーで額縁の色を変えようと思ってたんやけど、やっぱり塗装をするのはやめることにしました。

    山本(広報):えっ、そうなんですか?何か理由があったんですか?

    山本:「額縁の色はもう少し濃い方がいいんじゃない」って助言も貰ったりしてスプレーで塗装しようと思ってたんやけど、なかなか上手く塗装ができなかったり時間の関係で、額縁の元の素材の色のままでいいかなと思って。

     

    ──大きさを間違えて切ってしまった写真が何枚かあるらしく、「また暗室で現像しないといけないなぁ」と山本さんがおっしゃっていました。引き伸ばしの際の色のバランスや秒数の設定はもう控えてあるので1回目の現像作業よりはかかる時間が短くなりますが、それでも現像には時間がかかってしまいます。現像し直さないといけないミスを起こさないように、写真を切る作業も最後の最後まで気が抜けないなと思いました。


    4回目 1月12日

    ──今回は卒業制作の写真を収める額縁作りの最中にインタビューさせていただきました。

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    山本:卒業制作の作品の額は、去年の進級展の時に業者に注文して作ってもらった額縁の色を変えたものを使おうと思います。どうやって色を変えようか色々と試したんだけど、スプレーで色を変えることにしました。スプレーをかけたままだとツヤがでてしまうこともあるから、紙やすりもいっしょに買いました。

    山本(広報):ツヤが出てしまうといけないんですか?

    山本:自分の中のイメージとは違うから。

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    ──山本さんが持ってこられた額の中には少し小さな額もありました。

    山本(広報):この小さな額はどういう風に使われるんですか?

    山本:かなり昔に撮った写真を入れるつもり。昔に撮った写真は大きく引き伸ばすと汚いっていうか、荒れが見えてしまうから。

    山本(広報):こちらもオーダーメイドされたんですか?大きい方はサイズなどにこだわってオーダーメイドされましたよね。

    山本:いや、自分の幼いころを写した写真なんで、あえて家でも飾ってあるような一般的なサイズのものを使いたくって、既製品を選んでみました。

     

    ──スプレーがかかってしまうといけないところをマスキングテープで覆う作業を私も一緒に手伝わせていただいていると、写真コースの学生数が少ないという話題になりました。

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    山本:学生が多かったら経験できんかったようなことも経験できたし、よかったけどね。

    山本(広報):どんなことを経験されたんですか?

    山本:いろいろね~。例えば、メディアの3年生が選択できる授業でドキュメンタリー研究っていうのがあるんやけど、映像と写真の2人の先生が教えてくれるのに対して学生が私1人やったり。

    山本(広報):いいですね、先生一人占めできるじゃないですか(笑)

    山本:いや~。2対1は肩身狭いよ(笑)

     

    ──最近はほぼ毎日暗室で作業をしていると山本さんはおっしゃっていました。卒業制作の過酷さを感じます…


    3 回目 12月27日

    ──この日は暗室作業にお邪魔させていただきました。

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    ──暗室には自動現像機(CP51)という、自動で写真を現像する機械があります。自動現像機の中には現像液、定着液、スタピライザーという3種類の薬品が別々に貯められており、ローラーによって印画紙が運ばれ、順番に薬品に浸されることによって、機械から出てくる頃には写真が現像されています。自動現像機の準備には最長1時間かかってしまうので、山本さんは早速準備に取り掛かられます。

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    ──現像機の中で印画紙を流すために使われるローラーを洗う山本さん。

    山本:暗室作業を終える時と始める前に一回一回このローラーを洗わないとアカンのよね。

    山本(広報):一回洗っているのに始める前にも洗うんですか?

    山本:前回の作業の汚れが残っちゃってたりすると、写真に影響するからね。でもこのローラーが結構重くてさ、洗うのとか慣れないと機械の立ち上げに時間がかかっちゃう。機械を温める時間も必要やし。

    山本(広報):うわっ、重いですね!これを4つも洗ってたら時間もかかっちゃいますね。

    山本:ローラーはさらしで洗うんやけど、そのローラーが浸かってる薬品によってさらしを使い分けてます。

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    ──暗室の壁には自動現像機の使い方や薬品の注意が書かれた紙がたくさん貼られていました。中には「廃液を混ぜると人体にとって非常に有毒なガスが発生することがあります」という注意書きもありました…

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    山本:自動現像機を使う時は必ずオーバーフローするように気を付けています。

    山本(広報):オーバーフローされないとどうなるんですか?

    山本:自動現像機はタンクから定期的に新しい薬品が供給されるようになってるんやけど、使われた廃液が廃液入れに流れ出なくて、薬品が正常に循環してくれなくなっちゃう。古い薬品が機械に入ったままになるから、きちんとした色が写真に出なくなっちゃうかな。

     

    山本:…しまった。薬品がない。

    ──スタピライザーのストックが切れていたことに気づいた山本さん。

    山本(広報):まだタンクに少し残ってますが足りなさそうですか?

    山本:うん。1回の暗室作業で10リットルぐらい必要やから。今ある量やと1枚焼けるか焼けへんぐらいかな。

    ──この日は購買がお休みでしたが、守衛さんに頼んで特別にスタピライザーを売っていただくことができました。

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    ──購買には他の薬品も置いてあります。

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    ──スタピライザーは原液を10倍に希釈して使います。

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    ──自動現像機が温まると山本さんは何か細長い紙を流し、リングに通しました。

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    山本(広報):そのリングにまとめられているものは何ですか?

    山本:コントロールストリップっていいます。自動現像機が準備できたらまずこれを流して、色で薬品の変化を確認します。

     

    ──作品の写真を現像する時はカラービューイングフィルターを使い、何色が足りていないのかを判断します。

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    ──何色が足りていないのかがわかると引き伸ばし機の上部にあるつまみを調節して写真全体の色を変化させます。

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    ──思い描いている写真の色になるまで、この作業を繰り返します。

     

    山本(広報):1回の作業で、何時間ぐらい暗室に入っておられるのですか?

    山本:大体12時ぐらいに入って、22時ぐらいに作業終えて暗室から出るかな。早い時は9時とか10時に暗室に入ることもあるよ。

    山本(広報):じゃあ、9時間・10時間作業されてるんですか?!

    山本:でもほとんど自動現像機から写真が出てくるのを待ってる時間やったりするから。写真が出てくるのに5分ぐらいかかるのよね。カラービューイングフィルターを使って色の調節も何回もしないといけないから1日に3.4枚写真が完成したらいい方かな。

     

    ──11時から19時ごろまでご一緒させてもらいましたが、山本さんは19時以降も作業を続けられていました。

    次回は作品を収める額作りをインタビューさせていただきます。


    2 回目 12月5日

    ──今回のインタビューでは、就職活動の際に企業に持っていくポートフォリオを見せていただきました。

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    山本(広報):2回目のインタビューよろしくお願いします。では、さっそくポートフォリオを見せていただきます。

    山本:はい、どうぞ。

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    山本:これは2年生の時に動物園の飼育員さんを撮った作品です。グループ展をひらいたときに出展しました。

    山本(広報):「働く人」という感じのテーマの展覧会だったんですか?

    山本:そうそう!あ、「支える人」だったかな。

    ──この作品の中に、飼育員が動物の檻の前に座り込んで機械を触っている写真がありました。

    山本(広報):写真を見た感じでは、撮影している山本さんの前に柵があって飼育員さんに近づけないようになってますね。

    山本:何してはったんやっけ……確かそこがサルの檻なんやけど、サルが数字を押していような実験をしていた気がする。

    山本(広報):私、テレビでしかその実験みたことないです(笑)

    山本:うん、たまたま写真撮りに行ってた時にやってた。

     

    山本(広報):そのグループ展は写真コースのグループ展だったんですか?

    山本:そう。写真コースは2年になったらグループ展するから。

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    山本(広報):これがそのグループ展の写真ですか?

    山本:うん、ちょっと画質悪いけどね。

    山本(広報):どこかギャラリーを貸りられたのですか?それとも学内でやられたのですか?

    山本:大阪のGallery TOONっていうところを貸りて、2人でしました。写真コースは元から人が少ないので…

     

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    山本:これは進級制作展と個展に出した作品です。上の写真は今年の2月あたりに開いた個展の様子です。“家の表札の写真から始まって、学校の写真で終わる”っていう風にしたくって。

    山本(広報):横長の写真が一列に並んでいるからか、次の写真に目が自然と移りやすいのでストーリー性を感じます。写真そのものはどれくらいの大きさだったのですか?

    山本:横幅は全紙サイズピチピチです。気づかないうちにフィルムのサイズに近づけようとしてるのか、プリントしてみると長細い写真になってます(笑)それで、写真のサイズに合わせて額を作ったので結構お金かかりましたね。

    山本(広報):オーダーメイドですか?

    山本:そう。実際に使用して展示したのは17枚やけど多めに25枚注文して、12万6千円ぐらいしたよ。

    山本(広報):そんなにしたんですか?!でも25枚ですもんね。

    山本:これでも安くしてくれたらしいよ(笑)

    山本(広報):この個展のDMは自分で作られたのですか?

    山本:データを作って、印刷は業者に頼みました。ギャラリーにもDMを100枚くらい渡しておかないといけなくって、合計500枚刷る必要があったので。

    山本(広報):ギャラリーにたくさん渡さないといけないんですね…大学にも置いてもらいましたか?

    山本:食堂とかに置かせてもらったよ。知り合いには自分で配ったし、京都にある他のギャラリーにも頼んでDMを置かせてもらいました。 あ、そういえばこの個展の展示風景は自分で撮ったんじゃないんよね。ギャラリーH2Oっていうところで個展を開いたんやけど、ギャラリー側がカメラマンにわざわざ頼んで展示風景を撮ってもらえたんよ。ここのギャラリーは少し料金が高いけど、しっかりしてるところやからおすすめかな。

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    山本(広報):人に頼まれて写真を撮ることもあるようですが、印象に残っている依頼は何ですか?

    山本:依頼とは違うと思うけど、卒業アルバム委員会に入ってた時に撮らせてもらった卒業式の写真かな。

    山本(広報):卒業アルバムに載せる写真って、かなり責任のある仕事ですよね。

    山本:ちっちゃいデータで撮ってしまって、先輩を困らせてしまったことは何回かあります(笑)

    山本(広報):データの小さな写真はどうされたんですか?また撮りに行かれたのですか?

    山本:もう撮ることができないものはそのまま使ってはったね…

     

    山本さんは卒業アルバム委員会の他にも響心祭(成安造形大学の学園祭)の実行委員を経験し、行動的な大学生活を過ごされていたようです。

    ──次回のインタビューでは、暗室での作業にお邪魔させていただきます。


    1 回目 11月26日(火)

    B棟1階B106 写真演習室

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    山本(広報):インタビューよろしくお願いします。

    山本:はい、お願いします。

    山本(広報):制作は順調に進んでいますか?

    山本:写真は1年くらい制作にかかるから、4月頃から始めてるし、まぁまぁかな。

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    山本(広報):それでは、卒業制作の作品のコンセプトを教えてください。

    山本:コンセプトな~ちょっとコロコロ変わってるんやけどね。

    まぁ、父親を撮ってて。親が離婚してて一緒に住んでなくって、父親がどこに住んでるのかも一時期知らなくって。それを知りたいなって思ったのがきっかけで撮り始めて、今に至る・・・。

    山本(広報):作品のストーリーとしては“父親を見つけるまで”ですか?

    山本:いや、昔の写真もひっぱり出してそれも使うから、どっちかって言うと“昔からの父親との関係性”を出していこうかなって思ってる。

    山本(広報):どうして作品の対象を父親にしようと思われたのですか?

    山本:実は、去年のメディアの選択の授業でドキュメンタリー研究っていう授業があって、その授業でお父さんとか家族を題材にした作品を見たり、先生とか一緒に授業を受けてた子の家族の話もしたりしてたんよ。自分の家族の話もしていくなかで、離婚してるのもあって自分の家族は他の人から見たらちょっとおかしいというか、おもしろい家族に見られたから、それをテーマにしてみようかなって思って。

    山本(広報):周囲の影響が大きいですか?

    山本:もともと友達と家族の話を喋ってるなかで、親が離婚してるって話になったら、まずかったかなって顔されることが多くって。

    それで、自分の家族を作品にしたらどうなるんかなって思ったから。

    山本(広報):山本さんは離婚のことを聞かれるのは何ともないですか?

    山本:別に全然。父親とも頻繁に会ってるからね。

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    山本(広報):卒業制作で写真の作品を展示して、見た人にどういったことを感じてもらいたいと思われていますか?

    山本:『こんな家族もあるんやな』ってことが一番思われるだろうけど、『じゃあ、自分の家族はどうなんやろ』って。自分の家族の関係とか自分の家族が普通と思ってるけどそうじゃないんじゃないかなっていうことも考えてもらえたらいいかな。

    山本(広報):なかなか自分の家族の関係を見直すことってないですよね。

    山本さんの家族の関係を写した作品を鑑賞し自分の家族と比較することによって、鑑賞者が自分の家族の関係に改めて気づくいい機会になると思います。

     

    山本(広報):今日はインタビューに協力してくださってありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

    山本:こちらこそお願いします。

     

    ──次回は、今までに制作した作品をまとめたポートフォリオを見せていただくことになりました。
    私個人としても写真に興味があるので、どのような作品を制作してこられたのか、ポートフォリオを拝見することが楽しみです。

     


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  • 宮城幸佑さん 日本画コース

    宮城幸佑さん 日本画コース

    卒業制作展を終えての感想と宮城さんの卒業後のことについてお聞きしました。いよいよ最終回です。

    宮城幸佑さん 日本画コース

    作品タイトル:「女体出産」
    日本画コースの宮城幸佑さんに総合領域1年生の藤田樹と寺田駿志が取材しました。


    5回目 2月11日(火) 最終回

     

    藤田「では、最後になりますが、インタビュー始めさせていただきます。」

    宮城「はい、お願いします。」

    藤田「まずは、卒業制作展の感想をお願いします。」

    宮城「今年は日本画の人多かったから、人それぞれの個性とか、持ち味とかが出てて面白かったと思う。自分の作品のことやったら、あんまり納得はいってないかな。いつもそうなんやけど、制作してる段階の時は、いいと思う形とか、フォルムとか、表現とかができてて、それをまあ構築とか形にしていって完成させた後、時間が経って見慣れるんかどうかはわからんけど、修正部分が多く見受けられるから、ここで描いて見るんと現地で飾って見るんとでは全然違うから、よくこんなんで出したなって思うかな。今は。」

    藤田「宮城さんの作品の場合、大きさもあってどうしても飾って見るのが大変なので難しいですよね。」

    宮城「照明とか空間も違うしね。」

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    藤田「では次に、将来のことについて聞かせていただきます。卒業してからも絵を描くことは続けていこうと思われていますか?」

    宮城「うん、それは思ってる。」

    藤田「では、卒業後の進路はどんな感じですか?」

    宮城「多分卒業したら1年間ここに研究生として残ろうと思ってる。美術と比べたら(自分の興味の度合いとしては)だいぶ劣るけど、アパレルの方も行ってみたいなって思ってるかな。」

    藤田「絵を描くのを仕事にしようとは思ってらっしゃらないんですか?」

    宮城「仕事と絵は今のところ分けようと思ってる。大変やろうけどね。」

    藤田「では最後に、後輩に向けてアドバイスをお願いします。」

    宮城「学校とかで出る課題は課題でちゃんとやって、自分の目指す分野で探求していこうと思うんやったら、自主制作をする必要もあると思うし。まあ、簡単に言ったらいっぱい作品を見て、いっぱい作品を作ってくださいということで。」

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    藤田・寺田「短い間でしたが、今までありがとうございました。」

    宮城「ご苦労様でした。」

     

    終わり


    4回目 1月28日

    今回は搬入風景を写真でお伝えしたいと思います。

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    以上で写真は全部です。私の感想を言うと、搬入を手伝えたのは自分にとってもかなりプラスになったと思うし、宮城さんの他の人の作品も見れたので楽しかったです。

     

    次回はついに最終回です。今回の卒業制作展の感想や将来のことについてお聞きしたいと思います。


     

    3回目 12月14日

     

    藤田・寺田「失礼します。」

    宮城「あ、どうぞ。」

    藤田「すいません、今の制作風景を撮らせていただいてもよろしいでしょうか?」

    宮城「ああ、ええよ。」

    藤田「ありがとうございます。」

     

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    藤田「では、インタビューを始めさせていただきます。」

    宮城「はい。」

    藤田「今回は画材について聞かせていただいてもよろしいですか?」

    宮城「いいよ。」

    藤田「日本画の画材は、石を砕いたのを使う?くらいしか知らないのですが。」

    宮城「まあ、人によって違うよ。一般的な日本画の素材がこういう水干絵具っていうもので、安いんやけどあんまり発色がよくない。でも低コストやから使う人は多いと思う。ほんでも俺はあんまり使わへんかな、下書きとか、最初の方に使うぐらい。あと、水彩絵具も下書きに使ってるかな。チューブやから使いやすいし。それと種類やけど『天然岩絵の具』と『新岩絵具』があって『天然』になるとやっぱりちょっと高くなる。」

    藤田「どれくらいするんですか?」

    宮城「ピンキリやけど、この天然の黒はそんなに高くない。1両で600円くらいかな。1両で大体約15gやから。水干絵具とかはもっと安い、70gで600円くらいやから。」

    藤田「全然違うんですね。」

    宮城「うん、全然違う。しかも伸びがあるから結構大きく描ける。岩絵具は粒子の荒さとかあるから、俺は上の方しか使わへんけど。」

    藤田「荒さは、瓶に書いてあるある数字ですか?」

    宮城「そう、大きくなるにつれてすぐになくなるし、その分お金もかかる。」

    藤田「なるほど。」宮城「俺の持ってるので言ったら、一両で900円くらい。これで5,000円くらいかな。」

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    藤田「え、これで!?」

    宮城「でも、意外と使い切らない。」

    藤田「思っていた以上に高かったです。」

    宮城「もちろん最初っから岩絵具で描く人もいるし。日本画は高いよ。パネル買うのでも100とかで9000円とかやから、結局20000円くらいかな。」

    藤田「お、おおう(驚)」

    宮城「あっ、話し変わるけど、この絵の素材がトイレットペーパーって言ったっけ?」

    藤田「いえ、初めて聞きました。」

    宮城「素材がトイレットペーパーで出来てて、水とボンドと動物性油のにかわを使ってこの質を作ってて、しわができるからこの絵の表現ができる。バイト代はほとんど飛ぶな。」

    藤田「何のバイトされてるんですか?」

    宮城「コンビニ。」

    藤田「イメージと違いました(笑)」

    宮城「そうか(笑)コンビニが一番効率がいいから。朝の6時から10時までバイトして、学校行って制作して、22時に帰ってって感じやから。」

    藤田「やっぱりお金は必要ですね。」

    宮城「うん、そうやね。まあ、日本画に限らずどのコースでもやろうけどね。そうや、日本画ってどんなイメージ?」

    藤田「和のイメージというか、屏風に描いてある絵みたいな感じですね。」

    宮城「やっぱりそういうイメージが強くて、俺の絵あんまり日本画とは思われへんのやね。でも他にもこういう日本画描く人はたくさんいはるし。えっとな、、、『創画』っていうのがあって。」

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    宮城「日本画でもそういう一般的なイメージの絵だけじゃなくて、一見洋画っぽいのとかもあるし。」

    藤田「では、日本画の定義は何でしょうか?」

    宮城「定義な〜、、、それはすっごい難しいね。俺もそれはまだ答え出てへんけど、、、もちろん日本画で油絵を描いてる人はいるし、日本画の画材にとらわれる必要はないし、パネルに描く必要もないし。木に描いてはる人もいるし、鉄に描いてはる人もいるし、ドアに描いてはる人もいるし、何が日本画ていう定義は俺にはわからんな。」

    藤田「日本画以外に先輩がしようと思ったものはありますか?」

    宮城「高校のときに油絵やっとって、生理的に無理やったから。あの匂いがね。で、日本画の方やってみようかって感じで。最初はそんな感じやったから。」

    藤田「そこからは日本画一本ですか?」

    宮城「うん。」

    藤田「抽象画をやったのも最近なんですよね?」

    宮城「うん、そう。」

    藤田「これからもしかしたら変わっていくかもですか?」

    宮城「変わっていくかもしれんな。エスキースの段階で自分の完成図を予想するやん?それをイメージしてそれを作品を描く訳やんか?で、イメージしたものが100%思った通りにできたとして、その作品はエスキース段階での100%やんか?でもその段階じゃあ俺は面白くないと思ってて、そのさらに奥の自分のわからないものを今回の作品で伝えることができたらなって思ってる。今はそれを模索中というか、だからバランスのとれた風景画とかがあまり俺は好きじゃないな。あと、大きいのに描くの面白いで(笑)もう小さいのに描けへんねん。パンクする、詰め込みすぎて(笑)」

     

    割愛しますが、この後インタビュー側の藤田&寺田は宮城さんに将来のことについて相談をしてもらいました。宮城さん本当にありがとうございました。

     

    次回はいよいよ搬入です。そして、完成した絵もついにお披露目です。
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    2 回目 11月29日

    藤田「では、2回目、よろしくお願いします。」

    宮城「お願いします。」

    藤田「作品かなりはっきりしてきましたね。」

    IMG_2406 宮城「これちょっと赤いのわかる?」

    藤田「はい、わかります。」

    宮城「僕は身体をテーマにしてやってきて、今回は出産をテーマにやってるんやけど、足がこうあって、これが胴体で内臓があってって感じやね。シチュエーションとかも含まれてて、帝王切開っていうイメージがあって、けっこうグロいんやけど(笑) 前の作品よりは具象になってきてるかな。」

     

    藤田「では少し、先輩の過去のことについてお聞きしたいと思います。京都の美術の高校に通われていたということでしたが、その学校ではどんなことを勉強されましたか?」

    宮城「京都芸術高等学校っていうところに通ってて1年は成安みたいに総合的に学んで、2年から専攻をとるって感じで、でもほとんどの人が油やったかな、でもぼくは合わへんくて。日本画の授業の時になんとなくやってみたくて日本画専攻したかな。」

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    藤田「高校の時はやっぱり相当デッサン描かれてましたか?」

    宮城「そうやな、一般の授業がない日は余った時間少し使ってやってたし、水曜日は1限から6限まで自習が入ってて、1年の時はその時間もずっとデッサンやってたな。」

    藤田「では、高校の時にやってていま役にたっていることはありますか?」

    宮城「そうやなー、真面目にやってるにしろやってないにしろ、やっぱり嫌々にしろ授業には出てたな。嫌々でも経験値は上がるから、それは今の制作の糧になってるし、美術を学んできた先生としゃべれたっていうのもよかったかな。」

    藤田「大学でも美術をやろうと思ったのはいつですか?」

    宮城「中3のときかな。元々小さいときに描いてて、それで芸術の高校にも入ってって感じかな。」

    藤田「では、これから絵で食べていこうとかは。」

    宮城「いや、これで食べていこうとは思わへんな、続けていこうとは思うけど。」

    藤田「大学に入ってから、ここは変わっっていうところはありますか?」

    宮城「うーん、美術に対してはさらに真剣に取り組めるようになったかな。」

    藤田「それは何かきっかけがあったんですか?」

    宮城「やっぱりこう、日本画のイメージというか概念というかがあって、こういう色をきれいにのせなあかんとか、そういうのが日本画やと勝手に思ってて、大学の3年でそういうのを全部とっぱらって自分の持っているものでやってみたらどうなるんかなと思ってやってみたら、そっちの方がいいんちゃうって先生方が言ってくださって それもモチベーションになって今まで頑張れてきたかなって思う。」

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    藤田「では、高校生に向けてこれはやっておけっていうのがあればお願いします。」

    宮城「まあ、日本画だけじゃないけど、固定して一人の作家だけを見るんじゃなくて、もっといろんな作品を見た方がいいと思う。それが絶対これからにつながっていくと思うし それに自分のモチベーションにもなるし、表現の幅もぐっと広がると思う。」

     

    今回の取材は僕たち下級生だけでなく、高校生にもかなり役立つ内容なのではと思います。

    次回予告 次回は宮城さんが使われている道具についても聞きたいと思います。

     

     


    1 回目 11月22日(金)

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    藤田「では、さっそく取材させていただきます。よろしくお願いします。」

    宮城「お願いします。」

    藤田「では、まずこの作品はどのように作られているのですか?」

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    宮城「えーと、自分の制作スタイルというかそういうのは、完成図自体はあまり思い浮かべてなくて、ある程度の形のイメージはそこに存在するんやけど、それを頼りに形をおこして、そっから表現とかを増殖していくっていうイメージに近いかな。」

    藤田「制作をしていて、途中で思いついてここはこうしようという感じですか?」

    宮城「そう、それの繰り返し そっちの方が自分に合ってると思うし、そっちの方が作品に対して厚みっていうか、面白味がでるんちゃうかなって思う。」

    藤田「僕もどちらかというとそっちのタイプだと思います。では、今回制作される作品のテーマは何ですか?」

    宮城「今回だけじゃなくて、最近なんやけど、身体(しんたい)をテーマにしてるかな。 身体なんやけど、ほぼ身体からインスピレーション受けたイメージで、やから抽象っぽい感じになるかな。なかなか日本画を描いてる風にみられなくて意外って言われる。」

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    藤田「抽象画を描かれるのは昔からですか?」

    宮城「いや、全然そんなことはなくて、初めて描いたのは今年の京展やな。」

    藤田「え、そうなんですかめちゃくちゃ意外です。では、抽象画で一番難しいことはなんですか?」

    宮城「難しかったことか、そうやなー、まあ具象もそうやと思うけどやっぱり構図というか、配置が一番難しかったかな。 抽象は形が定まってなくてイメージがしにくいと思うけど、でも鑑賞者に強いインパクトを持ってもらうっていうのができる。けど、その分構図っていうのを考えとかないとやっぱりちょっと難しいと思う。初めのエスキース(下絵)が全然また違ってきたから、構図のバランスとかが難しかったな。」

    藤田「先ほど、絵を描くときにインスピレーションは身体から受けるとお聞きましたが、もう少し詳しくお聞きしてもよろしいですか?」

    宮城「身体の内部と外部、まあ、外部的フォルムもあるしその内側の物質的っていうかそういったものを皮膚の上から感じて、それを画面で表現できたらって思ってる。だから映画とかからももらってるし、画家でいうとフランシスベーコンの作品は強くイメージあるかな。あと、日本画やったら三瀬夏之介さんかな。」

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    藤田「身体に興味を持たれた理由は何ですか?」

    宮城「京都の美術の高校に行ってて絵も描いてたんやけど、風景とか静物画が僕の中でしっくりこなくて、身体の授業があった時に何か火がつけられるものがあったのかもしれんし、対象として描きやすかったていうのもあると思う。」

    藤田「ちなみに、身体のここがいいっていうのはありますか?」

    宮城「うーん、そうやなー・・・・・・おなかかな、あと足かな。」

    藤田「その理由は何ですか?」

    宮城「おなかの場合は女性の方がそうなんやけど、おなかの中に人間という生命を生み出して、誕生させるわけやから、その中に秘められてるエネルギーというかそういうのに魅了されるかな。」

    藤田「では、足の方はどのような理由ですか?」

    宮城「足の方は、高校から大学の3年くらいまでバスケやっててその時に膝の前十字靭帯っていうのを切って、で、手術してっていうことがあってそれがきっかけで印象深いというか、そのイメージが強いかな。」

    藤田「そんなことがあったんですか。」

    宮城「話変わるけど、これがデッサン。」

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    藤田「では、こういったおなかや足のデッサンはよく描かれたのですね。」

    宮城「そうやな、でも最近かな、おなかと足に興味をもったのは。」

    藤田「では前は全体的にって感じですか?」

    宮城「前はあまりこう何が好きっていうのがわかってなかったから。」

    藤田「今回の作品で抽象画を描かれるということですが、抽象画を描くためにも具象が描けるというのは大切ですか?」

    宮城「やっぱりそうやな、すごく大事やと思う。デッサンがあって、基礎があってそれを崩してデフォルメして表現するっていう感じかな。」

    初回の取材でかなり緊張しましたが、かなり興味深いはなしが聞けたように思います

    次回予告 次回は宮城さんの過去についてもお聞きしてみたいと思います

     


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  • 花田恵理さん 現代アートコース

    花田恵理さん 現代アートコース

    最後まで現代アートらしいアットホームな雰囲気満載でした。

    花田恵理さん 現代アートコース

    作品タイトル:「京都市美術館収蔵作品」
    現代アートコースの花田恵理さんに総合領域1年生の藤田樹と寺田駿志が取材しました。


    6回目 2月10日(月) 

    最終回

    最後のインタビューは、2年生の井上守晃先輩の家で行わせていただきました。

    井上先輩の手料理もいただいたりと、最後まで現代アートらしいアットホームな雰囲気満載でした。

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    寺田「では、最後のインタビューよろしくお願いします。」

    花田「お願いします。」

    寺田「では、さっそくですが卒業制作展を終えての感想を。」

    花田「実は、自分の作品にあんまり納得してないんですよ、なんかもうちょっと違う形もあっただろうしって思って。それこそ、最初に考えていたプランは実現できなかったし、まあ私の計画性が足りなかったんですけど。なんとかなったって感じですね。でも、普通に悪くはなかったとは思ってます、いい評価もちょこちょこもらえたし。」

    寺田「手応えはありましたか?」

    花田「手応えはなくはなかったです(笑)」

    井上「人から何かを借りる作品を作るときはやっぱり計画性は大事ですか?」

    花田「人と作品にもよるけど、やっぱり大事だと思う。」

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    寺田「では次に、花田さんの今後のことについてお聞きしたいと思います。ざっくりした質問ですが、卒業した後はどうされますか?」

    花田「とりあえず、就職します。」

    寺田「就職先は?」

    花田「まだ決定はしてないです。」

    寺田「どういう系の方向とかはありますか?」

    花田「どういう系、、、鉄道系です。」

    寺田「鉄道系ですか!?」

    花田「に行きたいと思ってます。」

    寺田「どうして鉄道系に?」

    花田「元々鉄道系でバイトをしてて、期間限定のイベントでイベントスタッフみたいなのを3年間やってて、そこの人がこっち来なよって言ってくださったので。」

    寺田「じゃあ就職先は困っていないんですね。」

    花田「そうっすね、困ってないです(笑)」

    寺田「かなり幸運ですね。」

    花田「すごい運と縁で生きてるんで(笑)そこを落ちても、別でうち来なよって言ってくれるとこもあるんで。」

    寺田「すごいですね、このご時世に。」

    花田「本当にありがたいです。」

    寺田「鉄道というのは、切符売ったりするんですか?」

    花田「最初駅員で、運転手があいたら運転手をしたりです。」

    寺田「もう一つの方はどんな所なんですか?」

    花田「もう一つの方は、警備会社です。」

    寺田「マジですか?かなり意外です。」

    花田「うん、すごい言われる。」

    寺田「では、今やってらっしゃる活動はどうされるんですか?」

    花田「それは普通に続けていきます。」

    寺田「駅員しながら展覧会したりって感じですか?」

    花田「そうですね、展覧会やりながらできるなって思ってそこの就職先にしたのもあるんで。」

    寺田「そういうのいいっすね。」

    花田「その就職先でも、何かアートイベントじゃなくてもそういうことができたらなあーと思ってます。」

    寺田「いいですね、そういう意味では有利ですね。」

    花田「就職したらしたで、やりようはあるなって思って。」

    寺田「おおー、完璧じゃないですか(笑)」

    花田「なかなか手堅く生きて行けそうです(笑)」

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    寺田・藤田「長い間、ありがとうございました。」

    花田「こちらこそありがとうございました。」

    おわり


    5回目 1月27日、28日

    ついに搬入の日が来ました。今回は写真のみでお送りしたいと思います。

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    いかがだったでしょうか、私にとって搬入を手伝えたことはかなり勉強になったし、成長することができた出来事でした。

     

    次回予告 次回はついに最終回です。卒業制作展を終えての感想や将来のことについてお聞きしたいとおもいます。

     

     


    4回目 1月20日

    卒業制作の合評直後の花田さんにインタビューしました。

     

    寺田「では、現在の進行状況を教えてください。」

    花田「これは、一応合評用ですがこんな感じです。」

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    寺田「では、この作品がどういった作品なのかを教えてください。」

    花田「京都市美術館にある展示された事のある作品、ない作品、京都市美術館がこれまでに買い上げた作品を一覧にして、それを見える形で区別していこうという作品です。」

    寺田「ここにあるのは作品の題名だけですが、絵自体はないのですか?」

    花田「最終的にお借りすることができませんでした。」

    寺田「では、これが最終的な形ですか?」

    花田「145点中展示されていないのが20点なんですけど、『新収蔵作品展』で展示された作品もこの中にあって、これを省くか省かないかで迷っています。展示されたかされてないかの線引きをどこでするかというのをもう少し考えていきます。」

    寺田「難しそうですが、あと少しですね。」

    花田「はい。」

    寺田「右上に貼ってある赤と白のバラはなんですか?」

    花田「赤いバラが展示された事のある作品、白いばらは私たちのしている卒展と同時期に展示されている作品で、バラなしは展示された事のない作品です。まあ、これも変更するかもですが。」

    寺田「なるほど、そうやって区別するんですね。」

    花田「今の段階で白いバラのついている作品はタイムリーで見ることができるので、わたしの作品を見て、そちらも見てもらえると個人的にもうれしいです。これらの作品を調べるときに、タイトルから調べていて、タイトルしか知らないので『コレクション展』に行って知っているタイトルの作品を見つけたときはとても面白かったです。」

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    寺田「僕はタイトルをあまり見ないで、先に絵を見てしまいますね。」

    花田「あーわかります。」

    寺田「やっぱり絵がすごいのであまりタイトルを気にしたことないんですけど、今回の花田さんの作品は絵がなくてタイトルだけなので、タイトルから絵を想像していくのが面白いところだと思いました。これらの作品って調べたら出てくるんですか?」

    花田「ほぼでてきますよ。」

    寺田「タイトルだけ見てると、どんな作品なのか気になります。」

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    次回予告 ついに搬入の日です。搬入の様子を写真でお伝えします。

     


    3回目 12月2日

    寺田「3回目の取材よろしくおねがいします。はじめに前回からの作品の進行状況を教えください。」

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    花田「今は京都市美術館の年報を探してます。うちの大学には平成8年のものしかないので、明後日、昭和8年に刊行された《大記念京都美術館年報》というのを見て作品の目処をつけていこうと考えています。」

    寺田「なるほど、分かりました。ありがとうございます。では次の質問なんですが、前回の取材で韓国へ行かれるとお聞きしましたが、韓国は楽しかったですか?」

    花田「すごく楽しかったです。2月にあるKEPCOという電力会社が主催の展覧会に参加しているので、会場の下見に行ってきました。」

    寺田「どんな作品を出展されるんですか?」

    花田「まだ決まってないです。(笑)」

    寺田「あっ、まだなんですか。(笑)」

    花田「やばいです。卒業制作展があるのに。(苦笑)」

    寺田「がんばってください。」

    花田「がんばります。あとこれ、韓国のお土産です。」

    寺田「あっ、ありがとうございます!」

     

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    花田「それと、韓国に行った時の写真がこんな感じです。」

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    寺田「すごくおいしそうですね。」

    花田「とてもおいしかったです。」

    寺田「では、次に過去の作品についてお聞きしてもよろしいですか?」

    花田「『校内放送』という題名なんですが、廃校になった小学校で当時流れていたチャイムや音楽を流すということをしていました。」

    寺田「校内放送ですか?」

    花田「はい。実際にその小学校に通っていた人とか先生に、掃除の時間とか給食の時間に流れていた音楽とか当時の時間割とかを聞いて調べました。」

    校内放送改

    寺田「面白いですね。ということは、チャイムもその学校のチャイムってことですか?」

    花田「チャイムは残念ながらもう音源が残ってなかったので仕方なくネットのものを使ってます。」

    寺田「廃校のイメージってあまりよくないんですけど、この作品見てるとそんな感じはしないですね。なんか懐かしさとか、廃校になったんだっていう少し悲しい事実も伝わってきていろんなことを考えさせる作品だとおもいました。」

    花田「ありがとうございます。」

    寺田「他には何かありますか?」

    花田「かくれんぼしました。」

    寺田「かくれんぼですか?」

    花田「19時に学校のカギがしまって、5人隠れたのを管理人の人に探してもらうという内容です。」

    寺田「結果はどうでした?」

    花田「私が最初に見つかりました(笑)」

    寺田「めっちゃ楽しそうですね。」

    花田「楽しかったです。」

    寺田「ありがとうございました。」

    かくれんぼ_学生

    上<かくれんぼ:生徒視点

     

    かくれんぼ_守衛改

    上<かくれんぼ:守衛さん視点

     

    次回予告 ついに作品が完成するので、完成した作品についてもお聞きしたいとおもいます。

     


    2 回目 12月2日

    藤田「2回目の取材、よろしくお願いします。ではまず、台湾の思い出をお聞きしてもいいでしょうか?」

    花田「台湾の思い出ですか(笑)」

    藤田「すみません、まったく関係ないですけど(笑)」

    花田「いやもう、普通に旅行に行ってたんで楽しかったです(笑)」

    藤田「台湾ってどんなでした?」

    花田「えっとね、向こうは22℃くらいあったんですよ。」

    藤田「えー!?、全然違うんですね。」

    花田「そう、半袖ばっかだった(笑)、暖かかったです。それと、フルーツがたくさんなってて、屋台とかでもたくさん売ってました。」

    藤田「やっぱり安いんですか?」

    花田「うん、安かったよ。あと、中華料理おいしかったです。」

    藤田「それ聞くと行きたくなりますね。」

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    花田「北海道の作家さんがアーティスト・イン・レジデンス(各種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながらの作品制作を行わせる事業のことである)で行ってて、それに行ったんですけど。いきなり日本料理作ってって言われて、醤油ねーと思いながら(笑)」

    藤田「無茶振りですね(笑)」

    花田「台湾の人と韓国の人の作家さんとかいろいろ招いて、レジデントする場所です 見に行っただけなのに手伝わされました。」

    藤田「台湾に行ったら食べ歩きとかしてみたいですね。」

    花田「台湾はねー、いいよ!1回行った方がいいです。」

    藤田「予算はどのくらいで楽しめるんですか?」

    花田「飛行機と宿はめちゃ安いとこ泊まったけど、それでも4万円くらいか。」

    藤田「あーー手軽!」

    花田「安いです!(笑)」

    藤田「ですね(笑) 1回行きます。」

    花田「3時間で行けるよ。」

    藤田「近い!」

    花田「行きや行きや! 海外行きはじめたのは最近だよ。」

    藤田「初めて行かれたのはどこですか?」

    花田「ドイツです。」

    藤田「ドイツ・・・・・・。」

    花田「何かねー、いろんなアーティストを集めて5年に1回の展覧会があったのでそれに行ってきました。」

    藤田「いきなりドイツですか。」

    花田「ちょっとハードル高かった、楽しかったけど(笑)」

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    藤田「では、本題に入らせていただきます。」

    花田「はい、あれから少し進展して、前回学芸課長からコレクションのデータを借りるって話したと思うんですですけど、データじゃなく実物をお借りしたいので企画書を書いて提出するところです。先生方と相談してやっぱり実物があった方がいいよねってなったので、実物を1点借りて展示する方向で考えています。この1点を展示することで京都市美術館から今まで一度も展示されたことのない作品が1つ減るという事実を提示できることに気づきました。」

    藤田「ではまず企画書が通るかどうかって感じですか?」

    花田「そうですね、あとは京都市美術館について歴史を調べたり、これからの京都市美術館の方針なども知ったりして、こういう問題もあるんだなっていうのを確認しています。」

    藤田「できそうなのは、できそうですか?」

    花田「厳しいんちゃうかなと思うんですけど(苦笑) 1回は却下されてるんで。なぜ実物の作品でないといけないのかをもうちょっと考えていく必要があります。」

    藤田「頑張ってください!」

     

    ~おまけ~

    台湾のお土産!!

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    左が台湾のたばこ、右が日本のたばこ

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    次回予告 花田さんの海外旅行『韓国編』のはなしも聞いてみたいと思います。


    1 回目 11月18日 (月)

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    4年生に取材をするということでかなり緊張していましたが、いざ花田さんに会ってみると、とてもアットホームな雰囲気での取材になりました。

    というのも、花田さんの提案でインタビューに入る前にバスケをしたからなのです。

    そうなんです。なんと第1回目の取材はバスケで始まりました。

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    しかも花田さん、運動神経がよく、かなり動かれていました。

    花田さん、藤田、寺田の他にもいろんな領域、コース、学年の人とも一緒にバスケをしたのですが、全員がバスケが上手なため、かなり白熱した試合となりました。

    バスケ参加者が花田さん含め全員上手な人たちだったので、めちゃくちゃ白熱した試合になりました。

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    上のことからもわかる通り、花田さんの交友関係は、領域、コース、学年を問わずかなり広いものだと思いました。

    最初に感じたアットホームな雰囲気も、きっとここからきたものなんだろうなと思いました。

     

    では、いよいよ待ちに待った本題の取材についてです

    藤田 『ピピッ カシャッ(カメラ音)』
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    寺田 「すいません、バスケの後でお疲れのところ申し訳ありませんが、取材させてください(疲)」

    花田 「あっ、はい すみませんなんか(笑)」

    寺田 「いえいえ、楽しかったです(笑) それでは、よろしくお願いします」

    花田 「はい、お願いします」

    寺田 「では、今回の卒業制作展に出展する作品についてお聞きしたいのですが、どのようなものを考えていらっしゃいますか?」

    花田 「まだ完全には決まってないんですが、京都市美術館のコレクションを展示しようと考えてます」

    寺田 「コレクションですか?」

    花田 「はい 京都市美術館には一度も展示されていない作品があるんですよ」

    寺田 「そうなんですか!? 初めて知りました」

    藤田 『ピピッ カシャッ あっ、ぶれてもうた』

    花田 「それらのコレクションを展示することを作品にしようと思っています」

    寺田 「面白いですね! ということは、形となる作品は実際には作らないのですね」

    花田 「はいそうです(笑)
    でも、私にとって大変なのは、京都市美術館にアポイントメントをとることや、その場の情報収集をするところですね

    この前、学芸課長とお話しする機会があったので、その時にコレクションを貸していただけないか相談したんですが、断られてしまいました」

    藤田 『ピピッ カシャッ』
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    寺田 「難しそうですね これからどのように制作を進めていかれますか?」

    花田 「また学芸課長にお会いする機会があるので、もう一度相談してみます
    あとは、展示方法を考えていこうと思っています」

    寺田 「分かりました、ありがとうございます

    次の質問になるのですが、花田さんが今回この作品を作ることになったきっかけとコンセプトは何でしょうか?」

    花田 「私は以前から、似たような作品を作ってきていて、『その場の事実を提示する』というコンセプトでやってきています」

    寺田 「・・・・・・」

    花田 「今回の制作でいうと、京都市美術館にあるコレクションが『その場の事実』なんです」

    藤田 『ピピッ カシャッ』
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    寺田 「な、なるほど(汗)」

    花田 「伝わってますか?」

    寺田 「はい、大まかには理解でいきてます

    では、このコンセプトで制作している理由を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?」

    花田 「コンセプトの理由か・・・・・・」

    寺田 「・・・・・・」

    花田 「このコンセプトでやっているのは最近のことなんですけど」

    寺田 「あっ、そうなんですか」

    花田 「でも、過去の作品も結局似たようなものを作っていて、前からしたいことはあまり変わっていないと思います

    んー、例えて言うならAとBとXさんがいて、Aさんは何も知らない人で、Bさんがある秘密をもっていたとします

    その秘密を知っているXさんがBさんの秘密をAさんに教えるとします 簡単に言えば、このXさんの教えるという行為がしたいんです」

    寺田 「・・・・・・(汗)」

    花田 「えーと、図にしたら分かりやすいかな——」

    ——カキカキカキ

    図

    寺田 「あっ、なるほど すごく分かりやすいです」

    花田 「よかったです(笑)」

    寺田 「ありがとうございます」

    花田 「いえいえ」

    と、初回はこんな感じでした

    最初にやったバスケのおかげで、緊張もほぐれ、かなり話やすかったです

     

    次回予告 なんと、花田さんが、次回の取材までに台湾へ作品を見に行かれるそうなのでそのときのこともお聞きしたいと思っています

     


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  • 江濵沙依子さん テキスタイルアートコース

    江濵沙依子さん テキスタイルアートコース

    最後となる5回目のインタビューでは、卒業制作展を終えての感想や将来について取材しました。

    江濵沙依子さん テキスタイルアートコース

    作品タイトル:「身体を織る」
    テキスタイルアートコースの江濵沙依子さんにメディアデザイン領域1年生の神田遥香が取材しました。


    5回目 2月10日

     

    最後となる今回のインタビューではテキスタイルアートコース実習室で京都市美術館での卒業制作展の感想や将来についてお聞きしました。写真は卒業制作展の期間中にたびたび訪れ、撮影したものです。

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    神田:お疲れ様でした!先輩はその場で作品を作るというパフォーマンスをされてたから、お客さんに話しかけられてることが多かったように見てておもったんですが、どうでしたか?

    江濵:お客さんからは「何してんのん?」っていう質問から始まるんですよ(笑)私は別の質問がくると思ってたので「何してんのん?」かぁ・・・と思って。その質問から始まるってことは、やっぱり織りっていうものについてあんまりみんな親しみがないんだなということに気づきました。視覚的に楽しんでもらうのがまずスタート地点として設定したいなというのがあったんで、何にも知らなくてもおもしろいとか思ってほしいなと思いながら制作しました。

     

    パフォーマンス中の江濵さんとお客さん

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    神田:搬入に行ったときに前回のインタビューの時より作品がたくさん増えててびっくりしました(笑)一つ一つの作品ににメモがついていてすごくわかりやすかったです!

    江濵:それもつけなさいって先生に言われたんですよ(笑)つけたら、あぁ~なるほどなるほどって呟いていく人が多くて、わかってくれたんやなぁって思いました。

     

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    京都市美術館で行われたテキスタイルアートコースの公開合評の様子

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    神田:やっぱりその場にいて実際に作品を作っている人はいなかったから、よくお客さんと話されているなっていうのが印象的でした。

    江濵:めっちゃ近くに寄られて手元がすごく震えました(笑)

    神田:緊張します?(笑)

    江濵:手元とお客さんの目の距離10cmとか(笑)

    神田:近い!(笑)

    江濵:やめてって~(笑)

    神田:結構みんな食いつくように至近距離で見てる方が多かったですもんね。笑

    江濵:度胸試しみたいな感じです(笑)人の前でやるってことも勇気がいるから。

    神田:今までインタビューしてきて思ったんですが、先輩はあえて厳しいところに持っていかれることが多い気が・・・(笑)

    江濵:・・・嫌いじゃないです(笑)1年生、2年生の時も結構自分に厳しかったんですよ。それを今その時を知らない人に言うと、え~うそ~って言われるんですけど(笑)3、4年はゆるゆるに過ごしてたんでもう一回自分に厳しくやりたいなと(笑)

     

    神田:では、これからの活動はどのようなことを考えていますか?

    江濵:一応就職活動をしてたんですけど決まらなくて、モノは作ってたいのでどうしようかなって思ってたんですが、父親が京友禅の職人してるんですけどそれ手伝いながら、親と話してるには私のブランドを作ってもいいよと言われたので、親と連携しながら着物だけじゃなくて雑貨などを作って活動していけたらいいなと思っています。京友禅をスタート地点にして、あとは好き勝手にしていいよって言われてるので自分が思うように活動していこうかなと・・・

    神田:自分でブランドを作るってことですよね?すごい!

    江濵:就職活動をしてたらいろいろ疑問がわいてくるんですよ。大学に入ると就職のガイダンスとかあるじゃないですか。その流れに乗って就職しなあかんみたいな空気がまわりにでてきて、私もその流れに乗って就活してみるんですけど、いつまで経っても私には馴染まなくて…それで私は本当に就職してみたいのかなって疑問から始まって、やっぱりせっかく大学で勉強したんやしちゃんとやりたいことやろうと思ったんです。親はだいたいやりたいことはお金を貯めてからやりなさいって言うんですけど、今のこの歳だからいっぱい失敗もできるしそれが許されるって言ったら悪いかもしれんけど、まだ大学出たてで何も知らんような歳やから社会的に許されるところがあると思うんで、それを逆に利用して活動しようって。やっぱり就職してお金を貯めていかはる人の期間を使って、自分は高みを目指して上へ上へいく。お金を貯めてから始める人とだいぶ時間の差ができるからそこで差をつけたいんです。人と違うことをするってことはたぶんそれなりの壁とかまわりの厳しい目とかあるだろうけど、そんなんは人と違うことしてるから当たり前だと思うんで。アウェーこそ燃えませんか?(笑)

    神田:やる気がわくんですね(笑)

    江濵:なにくそ!みたいな(笑)私は一浪もしてて受験も失敗してて、コンプレックスの塊なのでそのコンプレックスがあってこそ頑張れる。まわりを見返してやりたいんです。次あった時に私はまわりより大きくなってて、今更寄ってきたって知らないんだからって言いたい。(笑)

    神田:なるほど(笑)すごい決断ですね。勇気いりますよね。

    江濵:結構悩みましたね。就活をしてる間もずっとそれで悩んでて、だから面接行っても悩んでることが表に出ちゃってて、面接官の人に読まれちゃって、この子なんか中途半端な気持ちなんやなって思われて落ちちゃう。

    神田:じゃあ就活を始める前からずっと悩んでたことなんですか?

    江濵:なんでみんな同じときにスタートして同じような格好して同じようなつまらない発言をするんやろうって。面接ってシステム的っていうか。流れ作業みたいなところに気持ち悪さを覚えて、自分で発言しながら気持ち悪!ってなっちゃって。(笑)

    神田:言いながら自分の中で戦ってる感じですね。(笑)

    江濵:でもそんなんだしたらあかん。親の手前もあるし親に今までお金出してもらってた分返していかなあかんから、稼いでいかなあかんけども、自分の人生やから私のやりたいことをやりたい。自分のまわりの環境と絡めるともう全然わからんくなってどうしようって悩んでたんですけど、親はなんとなく悩んでるのを悟ってて好きなことやれよって言ってくれて。

    神田:結構スッと賛成してもらえたんですか?

    江濵:いや、スッとじゃないですよ。今でもたまに「こんなん求人あるけどどう?」ってすすめてくるんですよ。あぁやっぱり就職してほしいんやなぁって思うんですけど、でも一回決めたことは私も曲げないタイプなんで、決めたからって言ってもう無視ですよ(笑)

    神田:(笑)4月からもう始められるんですか?

    江濵:はい。でも現実はそれだけでは食べていけないので、何か手段を見つけないといけないんですけどまだ模索中です。

     

    神田:毎回たくさんお話してくださるのでインタビューが楽しかったです!

    江濱:私自身あまりピックアップされることがなかったのでとても嬉しかったです。ありがとうございました。

    神田:こちらこそありがとうございました!

     


    4 回目 1月28日

    4回目となるインタビューは、京都市美術館での搬入の様子を取材させていただきました。

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    江濵さんの作品もトラックから降ろされ、どんどん運ばれていきます。

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    傷つけないよう、丁寧に包装された江濵さんの作品。

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    一つ一つ位置や高さを調整しながら、包装をはずしていきます。

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    何度も教員と話し合いながら作品を調整されていました。

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    お互い協力しあいながら作業をしていくテキスタイルアートコースの学生たち。

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    真剣なまなざしで作業を進められている江濵さんの姿がとても印象的でした。

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    3 回目 1月16日

    ──テキスタイル実習室にて取材させていただきました。

    神田:こんにちは。今年も宜しくお願いします。

    江濵:こちらこそ宜しくお願いします。

    神田:前のインタビューから冬休みをはさみましたが、制作の進み具合はどうですか?

    江濵:だいぶ方針は見えてきたので、あとは自分の頑張り次第でなんとかしないといけないなと・・・(笑)

    神田:何体ぐらいできているんですか?

    江濵:今、完成しているのは3体なんですけど、あと8体制作しないといけない・・・(笑)

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    江濵:会期までには5体、6体完成させるのが目標です。後の残りはパフォーマンスで展示中に完成させます。

    神田:その場で完成させるんですか!すごいパフォーマンスですね!

    江濵:会期中に完成させないと!

    神田:初日に合評ですよね?パフォーマンスも初日ですか?

    江濵:いや、毎日コツコツやって完成させます。

    神田:あっ!毎日やるんですか?!

    江濵:はい。自分でもできるのかなぁと思うんですけどね(笑)

    神田:完成している3体以外はもう縦糸は張ってあるんですか?

    江濵:縦糸は・・・張ってないです。ちょっと急がないと(笑)

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    神田:1体仕上げるのにどれくらいかかるんですか?

    江濵:とっかかったら早いほうなので、1体とか2、3日でやってしまいます。

    神田:本当にエンジンがかかると早いんですね!思うように作業は進んでいますか?

    江濵:最初にあんまりビジョンを掲げないで自由にやろうと考えていたんです。なるようになると!笑

    神田:なるほど(笑)

     


    2 回目 12月12日

    —テキスタイル実習室にて取材させていただきました。

    神田:こんにちは。

    江濵:こんにちは。

    神田:制作のほうは進みましたか?

    江濵:それがまだあんまりエンジンがかからなくて・・・笑

    テキスタイルアートコース

    神田:でも前より1体増えましたよね?この赤い糸のは初めて見ました。

    江濵:そうですね。とりあえず縦糸だけやってみました。

     

    神田:では今回は今まで作られてきた作品について聞かせてください。

    江濵:これが今までの作品をスクラップしたものです。

    神田:これは3年のときからですか?

    江濵:そうですね。これは3年生の時の作品なんですけど、針金をかぎ針で編んで途中からステッチをしていったりとか。最初透けたものがすごく好きで・・・それで進級制作展で作りました。これアイロンで折っていくと型が付くんですよ。

    テキスタイルアートコース

    神田:わぁ・・・すごい!

    江濵:折々ってなってるのをこんな感じでいろいろ留めたりしてました。

    神田:きれいですね。

     

    江濵:あとは比叡山延暦寺で展示させてもらったりもしてて。

    神田:すごい!

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    江濵:これはヨシで作ったんです。

    神田:琵琶湖のヨシ!私も総合の授業でヨシを使って立体を作りました!笑

    江濵:根本中堂っていうお庭のところに展示してもらったんです。

    神田:作るのは服だけじゃないんですね。

    江濵:そうなんですよ。なんか・・・引っ張っていかれてる(笑)

    神田:(笑)

    テキスタイルアートコース

    テキスタイルアートコース

    江濵:これは近江の麻でウェディングドレス作ってくださいって言われて、ウェディングドレスとかブーケとか髪飾りとかを作りました。

    神田:これは学校外の活動ですか?

    江濵:そうですね。

    神田:楽しそう!

    テキスタイルアートコース

    江濵:これは成人式の振袖なんですけど、デザインを自分でして・・・

    神田:自分でされたんですか!?えぇー!

    江濵:父親が職人なんで実際に作ってもらって・・・

    神田:すごすぎる・・・

    江濵:これはクリムトの絵なんですけど、クリムトのこういう細かい柄の部分がすごい好きで・・・(下絵の)三角とか四角はクリムトの絵からヒントをもらってきました。あとポピーも好きなんで、ポピーも組み合わせたり。

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    江濵:店舗デザインしてみたり。

    神田:あ、自分で考えて・・・

    江濵:グッズのデザインとか、ショップバッグとか。あとは、DMだったりビラだったり。

    神田:すごいなぁー・・・私がしたいこととも似てますね。

     


    1回目 11月25日

    ─テキスタイル実習室にて取材させていただきました。

    神田:こんにちは。はじめまして。これからよろしくお願いします。

    江濵:よろしくお願いします。

    神田:さっそくですが、今どんな作品を作っているか教えていただけますか?

    江濵:今まだちょっと途中なんですけど、ボディに直接縦糸として糸とかいろんな素材を張って、横に服を割いたものや古着とかを割いたものを通して織り込んでいくという、服のような造形物のようなものを作ってます。

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    神田:タイトルは決まってますか?

    江濵:タイトルですか(笑)

    神田:まだそこまではいってないですか?

    江濵:最後にいつも決めるのでまだですね。ちょっと全体見てからって感じで。

    神田:奥にあるものも江濵さんの作品ですか?

    江濵:そうですね。

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    江濵:これ一応1体目なんでどんな感じかまだつかんでない状態でやってみたんですけど、すごい縦糸とか下の縦糸が集まるところの線とかもきれいに見えるんで、横あんまり通さなくてもいいかな~みたいな。で、合計全部で目標8体。

    神田:えっ!?8体も作られるんですか!?すごいですね!

    江濵:作るつもりです(笑)当日に、パフォーマンスでちょっと会場でも織りをやろうかなと思ってます。
    神田:この作品はどういうところから思いついたとかありますか?

    江濵:私もともと服をずっと作ってきてるんですけど、服を作るには型紙をひかなくちゃいけないじゃないですか。それがちょっとこんなん言ったらあれやけどめんどくさいんです(笑)

    神田:たしかに大変ですもんね(笑)

    江濵:テキスタイルの特徴として織りと染めがあるんですけど、もしかして直接張ったら型紙ひかなくても服作れるんちゃうんって思って(笑)

    神田:あ~なるほど!

    江濵:で、そっからちょっと展開をして作ろうと思いました。普通の糸を横糸にしてもいいんですけど、それやとおもしろくなくて・・・

    神田:それで服なんですね。1体ずつ結構同系色でまとめるんですか?

    江濵:そうですね。なんかこれは一応グラデーションをやりたくてやったんですけど、あんまりちょっとうまくいかなくて・・・

    神田:とてもきれいですよ!

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    江濵:こことかはニット、セーターとかカーディガンとかを使ってて、これはネクタイとかで。で、スカートのちょっと透けた素材のやつとかTシャツとか。で、あとこれがスーツのズボンなんです(笑)

    神田:わあ!すごい!笑

    江濵:で、これネクタイで普通の夏物のスカートとか。

    神田:普通に割いて細長くしてやってるんですか?

    江濵:そうそう。

    神田:すごい。ここボタンとかも見えてますね(笑)

    江濵:こういうタグとかボタンとか見せたり、ひも垂らしてみたりとかして。

    神田:服って感じがしますね。

    江濵:ちょっと服を使ってますっていうのを遊び心で出してみようかなと思ってやってます。

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    神田:進み具合としては順調ですか?

    江濵:私スイッチがかかると早いほうなんですけど、エンジンがなかなかかからなくて(笑)

    神田:制作はいつごろから始めてるんですか?

    江濵:制作は~・・・後期に入ってから。

    神田:前期は何をされてたんですか?

    江濵:3年生の時から一貫して卒業制作に向けて段階を踏んでいく感じなんですけど、ちょっといろいろ迷いもあったりして脱線して(笑)で、結局はこういうところにかえってきた感じです。

    神田:コースを選ぶときにテキスタイルっていうのは初めから決めてたんですか?

    江濵:高校の時にファッションを勉強していて、好きな作家(ファッションデザイナー)さんがいるんですけど、その作家さんがすごい布のほうに重点を置いて形とかはざっくりとした感じで、布に凝って作ったはるのをみてそういうのもアリなんやなぁと思って。で、テキスタイルで勉強したらもうちょっと深まるかなぁとか思って。

    神田:ちなみに作家さんの名前教えてもらってもいいですか?

    江濵:皆川明(みながわあきら)さんです。

    神田:家に帰って調べてみます(笑)

     


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  • 永禮尊大さん 住環境デザインコース

    永禮尊大さん 住環境デザインコース

    最終インタビューでは卒業展覧会や大学生活を振り返り、卒業後の目標についてもお話されました。

    永禮尊大さん 住環境デザインコース

    卒業制作:schole 〜遊びに学ぶ場〜

    住環境デザインコース4年生の永禮尊大(ながれたかひろ)さんに総合領域2年生の井上守晃が取材しました。


    10回目 2月8日(土)

    最後の取材はインタビュアーである井上の自宅で夕食後に行いました。

    現代アートコースの花田さんとプロダクトデザインコースの品川さんもご一緒でした。

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     【卒業展覧会を顧みる】

    井上:卒展を振り返って今どう思われているか、作品の自己評価や美術館での合評内容も含めて教えてください。

    永禮:卒展の作品は欲しい形にならなかった。コンセプトまでははっきりできたと思うけど、その考えを形にできなかったよね。間が抜けてるっていうか、考えを形に変換する過程が問題。変換するための自分のやり方を確立する前に作ってしまった感じかな。今回の形もさ、もともとの学校のイメージにかなり捉われてるよね。プールが四角とか。

    井上:管理されすぎてるとか子供の遊びにあまり自由が無いとか合評でも言われてましたよね。

    永禮:機能的ではあるかもしれないけどね。塊を繋げてるだけみたいな。

    井上:その反省を活かしてもう一度その小学校を作るとしたらどんな形になりそうですか?

    永禮:遊びを具体的に分類して、その要素を造形に取り入れたいね。自然の中での遊びなら、その場所の何が良いのかってことを細かく考えて。

    井上:子供がどんな遊び方をするかってことですね。

    永禮:うん。コンセプトをちゃんと形にできるようにこれからがんばる。今わかってる欠点を克服しなきゃ。卒展の作品は良いきっかけになったよね。

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     【成安での4年間を顧みる】

    永禮:1学年ずつ漢字にしてもいいかな?

    井上:はい、どうぞ。例えですね。

    永禮:1年生は“石”だな。

    井上:石のように…

    永禮:堅かった。それまでと全然違う美術の世界に入って戸惑って堅くなってた。そして2年は“崩”かな。適合しようとがんばって崩れた。3年は“変”にしとこうか。

    井上:がんばって変われたんですね。

    永禮:うん。変わろうとがんばりすぎて3年の後半はしんどくなっちゃった。自分の存在がかなり曖昧な感じになって。

    井上:4年生ではどうなりましたか?

    永禮:4年生になってからは自分の存在が明確になってきたな。意識レベルが一段階上がった感じ。自分のことなんだけど他人事だと思ってた時間が長かったんだけど。昔から大切にしてたものに出会えたからだろうな。

    井上:気づいたってことですか?

    永禮:そうかもね。まぁ、ある人物なんだけど。表面に見えないものや言わないことの大切さに気づかされた。

    井上:4年生の漢字はどうしますか?

    永禮:“転”だな。

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    永禮:2014年のこれからは“子”だね。一つの世界が終わり次の新しい世界が始まるみたいな。

    井上:大学生活が終わり次の社会に出るってことですね。

    永禮:“子”って字は一(始まり)と了(終わり)からできてんの。俺が一番好きな漢字なんだけど。

    井上:なるほど。よく名前にも使われますよね。

    永禮:うん。住環境デザインの4年生に後藤美子っているじゃん。

    井上:はい。

    永禮:よしこって名前好きだわ。最強だと思う。完璧じゃない?

    井上:完璧…なんですか?

    永禮:生を受け死ぬまで美しいっていいよね。人の一生がそこにあるんじゃないかと思う。

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    【今後の目標】

    井上:建築家になって彫刻もやるんですよね?

    永禮:うん。もともと彫刻したくてこっちの世界に入ったからね。彫刻やりたいって言ったら父親に反対されて、建築の方をまず職業にしようと思って住環境デザインに入った。

    井上:彫刻家になるために建築から入ったんですね?

    永禮:そう。建築家であり彫刻家でありたい、芸術家みたいな建築家になりたいってことかな。今はほとんど居ないと思うけど。まずは建築士の資格取らなきゃな。

      【後輩へ】

    井上:成安の後輩にアドバイスをお願いします。

    永禮:夢を持て!情熱が無いと流されるよ。

    井上:ざっくりですがとても大切なことですね。

    永禮:夢を持ってる人少ないよね。俺も去年やっとできたんだけどさ。まぁ、安定とか好きな奴は気にすんな。

    井上:そうですね(笑)ありがとうございました。永禮さんの取材できて楽しかったです。またお食事しましょう。

    永禮:俺も楽しかったよ。ありがとう。また来るわ。

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    9回目 1月31日(金)

    卒業制作展3日目。

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    今回は壁に設置されていたパネルの詳細をご覧いただきます。schole 0-5

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    住環境デザインコースの合評は京都市美術館でも行われました。

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    8回目 1月28日 (火)

    本番前日、京都市美術館での搬入です。

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    分割して運搬した模型はここで仕上げられました。

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    模型のサイズは150分の1です。

    とても大きくて豪華な小学校だと思いました。

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    7回目 1月27日(月)

    卒業制作展本番を2日後に控え、梱包作業に入られました。

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    主に模型の土台に使われているカネライトが緩衝材として使われています。

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    梱包が終わったらトラックに積み込みです。

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    6回目 1月26日(日)

    展示台に使う部品にペンキを塗る作業です。

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    翌日はトラックに積み込みです。


    5回目 1月15日(水)

    この日は模型作りを進められていました。

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    スチレンボードを部品の形に切り出してくっつける作業です。

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    指されている所が1クラス分の教室になる空間です。

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    だんだん細部が形になってきました。

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     4 回目 1月7日(火)

    実習室に入ると永禮さんは栗を召し上がっておられました。

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    パネル用の図面を制作中でした。

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    JWというソフトを使われているそうです。

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    3 回目 1月6日(月)

    2014年最初の取材は実習室にお邪魔しました。

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    井上:あけましておめでとうございます。

    永禮:おう、あけおめ。

    井上:髪、かなり減ってますね。

    永禮:うん、変かな? 自分で切った。

    井上:うーん、若返ったというか、似合ってると思います(笑)

    模型かなり進んでますね。

    永禮:そうかな? まだ細かい所作ってないけど。間に合うでしょ。

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    井上:やっぱりだいたい低い建物なんですね。高くても二階くらいかな。

    永禮:うん、だいたい地下。教室も地下だし。カフェが5mくらいあるけど。カフェは円柱のやつね。

    井上:永禮さんが地下を活用して、あまり高い建物をデザインしないのは景色や自然の邪魔をしたくないからでしたっけ?

    永禮:それもあるけどね。作りたくないから(笑)

    井上:え、作りたくないとは?

    永禮:見られたくないって気持ちもあるよね。恥ずかしい。形作るの苦手だし。俺自身洞窟に住みたいとか思ってるから。

    井上:そんな気持ちが現れてるんですね? なんか秘密基地っぽくも思える。

    永禮:うん、たぶんそんな感じ。

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    粘土で作られたこのスタディは永禮さんが今回の作品で最初に手で作られた形です。

     


    2 回目 11月27日(水)

    2回目の取材はインタビュアーである僕の部屋で、夕食と共に始まりました。

    人生初だと笑いながらアボカドを潰す永禮さん。

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    現代アートコース4年生の花田さんと日本画コース4年生の藤田さんも参加されました。

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    永禮:そろそろ見せようか?
    今日は今までの作品見せてって言ってたからポートフォリオのデータとか持ってきたよ。まとめてる途中のやつだけどね。

    井上:そうですね。見せていただきます。

    藤田:おぉー、見たい見たい!

    井上:ありがとうございます。

    花田:私ポートフォリオとか・・・(笑)

    藤田:永禮君の漢字ってこんな難しい字だったんか。私ずっと流で一文字だと思ってたわ。へぇー。

    花田:私も最初読めんかった。

    永禮:うん、最初から読めるは人珍しい。この前宅配のおっさんに、お名前えいれいさんですか?って聞かれたもん。
    ながれですって言ったら、ながれそんだいさんですかって言われてさ。ながれたかひろですって説明したわ。たぶんその人最初は、えいれいそんだいって名前だと思ってたんだろね(笑)

    井上:たかひろの方は一発で読んでほしいですよね。これ2年の課題ですか?

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    永禮:そう。この頃かなり不器用でさ、このへんガッサガサなんだよね。

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    永禮:自分が子供の頃楽しかった秘密基地のイメージを入れてると思う。

    井上:最初の時も秘密基地アツく語ってましたね。

    花田:男の子は いくつになってもそういうの好きだよな。

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    永禮:次のは3年でやった遺跡博物館のデザイン。

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    井上・藤田:かっこいい!

    永禮:これは結構先生に好評だった。これ形良いって先生も言ってくれたね。右利きが左手でサラッと書いたみたいなかっこよさがあるって。
    遺跡って地下から見つかったもんだから古墳のデザインを参考にしてみた。だから展示も地下だよね。

    藤田:まるっとした所と尖ってる所のバランスがいいね。永禮君円好きなん?

    永禮:そうなんかなぁ。

    花田:よく円使ってるよね?

    永禮:うん、そうやな。色んな所に使い易いんじゃない?
    完成されてる形だし。俺形作るの苦手だし。

    井上:円って守られてる感じしますよね。

    永禮:そうそう。これも三年のだ。劇的住宅。

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    永禮:これは建築の要素と彫刻の要素を混ぜて一つの住宅にした。

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    建築と彫刻

    永禮:彫刻的な部分って建築的と比べると機能性は無いんだけど、精神的には住む人に影響するじゃん?
    それって精神性を考えた物作りだと思うんだよね。アートやデザインだけじゃなくて色んな分野に云えることかもしれないけど、これからは精神的な影響を考えて作ったり行動する人が多く出てくるんじゃないかなって色々見てて最近思う。

    井上:そういう人が成功し易い世の中になりそうですね。

    永禮:進級展にさ、さっきの遺跡博物館とこの劇的住宅のどっちを出すか迷ってたんだけど、最終的に劇的住宅の方だけ出した。先生は両方出してもいいとか言ってたし、博物館の方が良いって思ってたかもしれないけどね。俺は遺跡博物館を出すのは嫌だったの。

    井上:かっこいい形ができたのにですか?

    永禮:うん、だって形だけだから。精神性を考えてなかったし、その頃は形のかっこよさばっか追ってたからね。作った後で気づいたんだけど。

    井上:劇的住宅の方が彫刻的要素という点で精神性を考えたデザインになり始めてたんですね。

    永禮:そんな感じ。自分の思いが入った作品を出したかったからね。

     

    このように永禮さんの制作は移り変わってきたそうです。

     

    【コンセプトを形にする難しさ】

    井上:永禮さんは精神性を大切にした物作りをしていきたいと言われましたが、今までそのコンセプトをどれくらい形にできてると思いますか?

    永禮:うーん、半分くらい? いや、半分もできてないと思う。

    井上:そうですか。

    永禮:うん、まだまだ。

    花田:どの分野でも難しいよね。形にしてみるとなんか違うってよくある。

    永禮:だよね。自分が実現したいコンセプトを形に置き換えるテクニックをこの4年間で得たかったな。
    アートにしてもデザインにしても、なんでそのコンセプトでその形なの?って思う物が多すぎるじゃん。
    だから自分はそこをがんばりたいなって思う。

    井上:伝えたいことと形のズレを埋める作業ですね。

    永禮:うん、もっと早く気づけばよかった。

    井上:いつ頃から意識し始めたんですか?

    永禮:4年の後期かな、ちょっと遅いよね。

    井上:小学校のデザイン、どこまでコンセプトが形になるのか楽しみです。

    藤田:完成が楽しみだね。

    永禮:がんばるわ。

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    【タイトルについて】

    永禮:タイトルどうしようかな。そろそろ決めんとね。

    藤田:学校(school)の語源って古代ギリシャ語で暇とかだったよね。もともと暇つぶしの遊び場だったとか。
    永禮くんの作品の話聞いてて思い出したわ。

    永禮:へぇー、そうだったんか。知らんかった。調べてみるわ。

    後日永禮さんがschoolの語源を調べて今回の作品に合うと思い“schole ~遊びに学ぶ場~”というタイトルに決定されました。

    【子育て】

    井上:永禮さんは自分の子供だったらどう育てたいか考えたことありますか?

    永禮:えー、子育てか。したくないなぁ。怖い。
    こんな自分が育てたらどんな大人ができちゃうか怖いよね。

    井上:確かに、僕も怖いと思います。特に幼少期は。

    永禮:小さい頃って周りの大人がやってること教えてることが当たり前だと思うし、自分が育てられてる環境が当たり前だと思っちゃうからね。その子が大人になって子育てするときにそれをベースにするかもしれないし。

    井上:悪循環になるとますます怖い。実際そうなってる家族もあるんでしょうね。

    藤田:悪いものよりも良いものを先に見せてあげなきゃね。人間関係も。

    井上:なんでも一流のものってなるとお金かかるけど、できるだけ誠意あるものを見せるべきだと思います。

    花田:そやな。私結婚すら考えてないけど。

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    永禮:最近は他人の子育てには口出ししないのが普通じゃん?

    藤田:そういう風潮だね。

    永禮:うん。でも俺は口出ししちゃうんだよね。ていうかできるだけ言うようにしてる。

    井上:親戚や知り合いの子供じゃなくてもですか?

    永禮:そう。だいぶ前電車乗ってる時にさ、ベビーカーに小さい子乗せた母親を見たんだけど。その子供泣いてて、でも母親はすごいめんどくさそうな顔してんの。抱っこしてあげないんかなって思って見てたら、ベビーカーについてるカバー下ろしちゃって。

    花田:ひどい。

    井上:不安だから泣いてたんだろうに、真っ暗にされたらもっと不安になっちゃいますね。

    永禮:だよな。その時このままじゃダメだなって思って迷ったけど、結局何も言えんかったんよね。
    それを今でも思い出して後悔するから気づいたら言うようにしようって思ってる。その子がこのまま育てられたらどうなるんだろうって俺が悲しくなるから。

    井上:勇気出さなきゃ言えませんね。でも後悔するなら言った方がいい。

    永禮:気になると言いたくなる。めんどくさい性格なんだろうな。

    このようなエピソードを含めてゆっくりお話でき、永禮さんがどんなことを気にしながら生活しているのか、制作に込めている思いも少しずつ知ることができました。

    長い夕食会は空が明るくなった頃お開きとなりました。

     


    1 回目 11月18日(月)

    この日は初取材で、永禮さんがよく作業されている実習室でお話しました。机の周りには建物の図面や模型を作るための材料が置かれていました。

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    住環境デザインコースの実習室にはたくさんの模型がいつでも見えるように置かれています。

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    永禮さんが最近粘土で作られている物もありました。

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    このように初期段階の構想を形にした物をスタディと呼び、この簡単な模型を用いて外観のイメージやデザインを検討するそうです。

    永禮さんは特に制作に関してのリサーチや試作が豊富だと担当教員から聞いています。

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    井上:お久しぶりです。授業お疲れ様でした。

    永禮:久しぶり。今日はよろしく。

    井上:よろしくお願いします。永禮さん、寒くないですか?(足下を見て)

    永禮:今日も寒いな。

    井上:そうですね、なのに下駄ですか?

    永禮:あぁ、うん。今日は下駄だよね。靴下ここにあるけどな。

    井上:校内で下駄履いてる人珍しいですよね。しかも冬に。

    永禮:でもこの学校ならあんま目立たないよね。

    井上:そうかも、他の学校よりは。

    永禮:うん。

    井上:はい、さて、今日が初回ということで主に卒業制作のコンセプトについてお聞きします。

    もうかなり決まってる感じなんですよね?

    永禮:そうそう、一応紙にまとめて持ってきたわ。ちょっと長いんだけど。

    井上:ありがとうございます。

     

    〈コンセプト:永禮さんより〉

    現代の子供に対する学校機関や教育方法について疑問を感じている。戦後、表面的な海外からの快適性を取り入れた結果、本来大切にしなけばならない精神性を日本人は置いて行ったのである。彼らはからっぽなのである。その精神性の一つに遊びがあり、それは子供達にとって重要な存在である。彼らは遊びの中で個を形成していくための要素を吸収している。遊びに学ぶことにより、表面上の暗記のような事柄ではなく本来の自分自身が持っている個の素質を引き出すことができる。それは彼らの土台になるのである。それができていない子供達は、基礎を無しに建物を建てているようなものだから・・・つまり、遊びは大切なんだよってことを云いたいんだよね。

     

    永禮:がんばってコンパクトにまとめてみたけど、やっぱ長いね。

    井上:この作品は子供の教育について深く関わってるんですね。今回はこのコンセプトに基づいて、永禮さんがデザインする小学校という形で作品にするんですよね?

    永禮:うん、そうだね。今の子供達の遊びって劣化してると思うから。

    井上:遊びの劣化ですか?

    永禮:うーん、遊びの環境の劣化だね。

    井上:それは自然が減っていたり社会が危険になってきているからですか?

    永禮:そういうのもあるね。今は外や公園で遊ぶのを危ないって制限される時代だし。俺は小さい頃、川で遊んだり木に登ったりもよくしてたし、そんなとこで友達と集まったりもしてたけど、最近はそんな子供達少ない気がする。

    井上:ワイルドな子供だったんですね、ちょっと意外です。

    永禮:ワイルドなのか。最近はあんま運動してないけどね。秘密基地とか作ってた。作ったこと無い?

    井上:秘密基地・・・あるような気もするけどそんなガチで作ったことは無いと思います。

    永禮:そっか、俺はよく作ってたよね、秘密基地。下が崖になってるのに不安定な木の上に作ってた。下手したら死ぬよね(笑)

    井上:危ないことしますね。楽しそうだけど。

    永禮:うん。やっぱ子供達にとって秘密基地とかって大切だと思う。大人達から隠れて遊んだり自分なりに考えるのが大事なんだよね。

    遊びの環境の要素にさ、時間、場所、方法、集団ってあるのね。最近はその集団、子供達が集まる場所が少なくなってる気がする。というか、室内で遊んでるよね。大きな集団での遊びが減ってくことで子供達の精神的な成長に関わると思うんだよね。

    井上:小さい子供達って遊ぶ集団の中で自分の役割や立ち位置をだんだんわかっていきますね。コミュニケーション能力も発達するだろうし。

    永禮:そうそう、そうなんだよね!大人社会に向けてそういう体験って大事だよ。喧嘩ってとにかくダメなことみたいに教育されてるけど全然喧嘩せずに育つのはまずいよな。心をぶつけ合わないとお互いわかり合えないこともあるし、子供は喧嘩して成長するから。最近いじめが多いのはそのせいもあると思うよ。

    井上:そうですね。大きくなってからじゃもう遅い経験かもしれませんね。大人になってから喧嘩したり暴れたらもっと危ない。

    永禮:そうそう、そうなんだよね。

    井上:ではこの作品で永禮さんは、子供達が遊びを学ぶ所、遊びに学ぶ所としての小学校のデザインを提案されるんですね?

    永禮:うん。最近の小学生は時間に追われてるからね。小学校は子供達が集まれる場所だから遊びを取り入れることによって改善できるかと思ってね。それに勉強では引き出せない個性や力を引き出して、心を外に向けられるような小学校にできたらいいなと思ってる。

    井上:次の取材ではそれが具体的にどんな形になるのかと、今までの制作についてもお聞きしようと思います。

    永禮:おっけー、次もよろしく。

    井上:はい、ありがとうございました。

     

    このように初回のお話では卒業制作のコンセプトやそこに至った理由、そして永禮さんの現代の教育に対する思いにも触れることができました。

     

    実習室での取材後体育館に移動して、現代アートコースの花田さんやインタビュアーの後輩達とバスケットボールをされました。

    激しい運動は久々でしんどいとおっしゃっていましたが積極的に汗を流されていました。

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  • 木下奈緒さん プロダクトデザインコース

    木下奈緒さん プロダクトデザインコース

    最終回の記事です。作品と先輩の将来についてお聞きしました。

    木下奈緒さん プロダクトデザインコース

    作品タイトル:clish
    プロダクトデザインコースの木下奈緒さんにメディアデザイン領域1年生の鄭順那が取材しました。


    5 回目 2月2日

    ──今回も京都市美術館に伺いました

    鄭:先輩!優秀賞受賞おめでとうございます!!

    木下:わあ!ありがとう!!

    先輩の作品「clish」が優秀賞をとられました。
    CIMG2016のコピーCIMG2018お会いして早々に祝福の言葉をかけました。
    お互い気持ちが盛り上がって、当分2人で喜び合いました。

    鄭:じゃ改めまして、作品を作り終えてみて出来映えを聞かせてください。

    木下:そうですね… もちろん後悔するところもちょこちょこあって、全部作りこめなかったかなとか、あとで先生から指摘もらってあ〜!その通りです!って思うとこもあって、それはもう直せなくてすごく悔しいんだけど、きれいだねとか公共性があって良いねとか全体的には良い評価を頂けたし、めちゃくちゃ酷評してくれた先生からはあなたに可能性があると思うからこんなに言うんだよっていう愛の鞭をいただけたので満足です!

    鄭:満足で何よりです…!この賞もその結果やと思います。

    木下:ありがとう〜。

    鄭:大学を卒業されたら先輩は将来的にはどうされるんですか?

    木下:就職ですね。

    鄭:その…就職先は…もう決まられてるんですか…?

    木下:あ、決まってるよ!

    鄭:あ!良かった!そこ聞くの大丈夫かなって思ってまして(笑)

    木下:大丈夫!もう決まったから!(笑) 大阪の方で寝具まわりのデザインを企画させてもらえる事になりました。そこで空間デザインを学びたいんです。今回の私の作品の良いとこは空間のデザインまでしているとこで、洗面台だけじゃなくて空間のデザインっていうのをテーマにしていて、それで頂いた評価でプロダクトって単体で考えられることが多いけど、空間のデザインをすることでそのまわりに一致したりだとか統一感が生まれるからとても良い事だねって言われて、就職先でもそれをもっと学ぼうと思います。ゆくゆくはキッチンまわりとかもデザインしたいですね。

    鄭:1つに固まらず色々展開していくのが良いですね。先輩ならできますよ。

    木下:できると良いな。

    鄭:あの、今までインタビュー本当にありがとうございました。毎回先輩がすらすら答えてくれはったからとてもやりやすかったです!

    木下:いえいえ私もやりやすかったです!

    鄭:私の卒業制作もぜひ見に来てください。

    木下:あ!見に行く!楽しみにしてるね。

    鄭:はい!ではありがとうございました。


    4 回目 1月28日

    ──今回は京都市美術館で搬入作業の様子を見させてもらいました。

    トラックから梱包された木下さんの作品が下ろされます。
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    展示がますます楽しみです。


    3 回目 1月17日

    ──プロダクトデザイン実習室にお邪魔させてもらいました。

    鄭:こんにちは!(ホワイトボードを見つけて)あ、これは会場の展示イメージですか?

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    木下:こんにちは!授業中に先生が書いてくださった、展示したらこんなんでしょうってやつですね。

    鄭:もうそんな段階まできてるんですね…!作品もだいぶ進みましたか?

    木下:前回木の骨組みだけだったじゃない?そのまわりを板で巻いて、それを磨いて、さらに今は塗装までしています。造形ラボにあるので見に行きましょうか。

    鄭:はい!

    ──造形ラボへ

    木下:オープンザドア〜!

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    鄭:え?!めっちゃきれい!!

    木下:でしょ!でしょ!

    鄭:想像してたのとまた違いました!!すごい!!これはテンション上がりますね!(笑)

    木下:でしょ!塗装前に磨く作業があったんだけど、それが大好きで大好きでなかなか進まなかったんよ(笑)ずっと磨いてて(笑)

    鄭:磨いた後に塗装するんですね。

    木下:そうそう。じゃないと表面がボコボコになっちゃうから、ちゃんときれいな状態に整えてから塗ります。

    鄭:このくぼみはどうやって…?

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    木下:ここはね、最初に削っておいて塩ビ版を埋め込んであるの。これがたいへんで1日がかりだった(笑)

    鄭:ここで1日も…!磨いて塗装したらこんなきれいになるんですね…

    木下:これまだ下地だからねもっときれいになるよ。

    鄭:これが下地でメインの塗装があるんですか!それはもっと光沢が出るんですかね?

    木下:うん、トゥルントゥルンにするつもり!

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    鄭:わ〜!楽しみ!この中は電気とかの仕組みですよね。

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    木下:うん。中に家庭用の手動で付ける蛍光灯とか豆電球をそのまま使ってるよ。

    鄭:けっこう身近なもので作ってあるんですね(笑)

    木下:実はそうなの(笑)光ったらなんでも良いからね(笑)

    鄭:完成がほんとに楽しみです!作品が大幅に形になってて今回はとても興奮しました(笑)

    木下:あたしも(笑)


    2回目 12月23日

    ──今回は作業中の造形ラボに伺いました。

    木下:これをつくってます。

    プロダクトデザインコースプロダクトデザインコース鄭:おお!これは台の部分ですか?

    木下:はい。後はぺらぺらの薄い板をくるっと巻いてとめて、白く塗りたてます。作りが雑だからお恥ずかしい(笑)

    鄭:いえいえいえ(笑)

    木下:この台の上に流しであるアクリルの球体をのせます。

    プロダクトデザインコース鄭:年内にはどれくらい進めはるんですか?

    木下:本体は年内にはできたらいいな~!年明けには作品の写真を撮ったり、パネルを制作するだけの作業にしたいです。あ、あともう1つつくる予定なんですよ。この今つくってるのがスタンドタイプで、もう1つは壁付けにするタイプで、アクリルの球体が壁に付きます。この2つを年内につくる予定です。

    鄭:うわぁ、たいへんですね…

    木下:ふふふ、間に合うかなぁ(笑)

    鄭:アクリルの球体自体もここでつくらはるんですか?

    木下:球体はネットで注文してます。球体っていうかドーム型(半球体)を買ってその2つを合わせます。あと球体の中の水や空気が出る為の装置っぽいものとかをつくったりします。なので台より球体の方が時間がかかるかもしれないです。

    鄭:良いお年をこせるように…頑張ってください!!

    木下:ありがと~(笑)


    1 回目 11月27日

    ──プロダクトデザイン実習室にお邪魔させてもらいました。

    鄭:こんにちは。よろしくお願いします。まず、木下さんが制作中の作品について教えていただけますか?

    木下:はい。私は公共用トイレの手洗い場の流し台と、その周りの空間をデザインしています。

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    木下:普通の公共用トイレって、手を洗ったあとでぺっぺってやるから周りがすごい汚くなるじゃないですか。それで荷物が置けなかったりと色々不便な点があるので、そこをなんとかしたいと思ったんです。この提案では、ドーム型に手をつっこんで洗って、中で風も出てくるんで水もきれるんですよ。また、壁から出ている棒が荷物を置く台になっているので荷物が水に濡れにくいんです。

    そして、これが実物大の模型です。

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    鄭:わあ〜!

    木下:手を洗ってそのまま乾燥機にいこうとすると周りがぼたぼたになるから、全部この中で水がきれるようになってます。また、水はねもしないようにドーム型の形状にしています。

    鄭:全部一式でできるようになってるんですね!できたら便利そう!本番は水とか出るようにつくられるんですか?

    木下:京都市美術館では水は使えないらしいので、実際には流し台をアクリルの球体で作って、そこに配管をそれっぽく付けて、いかにも水が出そうな感じにしようと思います。で、中のメンテナンスの時に取り外しができるようにとか業者さんのことも考えて設計してます。

    鄭:そこまで考えて…すごい!

    木下:これ今までのスケッチなんですよ。

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    プロダクト_木下さん

    鄭:すごい量!

    この作品って作品展にむけて新しくつくられたのですか、それとも以前に1回作られたものをベースにされた感じですか?

    木下:私のは1年かけて考えました。

    方向性が決まったのつい最近なんですよ。なので最初のスケッチとか全然意味わかんない絵とか描いてるんです(笑)

    3年生の時に『水まわり』っていう課題でトイレットペーパーホルダーを作って、それが楽しかったから水まわりのものを卒制でもやろうかなって。

    水を大切にをコンセプトに節水できるような流し台つくれたらなって。

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    鄭:ほんとみごとに全部水まわりのアイデアですね…

    木下:あと、これは大きさと高さと穴の大きさを検討するためにつくりました。

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    木下:最初こんなにょろんてした楕円形にしようと思ってて、それでこんな形だったんですけど、最終的には正円形になりました。

     

    (製図の計算式を見て)

    鄭:プロダクトって計算むずかしそう…(ボソッ)

    木下:計算苦手なんですよ…(ボソッ)

    一番製図使うのってどこだろうって考えたらプロダクトで、すごい細かい単位で製図作ったりするから一番向いてないコースだなと思いながら入りました。

    プロダクトデザインコースに入りたくて成安にきたからもういくしかないと(笑)

    鄭:入学当初からプロダクトに決めてたんですね。

    木下:生活に一番接してるものが作りたくて。

    だから私がつくってきたものは生活感が漂うものばっかですね。

     


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  • 田中天さん デザインプロデュースコース

    田中天さん デザインプロデュースコース

    田中天さんの制作風景レポートインタビュー、最終回です。最後の取材では卒展の感想や将来についてお話をお聞きしました。

    田中天さん デザインプロデュースコース

    作品タイトル:『元町ミナミ ここどこ展 元町ミナミのPR計画』
    総合領域デザインプロデュースコースの田中天さんの卒業制作を総合領域1年の松崎智美が取材しました。


    第6回 インタビュー

     

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    松﨑:卒業制作として、二部構成の展覧会の『ここどこ展』をやってみていかがでしたか?

    田中:多くの人を巻き込めた展覧会になったかなって。
    楽しくて充実した卒展になりました。う~ん、会場の空気とか色々「大学」って感じ

    今回は賞にとらわれずにやろうと思ってて、卒展は成安の集大成を発表する場だから三年次編入生より成安で四年間がんばってきた人がとるべきだと思うところもある…って考えるけどやっぱり賞を貰えなかったのは悔しいよね。

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    今回は会場の作りのことをあまり考えてなかったのと、中田天さんとわたしの名前が似ていて混乱が起きたのが思いの外多くて…そこが反省だね。
    京都市美って右からも左からも来れるようになってて…最後から見てしまうとちょっとわからないかなって。
    だからどっちから来ても分かるように工夫しなきゃいけなくて…説明のしにくさが目立っちゃった。

    展覧会ごとに気づくことがあって、前回やった『彼は誰時(かはたれとき)展』(第3回インタビュー参照)の時には記帳って大事だなって思って…。記帳するっていうのはその展覧会を認めてるっていうか、良かったよっていう表現方法で一つの礼儀だと思う。される側からだととてもうれしいし。
    今回でいうとキャプションって本当に大事だなって!やっぱり自分もキャプションってパッと見てしまうことがあるんやけど、作ってる側からするとキャプションの文字も作品と同じくらい考えて作ってて、大事なんだよね。
    キャプションって本当に難しい。

    課題の残る展覧会になりました。でも、これから生かせるいい展覧会になったとも思う。

    今回の制作では後輩のみささん(藤原美咲さん)とか、人に恵まれてたなーって思います。
    お手伝いとかも笑顔で引き受けてくれて…本当にいい環境だなって思いました。

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    松﨑:今回の卒展全体について、どうでしたか?もう回られました?

    田中:昨日ほぼ一日中回ってました。楽しいですね。
    総合領域についていうと1年目にしてはまとまったかな~って思います。
    結構バラバラだから…初めてだしどうなるかと思ったけど(笑)
    あっという間でした。

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    松崎:今後のことについてお伺いしていいですか?

    田中:京都造形芸術大学の通信制の大学院に行きます。
    院では今やってることをもっと深めたいと思ってて、プレゼンテーションの技法みたいなんを作りたいとか、経営学を取り入れたデザインを作りたいとか…ちょっと違ったことをしたいな、と…ちょっと難しいこと言ってます(笑)
    勉強する二年になると思います!

    就職っていう選択肢はなくて…専門時代に一応就職しようと思って就活やって、あんまりいい結果が出なかったの。
    インターンまでしか行けんかったんやけど、それで学ぶことが必要だと思って成安に来て…で、もうちょっと学びたいと思ったから大学院…っていう感じで。

    そのほかのことで言うと、AAFの活動をやっていったり、お母さんのエステのお店でシステム的な仕事…内側の仕事の手伝いをしていったりとか。いずれは独立して事務所を持ちたいなって思ってます。
    そのためにもお母さんのお店で経理とかを勉強させてもらって。

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    田中:わたしは二年間専門学校で勉強して三年次編入で成安に来たから、どうしてもリアルが先に来てしまって…作品作っているのを見ても、それをビジネスにつなげるにはどうするんだろう…とか。色々考えちゃって、それはダメな事じゃ全然ないんだけど。
    やっぱり純粋にただ制作やってる子ってとっても生き生きしてて、そういう制作することだけ考えてどっぷりやりたかった気持ちもあった。
    でもそういう作品をビジネスに繋げていく、仲介することがわたしのやりたいことなんだなっていうのも改めて思った。

     

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    ──今回卒業制作のインタビューをさせていただいて、田中さんの明るく楽しいお人柄に惹かれました。
    田中さんの周りにはいつも人がいて笑顔が溢れていて、田中さんは人に恵まれているとおっしゃっていましたが、それも田中さんの魅力あってこそなのだろうな、と思いました。
    同じ領域の先輩の卒業制作を間近で見ることができて、わたしにとってはとても勉強になった卒業制作展でした。

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    ──最後に田中さんに、インタビューされてみていかがでしたか?と聞いてみました。

    田中:普段写真を撮る側だったから、撮られるのが新鮮だったな
    記事を見た知人に「天ちゃん緊張してる」って言われた(笑)そうでもないんやけどなー

    松﨑:インタビュアーについてはどうでしたか…?

    田中:ん?一年生やなぁって思った!(笑)

    ──慣れてないわたしの取材を受けていただき、色々と親切にしてくださった田中天さんを初め、取材協力してくださった奈良さん(第5回インタビュー参照)、先輩方、本当にありがとうございました!


    第5回 1月21日(火)、2月2日(日)

    今回の記事では編集の都合上1月21日(火)と2月2日(日)の取材分を一緒に掲載しています。

     

    1月21日(火)『ここ展』 取材地:ギャラリー葉月(神戸市三宮)

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    田中さんの卒業制作で、二部構成の展覧会である『ここどこ展』
    その第一部『ここ展』が1月17日(金)~1月22日(水)に神戸市三宮にあるギャラリー葉月で開催されました。その『ここ展』の様子を取材しました。

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    私が訪れた時には会場にすでに来場者の方がいらっしゃっていて、とても和やかな空気でした。その時の来場者の方が田中さんの知人だったということや、会場の雰囲気からとてもアットホームで暖かい印象を受けました。

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    会場では、写真が展示されているほかにロール紙が壁に貼られていて、絵や文字などが書かれています。お話を聞くとこれは訪れた人が展覧会の感想や写真に対しての一言、またはイラストなどを描くというものでした。訪れた人が展覧会に直接参加でき、その時は絵しりとりが続いていてとても盛り上がっていました。

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    ロール紙には『イイネ』のシールも貼られていました。

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    来場者にこの3枚の『イイネ』シールを配布し気に入った写真の下に貼ってもらい、それを踏まえ賞を決定するというシステムでした。
    そうして入賞した作品は、第二部である『どこ展』で展示されます。

    この日は総合領域2年生で出展者でもある藤原美咲さん(写真左)が会場のお手伝いをされていて、出展者の奈良明香さん(写真右)が展覧会を観にいらっしゃっていました。

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    松﨑:どうですか?『ここ展』のこれまで
    田中:えと、土日が人少なくて心が折れそうでした
    藤原:そんなことないです。絵しりとりがありました。
    田中:そう、土曜日絵しりとりめっちゃ盛り上がった!(笑)

    田中:出展者の奈良さんにインタビューしとく?面白いこと言ってくれるよ(笑)
    奈良:え?!
    田中:あ、出展者の藤原さんも…藤原さんも面白いこと言ってくれる!(笑)
    藤原:ええ!
    奈良:あ、主催者の田中さんめっちゃ面白いこと言ってくれますよ(笑)
    田中:ええ~仕返しや~(笑)

    松﨑:(出展してみて)どうでしたか?楽しかったですか?
    奈良:寒かったです(笑)
    田中:寒そうやったなぁ
    松﨑:いつ頃撮られたんですか?何月…
    奈良:1月の最初ぐらいでしたね

    奈良さんは田中さんの高校の後輩で、その縁もあって出展に至ったそうです。出展者の方々は大学関係者やお友達が多いそうで、展覧会を訪れる方も田中さんの知り合いの方が多く、田中さんの広い人脈がうかがえました。

    田中さんの『ここどこ展』への熱い思いはこんなところにも…

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    『ここ展』が終わると、次はいよいよ卒展会場で『どこ展』が展示されます!

     

    2月2日(日)『どこ展』 取材地:京都市美術館

    『ここどこ展』の第二部である『どこ展』が展示された京都市美術館で、田中さんに取材をさせていただきました。

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    ここでも『ここ展』と同様にロール紙が用意され、来場者が参加できる形がとられていました。

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    田中さんは来場者の方たちに積極的に話しかけ、説明をしてコミュニケーションをとられていました。写真展で大賞を取られた人の名前が「中田天」さんで、主催者が「田中天」さんだということで誤解や混乱が多いようでした。

    また、成安卒展でのツアーがあったらしく、ツアーの参加者の人たちに急きょ作品の説明をされていました。

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    15:00すぎから、辻先生とデザインプロデュースコースの学生が集まり、簡単な合評のようなものが行われました。
    同じ領域の一年生である私としては先輩方の制作意図や反省点、それに対する先生の意見やアドバイスなどが聞ける大変貴重な機会でした。

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    16:00からは翌日の搬出のための梱包作業です。

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    田中さんの助っ人として、美術領域二年生の嵯峨先輩(写真右)が駆けつけ一緒に梱包作業をお手伝いされていました。

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    梱包は怒涛の速さで行われ、あっという間に作品が収納され白い部屋に早変わりしていきました。

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    1月29日から2月2日にかけて開催された卒業制作展が終わりました。

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    次回が最終記事です。
    最終記事は『ここどこ展』についてや卒展について、そして田中さんの今後の進路についてのお話になります。


    4回目 1月28日(水)搬入風景

    1月28日の9時から行われた京都市美術館への作品の搬入と設置の様子に密着しました。

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    田中さんの設置に、総合領域2年生の藤原先輩(写真左)と金山先輩(写真右)もお手伝いにいらっしゃってました。

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    藤原先輩は神戸で行われた『ここ展』への作品出展や、会場でのお手伝いなどもされていました。

    お話を聞くと偶然にも同じ先生に習っていたということで、とても仲の良い様子でした。

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    設置は朝の9時からお昼休憩を挟んでお昼すぎまで行われました。

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    私もお手伝いさせていただきました。

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    設置が一通り終わり一段落です!

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    設置の後に『ここ展』でも行われていた、作品の下に貼られたロール紙に絵を描いたり絵しりとりをしたりしました。

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    田中さんは、設置の後には見回っている先生方と笑顔でお話されていました。

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    準備の間に少しお話を聞かせていただきました。

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    田中:うーん、今回一番悩んだのは賞を決めるのかな。出展者の方を直接知ってるし、撮っている時のこととか知ってるから一人一人に賞を付けたい気持ちはあるんやけど…
    それはまた違うし…って。
    だから賞を決めるが一番しんどかったね。

    set3

    私は今回初めて卒展というものに触れて、まして準備のお手伝いという貴重な体験をさせていただき、とても勉強になりました。
    ハプニングもテキパキと処理されていて、設置は終始和やかに笑顔でされている楽しい現場でした。


    3回目 12月19日(木)

    食堂にて、第3回目の取材を行いました。

     

    今回は、前回お願いしていた田中さんのポートフォリオを見せていただきました。

    ポートフォリオとは、アーティストが自分の作品をまとめたものを言います。

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    forio3

    ↑「hinaka」に関する取扱い説明書

    forio4

    ↑クリスマスケーキ予約のパンフレット

     

    松﨑:今までで過去にやった展覧会や制作した作品で特に思い出深いものってありますか?

    田中:えーー最近でいったら自分でやったやつかな、この辺かな。やっぱり。

    自分でやったやつが、一番…

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    田中:この『彼は誰時展』は複数人でやったブログ展で…一個のテーマがあって、それに合わせてみんな自由に表現、みたいな展覧会。

    『彼は誰時(かはたれどき)展』っていうのをやったんやけど、「彼は誰時」っていう言葉が、彼っていう漢字…彼氏の「彼」に、「は」、「誰」…「時」って書くんやけど。

    えと、感覚で言ったら夕焼け時の「黄昏(誰そ彼)時」の逆。朝焼け時のことを「彼は誰時」っていうらしくて、それをテーマにして展覧会をした。

    自作した服や、自分で染めて染色した布、日本地図のクッションみたいなのをつくって街とかを刺繍でして、吊るして…っていう感じで色々な作品が展示されて…

    で私はアクセサリーを出しました。

    松崎:手作りですか?

    田中:うん。バイトがアクセサリーを作るとこで、これ(下の写真)もつくったやつ。

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    でもほんまに貼ってるだけやから、なんていうんやろハンドメイド…っていうんかな?ってわたしにはすごく疑問…

    なんかさ、芸大やったらこういうのも自分で作ってる子とかいるやんか。プラ板に自分の絵描いてパーツにするとか、それこそレース編むとかさ、なんか樹脂粘土作るとか。それをみてるとこれはハンドメイドじゃないって思うけど、一応ハンドメイド…

    まあバイトでもやってるし、あとお店でも売ってもらってる、私の商品。

    松崎:それは神戸ですか?

    田中:そう…でもそれは微妙なとこよね。

    で一応、その展覧会はテーマが「彼は誰時」やったんで私、いつもは創造的なことはしぃひんけど…

    空想的な話でその朝焼けを連れてくる使者みたいなのがいます。で、その使者がつけてるアクセサリーを作りましたっていって、羊毛の、ガチ羊毛を使って作品つくって。

    刈り立ての羊毛を、掃除する前…毛糸になる前…羊毛フェルトになる前…てか洗うまえやから縮れてる子もあるし…

    なんていうかまぁ、きっちゃないのもあるのを、うまいことよって、そのアクセサリーをつくった。

    めっちゃくさかったけど。(笑)

     

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    松﨑:今は卒業制作の方はどんな感じですか?

    田中:今は、フライヤーが出来たんやけど、配送先を間違えておじいちゃん家に届いたので(笑)

    それを今日取りに行くので…明日、渡します。

    松﨑:(笑)ありがとうございます。出展者とかはどうなっているんですか?

    田中:出展者は、もう各自…

    松﨑:もう決まって…

    田中:うん。もう決まってて、各自写真を撮ってくれてる状況かな。

    松﨑:順調ですか?

    田中:…多分。わかんないけど。

    でもフライヤーは、今週中にその出展者の人には送るつもり。

     

    後日、『ここどこ展』のフライヤーをいただきました。

    開催が刻一刻と迫るなか、順調に準備が進んでいる様子でした。

    DMここどこ

     

    (『彼は誰時展』のお話は第二回インタビューの時に伺った話ですが、
    編集の都合上第三回の記事にあげさせていただきました。)


    2 回目 12月13日(金)

    お忙しい中の取材のため、この日は学生ホールで昼食をとりながらとなりました。

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    田中:なんでも聞いてください。

    松崎:あの、『ここどこ展』って個人的にとても好きな名前なんですけど、これはどうやって思いつかれたんですか?

    田中:えっと、三宮と京都で二個 展覧会をするから、繋がってるのがいいなって思って。で、『あっちこっち』か『そこどこ』か『ここどこ』か…みたいな。
    文字の並び的に『ここどこ』が一番いいかなって。あっちこっちやったらその二個が関連性がないというか、外向き合ってるなと思って、それで。

     

    松崎:なぜ写真展というカタチにされたんですか?

    田中:うーんと、その街のPRをする時に、何がいいかなと思って…その街の様子を見せる方がいいかなと思って、写真展っていうカタチにした。街の様子を外部の人に見てもらうためには写真が一番ベストかなって思って。

     

    田中さんは、神戸・三宮でここ展(第Ⅰ部)、京都市美術館の卒業制作展会場にてどこ展(第Ⅱ部)を開催されます。

    展覧会の内容は、一般の方から元町ミナミで撮影した写真を公募し、写真展を行うというもので「ここ展」にて来場者投票を行い、上位の作品が「どこ展」にて展示されます。

    人や風景など、元町ミナミの魅力が表現された写真が展示される予定です。

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    松崎:今はなにをされている状態ですか?

    田中:今は、卒制と、バイトと…

    松崎:まだバイト…

    田中:まだバイトしてます。神戸のアクセサリー屋さんでバイトしてます。と、あとはAAFという名前のNPO法人に入ってて、そこの団体の活動と、お母さんがエステサロンを経営していて、そこのなかにネイル部門っていうのがあって、そこの担当をしています。

    松崎:すごい、いっぱいですね…

    田中:忙しいですね。あと個人的にもちょいちょいデザインのお願いとか入ってきたりして…っていう状況。

     

    大学外での活動が主な田中さんは、授業以外ではあまり大学におられないそうです。

    作品や活動のお話のほかにも、田中さんについての質問もさせていただきました。

     

    松崎:好きなもの、嫌いなものってなんですか?

    田中:えー?好きなもの?なんやろ…好きなもの…

    なんか一個に没頭するタイプやからブームがあって、ガンってハマったらガーンってハマって、でスッて去って、ガンってハマってスッて去って…みたいな感じで。

    今年熱かったのはモールアートとくるみボタン。モールアートはすごくて、あの二週間くらいはずっとモール触ってたね。ご飯食べてる時もモール触ってた。

    モールでリスを作って…あ、リスが好き。好きなもの、リス。

    こんな感じで…

    天さんモビール

    (モールアートの画像を見せてもらう)

    松崎:あ、可愛い!

     

    今回の取材では卒業制作のことや田中さんについて、少し深いお話を伺うことができました。

    次回の取材までにはDMが出来上がってるということで、次回のレポートではそのDMと、田中さんに見せてもらう予定のポートフォリオや過去の作品についてお伝えできればと思います。

     

    撮影協力:山本


    1 回目 11月28日(木)

    田中さんへの初取材をA棟105教室:総合領域演習室で行いました。

    今回は作品の概要、コンセプトと進行状況についてお話を聞かせていただきました。

     

    田中さんの作品の内容は『展覧会をする』というもの。

    元町ミナミをPRする目的で、一般の方から街の様子を撮影した写真を公募し、写真展を行うそうです。

    展覧会は二部で構成されており、第一部である『ここ展』を神戸三宮で、第二部である『どこ展』を京都市美術館で行われる卒業制作展会場にて展示されます。

    使用写真ree

    松崎:では、コンセプトをお願いします。

    田中:コンセプトは、神戸の元町にあるひとつの町をPRするにあたって写真を公募して写真展をする…ていう感じかな。

    松崎:それは、どうして思いついたんですか?

    田中:全体的に企画書を見てもらうとわかると思うんですけど、去年の10月に母がその元町のエリアでエステサロンを構えて、もともとわたしも神戸出身なんで元町はよく行くところなんですけど、まああんまり通らないところ…だったり、有名なもの…こう、すごくマニアな人の世界には有名なモノが多いんだけど、一般の人にはあまり…知られていないっていうような街…でも最近新しい飲食店がOPENしてたり徐々に人が増えてきているので、その街の魅力を伝えたいなと思ってこの企画をしようと思いました。

    松崎:それはいつ思いつかれたんですか?

    田中:それは結構序盤…卒展っていうカタチをとるっていう時から思ってました。

     

    松崎:今の進行状況はどんな感じですか?

    田中:今は広報用のフライヤーの絵を作ってもらってたり、あと企画書を完成させようと色んな人に見てもらってます。

    松崎:作ってもらうっていうのは…

    田中:そう、依頼…友達。イラストレーターやってる子に依頼してて。

    松崎:なるほど。

     

    企画書を二部、資料としていただきました。

    kikakusyo

    3回という訂正回数の数で、企画を立てるときには企画書を書き上げたところが完成ではなく、広く意見を貰ってブラッシュアップする作業が大切なのかがわかります。

    同じ総合領域の後輩としても一個人としても、とても勉強になって充実した1回目のインタビューになりました。

    インタビュー:松崎 写真撮影:寺田

     


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  • 三浦阿藍さん 洋画コース

    三浦阿藍さん 洋画コース

    最後となる五回目では将来のことや作品名についてなどをお聞きしました。

    三浦阿藍さん 洋画コース

    作品タイトル:「ピジン」
    洋画コースの三浦阿藍さんに総合領域1年生の川北実由が取材しました。


    5 回目 1月30日

    搬入を終え、展示1日目。最後のインタビューとなります。

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    川北:今後はどのような活動をされていきますか?

    三浦:そうですね。これからは立体物作ったりもしていきたいと思いますね。彫刻も。

    4

    川北:それは作家として、ということですか?

    三浦:そうです。作家として。仕事・・・・はしたくないですね。作家をしていくために少し仕事はしなければならないと思いますが。しばらくはこういった作品を作りながら新しいものを作りたいと思います。次考えているのは、今の作品は白地から色を付けているんですが、黒地から進めていく、というのも面白いかなあと。

    3

    川北:作品が出来上がって何か心境に変化などは?

    三浦:今回の作品は自分が思っていなかったことや考えていなかった方法などで作れたり、出来上がってから気づいたことなどもあってたくさんの事を知れて、できて、とても視野が広がったと思います。

    三浦:この作品についてはすごく難しい問題もあって、地形っていつも奪い合うものじゃないですか。今だったらアフリカ大陸を取り合っていたり。

    川北:それは本当に難しい問題ですね。ずっと解決できていないし・・・

    三浦:こういった作品が溜まったら個展なども開きたいですね。グループ展だとみんなの作品があるので自分の作品の意味が変わってきたりしそうなので個展を。

    川北:仕事はどういう系をされますか?

    三浦:今塾講師のバイトをしてて、地元から美術講師のお誘い的なものもあったので、講師かな。

    川北:地形は世界をモチーフにされていますよね。海外は行かれますか?

    三浦:はい。もちろん。今はエジプトとかに行きたいですね。地形は、人によって変えられていくので、早くいろんなところに行きたいですね。

    川北:後輩たちに対して作品を作るうえで必要なことなどありますか?

    三浦:中身も大切なんですけど、本質じゃない部分ってあるじゃないですか。この、枠とか。周りですね。作品をがんばるのもいいけど、フィニッシュの段階できれいにすべてを仕上げるまでを考えたほうがいいと思います。この作品の枠は絵の具とかがたくさん垂れていたので白く塗っています。ずっと昔は世界の果ては滝になっていて・・・っていう考えとかあったじゃないですか。そういう意味でこの作品を作っていたなら白に塗る必要はないけれど、僕の考えるイメージとはちがったので塗っています。イメージに合わせて周りを補正していくのが大切だと思います。

    5

    川北:作品を作られる過程でで作品に対する思いがずれてきたりしませんでしたか?

    三浦:シンプルに見えてたくさん情報が詰まっているんです。でも入れすぎてしまうとだめだし、少なすぎてもだめ。結構僕の作品は感覚的なところが多くて。線引きっていうのは大変でした。根本はずっと変わっていませんが先生とかのアドバイスが足されて足されて、いい作品になってきたと思います。

    川北:完成度は何%くらいですか?

    三浦:ちょっとこれは行き過ぎたな・・・っていう作品もあるので、115%からその作品分マイナスして100%だと思います。

     

    タイトルの「ピジン」とは

    貿易商が現地の人としゃべるための共通の言語 ピジン語 からきている

    地形をモチーフとしているこの作品と相まって不思議な雰囲気を醸し出している。

    5回のインタビューから三浦さんの考え思いがたくさん伝わり、展示された作品をずっと眺めていました。

    三浦さん、とてもためになるお話、ありがとうございました。

     


    4 回目 1月29日

    今回は待ちに待った搬入作業です。

    P1330920

    丁寧に梱包された作品をトラックから荷降ろし中。

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    展示場所に運び入れて、梱包を解いていく作業が始まります。

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    P1330950

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    この後、位置や高さを調整しながらの展示作業に移ります。
    どの作品もとてもすてきでした。とてもいい作品展になりそうです。

     
     


    3 回目 1月23日

    前回、白かったキャンバスには色がついていて完成間近。

    最終の追い込みと調整中の様子。

    川北:もうほとんど完成に近づいてきていますね。

    三浦:はい。配置はまだこれから考えていくところですが、ほとんど完成です。
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    川北:これは、すべて油絵の具で描かれているんですか?

    三浦:ほとんどが油絵の具で、ところどころがラッカーです。

    三浦阿藍さん

    川北:時間はどうですか?間に合いますか?

    三浦:問題が起こらない限り、大丈夫です。それが一番心配ですが・・・。

    くぼみにたまった絵具はまだ乾いていないところもたくさんある。

    川北:こうして作品を見てみると赤い色が多いですよね。赤系統には理由があるんですか?

    三浦:赤にしているのは、この地形を作るときに地盤のプレートの動きであったり、断層であったり、山があったり、地球の動きを表すようにしているんですが、それってすごいパワーが感じられるものだと思うんですね。力強さを表現するにはやっぱり淡い色よりも赤い色が一番表せるかな、と。宇宙から見ると海は青に見えますよね。だからといって青色をつけてそのまま海を表現するのではだめだな、と思ったので赤色が多いです。

    8467552_2014-01-26_13-12-17__MG_7345

    川北:前回から何か変わったことはありますか?

    三浦:そうですね。前回と変わらず進められています。順調です。

    川北:作品のこだわりを教えてください。

    三浦:地形は一目見てわかると嫌なんですよね。よーくみて、あ、この地形見たことがあるなって。何度も見てから気づくような作品がいいなと思って制作しています。この作品たちも一応モチーフとしている地形があります。

    8467586_2014-01-26_13-12-57__MG_7351

    川北:地理が弱くて・・・すいません・・・。

     

    前回からガラッと印象の変わった作品は他とは違う魅力がありとても興味を惹かれる作品となっています。
    どこの地形をモチーフにされているか探してみてください。

     


    2 回目 12月13日

    2度目のインタビューでは少し緊張も解け始め、和やかな雰囲気でインタビューを行うことができました。今回は三浦さんのポートフォリオを見せていただきました。

    川北:いつからのポートフォリオですか?

    二回目に

    三浦:これは最近のポートフォリオですね。授業の作品は入っていません。

    1番最後のが3年生のとき、その他は4年生のときの作品です。

    〈3年生の時の作品〉

    二回目さん

    川北:ずっとこういうスタイルで描かれていますか?

    三浦:平面上に立体物を作ってっていうのは4年生からで、このとんがっている立体物は3年生のときにやっていたことですね。

    川北:3年生から4年生で変わった事ってありますか?

    三浦:3年生のときはやりたいことを、っていう感じで制作を進めているんですけど、4年生はやっぱり作品はどこかに展示する必要があるので、展示して初めて世に出る、きちんと展示できるものを制作しなければならないと気づいて。本当に今見ると3年生の時のやつはどこに展示するんだろ。っていう作品ばかりでした。

    二回目よん

    これは素材がシリコンでできていて、壁にかけても自分の重みでぶちぶちとちぎれてしまうんです。
    とんがっているやつは、先端が危ないので触れないように柵をたてなければならなかったり。そういうことを学んだんです。

    川北:現在の作品状況はどうですか?前回は下地でしたが。

    三浦:この前のは形を作ったりしていましたが今はジェッソで磨いたりする作業ですね。
    これぐらいつるつるにして、絵具をたらして、どう絵具が動くかを考えて磨いたり作ったりしています。

    いんたびゅご

    川北:制作は順調ですか?

    三浦:自分としてはまぁ、いい感じだと思うんですが、先生方は心配されてますね。みんな色がついているので。僕だけまだ真っ白なので。でも造形が僕の大事な所なので。このまま進めていければなと思います。

    川北:いまがメインですね。

    三浦:そうですね。

    川北:でもいまの状態だとうまくいっているかわからないですね・・・。

    三浦:そうですね。絵の具を垂らしてみて、またそれでだめだな。ってなったらそこをなんども削ったりやり直したりしますね。今は真っ白でわかりづらいかもしれませんが

    川北:将来的にも洋画を?

    三浦:道具的には洋画がいいかなと。でも彫刻とかも僕好きなので、そういったことにも挑戦していければな。と思っています。

    川北:洋画は難しいですか?

    三浦:難しい所もありますが、自由にできるので。人それぞれにあった方法で表現できたり。まぁ、難しいっていうと絵を描くのが難しいですね。

    鄭:高校のときに私も洋画していたんです。かっこよかったです。

    三浦:ありがとうございます

    鄭:いつから洋画を描いていらしたんですか?

    三浦:高校のときは美術部でやっていました。静物画とか。

    川北:今は静物画は描かれないんですか?

    三浦:描かないってわけではないんですけど。今はだいたいこんな感じですね。

    鄭:静物画からこういった抽象画にうつったきっかけとかありますか?

    三浦:僕、もともと立体物が好きだったんです。油絵学科ですけど。制作の合間にフィギュアとか作っていることがあって。他の人にお前はそんなことばっかりしてるなっていわれたり。で、好きな事を両方できるとのはこういうスタイルかな。最初はシリコンとかでおっきいものを作ってたんですけど無理があるなと思いだして現在の感じになっていますね。

    川北:こんな感じの洋画初めて見たんですごいびっくりしています。とっても完成が楽しみです。

     

    写真を撮る時にシャッターが一部分だけおりないというトラブルもありましたが、終始楽しくインタビューが出来ました。

    記2回目


    1 回目 11月22日

    洋画実習室は大きな作品が一枚と絵具がいくつかある。

    洋画三浦先輩

    川北:こちらの作品を作るにあたってのコンセプトを教えてください。

    三浦:えーっと。自然物の形態っていうのに重きを置いていて、今、少し前から地図をモチーフにしていて。海岸らへんの自然の海に沿ってきている感じとか、川から流れてきた土砂の自然物っていうのをこのパネルの上に再現して、それに従った絵具の動きを表現するっていうのがコンセプトになりますね。

    洋画三浦先輩

    川北:こちらの作品を作られたのはいつからですか?

    三浦:これは、10月半ばからですかね

    川北:こちらにも作品がありますね。こういった作品を作ろうと考えだしたのはいつ頃からですか?

    三浦さん1

    三浦:前期で地図をモチーフに作品を作ったんですけど、僕がしたかった事とイメージが合ってた、っていう。凹凸にそって流れていく絵具とか、へこみにたまる絵具がいいなぁって。油絵についた水とかパネルの微妙に斜めになってる部分に沿って流れていく痕跡。絵具が自動で動いて出来たっていうのがおもしろいなと思ったんです。

    インタビュ1−2

    川北:お手本にされた方とか、尊敬されている方とかはいらっしゃいますか?

    三浦:お手本にしたっていう画家はいないですね。尊敬してる人かぁ。うーん。フランク・ステラとか。フランク・ステラの場合は抽象というかその作品のパネル自体が作品といった感じで作ってたり。パネルを切ってそのものを作品としたり。結構僕はおもしろい考え方だなぁと思います。

     

    最初のインタビューは少し緊張しながらもとてもいいお話を伺えました。
    まだまだ白いキャンバスになにが描かれるかとても楽しみです。

     


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  • 守城尚子さん アニメーション・CGコース

    守城尚子さん アニメーション・CGコース

    5回目のインタビュー。守城さんの展示が完成しました。得体のしれない世界があなたを待ち受ける?!

    守城尚子さん アニメーション・CGコース

    作品タイトル:「ユメのまたユメ」
    アニメーション・CGコース4年生の守城尚子(もりき なおこ)さんに、総合領域1年生の丸山ひろしがインタビューしました。


    5回目 1月28日

     

    さぁ前回の続きです!!
    今日も朝から作業、いよいよ卒展の公開日が明日に迫ってきました。

    飾り付けがまだ終わっていないということで守城さんはまずロトスコープ*で使った自作の仮面、通称“主(ぬし)”を飾るところから始める。
    *(ロトスコープとは実写の動きを撮影し、それを元にトレースをしてアニメーションを描く技法。詳しくは制作風景レポート2回目を御覧ください。)

    仮面を付け終えると事前に作ってきた手を付け足し指揮者を演出する。

     

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    3

    もちろんタイトルが書いてあるパネルもピンで打ち付ける。

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    途中でプロジェクターの操作説明会が行われる。

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    そしてついに皆の飾り付けが完成したので部屋の電気を落としてからのライトアップだ。
    “主”がとてもこの雰囲気に馴染んでいる。

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    守城「インパクトじゃ負けませんよ()

    丸山「あの(部屋の)中では…」

    守城「異質ですよね()

    丸山「ですね()

     

    丸山「搬入はどうでしたか?

    守城「疲れますね…壁がめちゃめちゃ重かったです。まぁ今もう終わって一安心です。何とか形になって…お客さんの反応がどうかなって不安半分楽しみ半分ですね」

    『ユメのまたユメ』
    みなさん是非、ご覧になって下さい。

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    4 回目 1月27日

     

    今日は卒業制作展の搬入日。
    朝早くから皆が学校に集まって力仕事をしている。

     

    それでも守城さんは相変わらず元気だ。

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    アニメーション・CGコースが一体何を運ぶのかと見ているとどうやら放映機材、椅子、仕切り板などを運ぶみたいだ。
    考えてみればそうだ、映像を流す機材がないと始まらないではないか。納得の量だ…いや、それにしても多いなぁ…

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    さて、荷物はそのまま滋賀の成安造形大学から卒展の会場となる京都市美術館へと運ばれた。
    昼過ぎからとりあえずすべての荷物をトラックから運び出しブース内に収める。

     

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    皆、力持ちだ。

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    荷物を運び終えれば梱包材を取り機材を組み立てる。

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    作業はまだまだ続く。
    実はアニメーション・CGコースと映像・放送コースはそれぞれ放映チームとインスタレーションチームに分かれてチームごとのブースで作品を展示するのだ。
    そして下の写真はインスタレーションチームのプロジェクターを設置するための柱を組み立てているところである。

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    放映チームに戻る。
    仕切り板を設置して上からスポットライトを取り付けるための金具を取り付ける。

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    それが終われば備品の設置。椅子や机、モニターやプレイヤーを指定通りの場所に置く。

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    そろそろ皆の疲れが見え始めた頃だったが次が今日最後の作業である飾り付けだ。
    4年生各々の作品の制作過程なり参考物を壁に設置して世界観をより伝えやすくする最も大事な作業ではないだろうか。
    それだけにこれまでの疲れを見せない真剣さと楽しさを顔に出しながら作業しているの見るとここにいるのは皆、美大生なんだなと思わざるを得ない。

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    終わりのミーティング。
    明日も作業の続きが残っている。
    全く完成が待ち遠しいばかりである。

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    3回目 1月16日

     

    今回はアニメーション・CGコースの合評におじゃましました。
    たくさんのアニメーションからは皆の意気込みが感じられました。
    その中でも守城さんの作品は音楽のリズムと上手に調和を取るのにさぞかし大変だったんだろうなぁと感じました。

    3

    丸山「合評はどうでした?

    守城「予想通りですね(笑)」

    丸山「予想通り?! (笑)」

    守城「はい…自分なりに勉強になりました」

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    丸山「こういう事が出来て良かったという所はどんなところでしょうか?」

    守城「ロトスコープで音楽に合わせて(アニメーションを)動かすっていうのはできたんで良かったです。ロトスコープ楽しかったです(笑)」

    丸山「終わった後に編集はしたんですか?」

    守城「先生に言われてちょっと直したり…ほんとに些細なんですけど(笑)」

     

    残るは卒業制作展です。次回、搬入風景をお伝えします。

     


    2 回目  12月13日

     

    2回目の取材はI棟2回コンピュータスタジオAルーム。
    黙々と作業をする守城さんがそこにはいた。

     

    IMG_9374

    この部屋のパソコンにはCG・3D加工などが出来るソフトが充実している。

    現在の進行状況はほとんどのページの着色が終わった状態だ。
    全ての着色が終われば動画で連続再生するように編集をした後、先生に見てもらうのだが
    先生「じゃあここもうちょっと色を直してみようか」
    先生「こういう動きを加えてみよっか」
    という先生の言葉を受けて更に磨き上げていく。
    守城さんはインタビュー中にこう言った。
    守城さん「アニメーションって…地道な作業なんですよ」
    味わい深い感情をぶつけられた一言だった。

    IMG_9375

    上の画像にあるのが前回のインタビューで守城さんが実際にマスクを被って指揮棒を振ったものを利用してできたシーンである。
    先生からは背景が真っ黒で寂しいから何か入れた方がいいと言われている。
    画面下の緑色の部分にて左から右に時間軸が流れており、スピードを調整することもできる。

    次回はついに完成したアニメーションを合評で見せていただくことになった。
    見てきたものがどう動くのか、乞うご期待。

     

     


    1 回目 11月22日

     

    1

    《コンセプト》

    卒業制作の作品はアニメーションを作るそうだ。
    作り始めたのが就活に追われていた時期だったので、迫りくる恐怖から逃げようとする人間を描こうと思われたそうだ。これを空想世界にどう表現するかがネックとなりテーマは『悪夢』となった。

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    《制作》

    進め方は最初に音楽を決めてからそのリズムに合わせて動かしていく。PVに近いものである。絵コンテを描いて“レイアウト”という完成予想図をA4に書き写す作業。ここまでは大雑把なシーンごとに分かれた状態だが、その間の人の動き方などをぱらぱらマンガのように描き起こしていく作業が待っている。この作業を“動画”というそうだ。その後“クリーンアップ”、つまりは作画をきれいに仕上げてからパソコンに取り込む。そして“色塗り”である。

     

    今は作画全般の途中であるそうだ。
    作品の時間は3分~3分半の予想とのこと。
    絵コンテでも先生にたくさんダメ出しを喰らって一番出来上がるのが遅かったという…

    6

    この部分はロトスコープと言って実写で人をカメラで撮って印刷し、トレースするという技法を用いている。最近のアニメでもよく使われている。

     

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    上の写真のように仮面をかぶって指揮者を演じる。とてもノリノリで実演してくださった。

     

    《作業場》

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    これが作業場である。壁には至る所にイラストが貼ってあり個性が溢れている。
    守城さんの机は真ん中であるが壁のイラストは他の人と交換したりして混じっている。

     

    《なぜアニメーションコースに進んだのか》

    丸山:なぜアニメーションコースに行こうと思ったんですか?

    守城:もともとグラフィックコースに進む予定やったんですけど(高校の先生も親もそう思っていたらしい)、実際やってみるとあまりしっくりこなくて…昔から絵を描くのは好きだったからそれを仕事にできたらいいなぁ~って思って。作画の合間の息抜きにも落書きしたり(笑)

     

    ということで今回はここまで。
    次回はパソコンによる色塗りの現場を見て行くのだが実に待ち遠しい限りである。

     


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  • 山村依沙子さん 映像・放送コース

    山村依沙子さん 映像・放送コース

    2回目の取材では、編集作業の様子をインタビューしました。

    山村依沙子さん 映像・放送コース

    作品タイトル:「my mother」
    映像・放送コースの山村依沙子さんに、メディアデザイン領域1年生の駒井彩花がインタビューしました。


    第2回 12月13日(金)

    今回は山村さんに編集の様子を見せてもらいました。
    _MG_2107 (1)

    駒井:使っているのデータいっぱい入るハードディスクですよね?

    山村:USBと比べたら全然入るけどもう結構入れてるから、もうそろそろいっぱいいっぱい。
    先生にデータがもう入らへんくなってるから、一気に作れって言われた。思ってる以上に忙しくなる・・・(笑)

    駒井:ここからですもんね。

    山村:先生には自分のパソコンに落とせる分は落としといたほうがいいって言われたんやけど。

    駒井:なんでですか?

    山村:編集中にパソコンが固まったりすることがあるかもしれへんって。

    駒井:保険みたいな役割ですね。

    山村:うん。けど忘れてる、ずっと・・・だからちょっと怖い。学校に来てやる度に、あっそういえば・・・!ってなってる(笑)

    駒井:素材は集まっているんですか?

    山村:素材はもう撮らなくていいって言われてて、今は編集をしようかなと思いつつ、めっちゃちょっとだけ編集して止まってる感じかな。

    駒井:じゃあ方針も固まってきているということですか?

    山村:それは前回の話の通り、前期の作品からちょっと変えるくらいやから基本は一緒。私は、前の作品をつけながら、前と変えるって決まっているところを変えていってる。
    だから最初ちょっとどけは編集してんけど、前のところと一緒やから前の素材をもう一回並べただけかな。

    _MG_2109 (1)

    (右下が前期の作品)

    駒井:前の素材も今使うんですね。

    山村:最初の方は多分全部それかも。あ、編集はAdobe Premiere使ってる。

    駒井:私も使ったことあります。・・・え、これ誰ですか?

    山村:益若つばさー

    _MG_2101 (1)

    駒井:えっ歌ってるんですか?

    山村:そういうのもやってはってライブによく行くねん。当たりでプリクラが入ってるねんか。
    で、むっちゃやって結局でもプリクラは出んかったけど(笑)同じの出たからもったいなし付けようって。

    駒井:プリクラ入ってるのはすごい・・・!

    山村:でもみんなこういうの目当てでめっちゃやらはるし。数限られてるのに・・・
    これもそやねん。(写真はピンクのチューブ)プロデュースしはったやつの試供品。

    駒井:リップですね。ネイルとか化粧品とかもいっぱい出てましたっけ。

    山村:うんそう化粧品とかも全部それ使ってるし。

    駒井:わお!ジャニーズもやけどめっちゃ好きなんですね。

     

    山村:まじで素材どこいったかわからへん。ちゃんと名前つけてるはずやのに。

    駒井:素材迷子ですね(笑)

    山村:書かれてしまった(笑)
    画像とかやったら見せられるで。あ、最後は一応どうなるか決まってるねん。

    駒井:どうなるんですか?

    山村:間はまだなんやけど、最後はこういう古い写真を撮ってて、そこで終わる予定。

    _MG_2117 (1)

    _MG_2119

    山村:どれを使うかは分からへんけど、ここらへんの古い写真をお母さんが整理してるやつとか・・・。

    駒井:なんか感動する感じですね。

    山村:そんなんならへんたらどうしよう(笑)でもこれはアドバイスもらったやつ 。

    _MG_2122 (1)

     

    駒井:“キンキはのこす”

    山村:そういうのこないだ先生と話してた。インタビューでやるとか。

    駒井:今見てて感じたんですけど、データ管理難しそうですね。

    山村:そやねん。ちゃんと名前つけとかなほんまにわからんようになる。
    そういうの面倒くさいと思ちゃって前期は適当にしてたから、今回はちゃんとしとかなもっと時間かかる。

    駒井:データ管理にも時間かかりますね。

    山村:いっぱい撮ってきたら整理したり、名前変えるのにも時間かかって気づいたら30分経ってることもある。

    _MG_2116 (1)

    山村:流れ的には、家族があって、お母さんのインタビューがあったり普段の生活とかがあったりする。
    それで交互になるんかな。それで最後はさっきの写真で終わる。

    駒井:素材は何時間くらいあるんですか?

    山村:お母さんのインタビューだけで1時間くらいあったりするから全体やったら3〜4時間くらいあるんじゃないかな。

    駒井:自分の映像は撮られたんですか?

    山村:こないだ頑張って撮った。もうめっちゃ嫌やった(笑)撮られてるのを見られたくなくって。
    ちょうど家に誰もおらんかったから、今や!と思って撮ったけど。

    駒井:見せてください。

    山村:うん。お父さんもガッツリ映ってる。嫌がってたけど、お母さん撮るためにカメラ置いたままにしてたらお父さん気づかずにそのまま映ってる。だからこれ使う。
    ほんまは私も隠したい。スッピンやから嫌やねん。普段の感じが出てるっていうか。
    あとはマットか何かの上に置いてたからしたにオレンジが映ってるのが気になるんやけどまあしょうがない。

     

    以上、今回は編集についてのインタビューでした。


    1 回目 11月29日

    ジャンルはドキュメンタリーでタイトルは「my mother」、取材させていただいた日はまだ撮影中でした。

    駒井:卒業制作の進行状況はどんな感じですか?

    山村:前期からお母さんを撮っているので、使う素材はたまっているけど、編集はこれから。

    山村さんは、堅田で家族と住んでいらっしゃいます。卒業制作に入る前に何をやろうか櫻井先生に相談した結果、家族のことがおもしろいからそれを撮ることになったとのことで、現在は、素材としてお母さんに話を聞いたり普段の生活を撮ったりという状況。
    お母さんはすごく協力的で、時には山村さんがちゃんとしないから怒られることもあるそうです。

    駒井:作品のテーマを決められるタイミングは?

    山村:作品によってバラバラで、ほとんど完成してからそれを見て決めることや、発表前ギリギリのこともある。

    駒井:撮影に使われているカメラはご自分のなんですか?

    山村:そう。自分の一眼レフ。大学の情報メディアセンターにはないミラーレスで、旅行にも使えるので購入したカメラ。レンズの部分はどのカメラも重いのは変わらないけど、他の部分が一般的な物に比べて軽いから撮りやすい。三脚はあった方がいいけど、めんどくさいから本とか重ねて三脚代わりにしている(笑)。

    _MG_2105

    山村さんはあまり長い映像が好きではないため、本編は10分程に収める計画だそうです。

    駒井:お母さんのテーマ、10分で収まりそうですか?

    山村:おさめる。10分程度がいいと思ってるけど長くて20分の予定(笑)。

    この作品は前期から取り組まれています。前期で作った作品と基本路線は変えずに素材を加えて後期の作品を完成させるという、1年通しての制作ですが、「前期の作品よりもっといいやつをつくる」と意気込んでいらっしゃいます。

    前期の作品は、お母さんのジャニーズ好き(元々KinKi-Kidsのファンで、現在はKis-My-Ft2が好き)がテーマ。
    山村さん自身も関ジャニ∞が好きで、ジャニーズのコンサートはいつもお母さんと妹さんと行かれており、「小さい頃からお母さんと行ってるから一緒に行く友達ができん(笑)」とおっしゃっていました。KAT-TUN、NEWSのコンサートには一人でも参戦されていて、今度は嵐のコンサートに行きたいそうです。

    お母さんとは仲がよく、家に帰っても部屋にいるよりリビングでしゃべっていることの方が多いそうです。妹さんは本編の家族紹介では自然体をこっそり撮るけどそれ以外は断られるので、やはりあくまでもお母さんにスポットライトをあてて撮影されてます。

    _MG_2125 (1)
    本編で自分が映ったりはまだされていません。「(櫻井先生には)あったほうがいいと言われているけど、いややから。でもあんまり映らないと説明が出来ひんし、あったほうがいいのかなあ。映らななあ。いややなあ。の繰り返し(笑)」とおっしゃっていました。

    駒井:現段階で、この作品で伝えたいことはどんなことですか?

    山村:お母さんは普通の人とちがうのかな。あんまりいないタイプ。
    他の人らと比べたら違う親子なんかな。お母さんてどんなんなんやろ?とかそういうの入れたい。

     

    自然体でマイペースの山村さん、次回インタビューは編集の様子を見せていただきます。


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  • 松原令奈さん ファッションデザインコース

    松原令奈さん ファッションデザインコース

    2回目のインタビューでは、ポートフォリオを見せていただきました。

    松原令奈さん ファッションデザインコース

    作品タイトル:「The stillbirth.」
    ファッションデザインコースの松原さんにメディアデザイン領域1年生の岩崎敦葵が取材に行ってきました。


    2 回目 12月19日

    岩崎:こんにちは、お疲れ様です。では2回目のインタビューをはじめさせていただきます。

    松原:よろしくお願いします。

     

    岩崎:早速なんですが、前回おっしゃっていたゴスロリやビクトリア時代に興味をもたれたきっかけは何ですか?

    松原:…そんなにちゃんとしたきっかけはないと思うんですけど、本屋さんで立ち読みとか、漫画類とかですかね。

    岩崎:いつごろですか?

    松原:中学生くらいの時ですかね。

    岩崎:前回、作品を大きなコレクションとして展開していくとおっしゃっていましたが、どれくらい作られる予定なんですか?

    松原:んーと、でもまたいろいろ変わってきていて、お洋服を作らないかもしれないです。お洋服はやめて、マネキンみたいなものをつくろうかなと思ってます。

    岩崎:マネキン?

    松原:ずっと前、小学校くらいから人形がとても好きだったので…それをいい加減作ろうかなと。卒業制作だし。ずっと服の制作に追われてて、お人形の方を抑えて服ばっかり作ってきたので(笑)

    岩崎:なるほど。では制作はそちらの方に変更、という方向なんですね。

    松原:そうですね。最後の最後につくったほうがいいかなって。で、それに合わせてビクトリア時代のアクセサリーとかですかね。あの時代はモーニングアクセサリーといって、死者を悼む黒い宝石をつかったブローチだったりとか、そういうアクセサリーに興味があるのでつくろうかなと。

    岩崎:なるほど、楽しみにしています!

    松原:あ、それと、これは一応1年生の時の作品ですね。

    松原さんの作品

    松原さんの作品

    岩崎:うわ、すごい。少し話が変わるんですが、私は今1年生で、まだわからないことばっかりで…松原さんが1年生のとき苦労されたこととかってありますか?

    松原:苦労はし通しでしたよ(笑)

    岩崎:あ、そうなんですか!

    松原:空間デザイン領域の1期生だったんで…。ファッション、テキスタイル、住環境、プロダクト…全部やりましたね。まぁそれでずっと2年生からファッションって感じです。

    岩崎:ずっとファッションなんですか?

    松原:はい、でも空間を表現するための断面図法や、琵琶湖の葦をつかった立体造形の授業とかもあって、住環境の授業も半分くらい入ってきたかな。そこの兼ね合いが難しかったですね。

    岩崎:大変だったんですね。

    松原:ファッションは…身体の形を作る基礎とか、ジャケットを作る時の型とかも全部1からやって…初めは全然分かりませんでした。

    岩崎:やっぱり1年生のときってわからないことだらけですよね…。お話ありがとうございます…!

     

    作品の写真もたくさんみせていただきました。

    松原さんの作品

    松原さんの作品

    企画を前回と少し変更ということで、作品が楽しみです。

     

     


    1回目 11月28日

    G棟2階の208号室:ファッションデザインコースの教室にお邪魔してきました。

    _MG_7023

    岩崎:こんにちは。よろしくお願いします。

    松原:よろしくお願いします。

    _MG_7019

    _MG_7016

    岩崎:ここが松原さんの机ですか?

    松原:あ、はい。・・・すいません汚くて

    岩崎:いえいえ(笑)雰囲気があっていいですね。

     

    岩崎:松原さんは喪服のファッションをテーマにされるということですが、制作するにあたってどうしてそのようなものを作ろうと思われたのか、何かきっかけのようなものはありますか?

    松原:もとからビクトリア時代に興味があって・・・。ゴシックロリータの影響でもあります。

     

    松原さんはイギリスのビクトリア時代大流行した喪服のファッションをテーマに、大きなコレクションとして表現していかれるそうです。

     


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