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  • 山本実歩さん 写真コース

    山本実歩さん 写真コース

    いよいよインタビュー記事最終回です。卒業制作展の会場でインタビューさせていただきました。

    山本実歩さん 写真コース

    作品タイトル:「あの時から10年」
    写真コース4年生の山本実歩さん<以下:山本>に、総合領域1年生の山本理佐子<以下:山本(広報)>がインタビューしてきました。


    1月31日 最終回

    ──卒業制作展3日目に最終回にあたる6回目のインタビューをするために会場でお会いする約束をしていたのですが、京都市美術館へ行く地下鉄で偶然お会いしたので、会場までご一緒させていただきました。

    山本:あ、そういえば、優秀賞をいただきました。

    山本(広報):本当ですか!おめでとうございます!

    山本:受賞したら賞品みたいな物も貰えるらしいから、嬉しいわ~。

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    ──会場について見てみると、山本さんの作品タイトルの下に「優秀賞」の文字が。山本さんもとても嬉しそうです。

     

    ──山本さんの作品のタイトルは「あの時から10年」ですが、初めて伺ったときは異なるタイトルを教えていただいていました。

    山本(広報):そういえば、初めて聞いたときは「心地いい距離感」というタイトルを教えて貰っていたんですが、途中で変更された理由は何だったんですか?

    山本:「心地いい距離感」は、先生に「タイトルを決めてから作品の方向性が決まってくることもあるし、つけたほうがいい」って言われて、とりあえずでつけたようなもんやったから。それで、自分のポートフォリオに文章を書かないといけない時に、「あの時から10年」というものを思いついて、タイトルの締切1日前に変更して提出しました(笑)

    山本(広報):けっこうギリギリだったんですね(笑)

    山本:締切過ぎた頃に先生に「“日”じゃなくて“時”でいいの?」って聞かれたりもしたな~。「時」にしたのは、親が離婚するまでの時間の流れが個人的に早く感じたからって先生には説明したけど。(注:初回インタビューでもご紹介しましたが、山本さんのご両親は10年前に離婚されており、卒業制作のテーマは家族──特にお父様との関係性を軸に構成されています。離婚のタイミングが山本さんの小学校卒業直前で、卒業式などの行事もある大変な時期だったので時間の流れを早く感じられたそうです。)

    山本:今のタイトルはこだわりのあるものなんですね。

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    山本(広報):将来は自分で撮った写真の写真集を出したいって思ったりしますか?

    山本:一応、制作もしていくつもりではあるけど、一人で活動するつもりはないかな。

    山本(広報):一人でするつもりはないとは?

    山本:今年から成安を卒業した先輩とグループ組んだから、そっちで活動していくつもり。グループ組んだ人らを良く知ってる人からはよく「なんでその3人なん?」って聞かれる(笑)

    山本(広報):珍しい組み合わせなんですか?

    山本:学年も違うし、イラストレーションコースとグラフィックデザインコースと写真コースやからコースがバラバラなんよね。グラフィックデザインコースの先輩とは響心祭(成安造形大学の学園祭)の実行委員の繋がりがあって。

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    ──山本さんは写真スタジオに就職が決まったそうです。仕事として写真を撮ることのできる写真スタジオという職場は、山本さんが写真コースで4年間学んだことを発揮することのできる、最適な職場だと思います。山本さんは卒展会場でも、とても嬉しそうに先生方に報告されていました。

    ──取材の間、写真コースの学生が少ないことを嘆かれていたのですが、学年の上下に関係なく仲が良かったり、先生とのコミュニケーションが多かったりと人数が少ないからこその良い事を見かけましたし、私は山本さん本人も楽しんでおられるように思えました。

    ──現像などの作品制作中に何度もインタビューをさせていただき、邪魔になったこともあったと思いますが、自分にも来るであろう卒業制作の現場を知るいい機会になりました。特に、私が所属する総合領域では自分で施設を使用する授業を選択しない限り入ることのできない暗室の作業はとても興味深かったです。短い期間でしたが、インタビューを受けてくださり、ありがとうございました。


    5回目 1月20日

    ──この日は実習F棟の2階にある写真仕上げ室で作業されていました。額縁のサイズに合うように写真を切られている最中でしたが、作業をしながらインタビューに答えてくださいました。

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    山本(広報):グラウンドに積もった雪に足跡で書かれてたんですけど、卒展までいよいよあと10日ですね。

    山本:ひゃ~!あと10日かぁ。いや、でも搬入の日とか考えると10日もないよ。まぁ、作品制作は24、25日には終わる予定になってはいるけどね。

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    山本(広報):現像した写真はどれくらい切られるんですか?

    山本:オーダーメイドの額縁の裏板と同じ大きさになるくらい。

    山本(広報):見たところ、裏板から窓までの幅の差が1cm程しかないので、ちょうどいい大きさに切るのは大変そうですね。

    山本:切り過ぎてしまうと窓から写真の端っこが見えちゃうからね。

    山本(広報):何枚ぐらい切り終わったんですか?

    山本:とりあえず今切ってる写真も入れて4枚かな。今日は切れるだけ写真を切る作業をしようと思っています。

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    ──話題は額縁の塗装の話に移りました。

    山本(広報):塗装の作業は進んでますか?

    山本:前まではスプレーで額縁の色を変えようと思ってたんやけど、やっぱり塗装をするのはやめることにしました。

    山本(広報):えっ、そうなんですか?何か理由があったんですか?

    山本:「額縁の色はもう少し濃い方がいいんじゃない」って助言も貰ったりしてスプレーで塗装しようと思ってたんやけど、なかなか上手く塗装ができなかったり時間の関係で、額縁の元の素材の色のままでいいかなと思って。

     

    ──大きさを間違えて切ってしまった写真が何枚かあるらしく、「また暗室で現像しないといけないなぁ」と山本さんがおっしゃっていました。引き伸ばしの際の色のバランスや秒数の設定はもう控えてあるので1回目の現像作業よりはかかる時間が短くなりますが、それでも現像には時間がかかってしまいます。現像し直さないといけないミスを起こさないように、写真を切る作業も最後の最後まで気が抜けないなと思いました。


    4回目 1月12日

    ──今回は卒業制作の写真を収める額縁作りの最中にインタビューさせていただきました。

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    山本:卒業制作の作品の額は、去年の進級展の時に業者に注文して作ってもらった額縁の色を変えたものを使おうと思います。どうやって色を変えようか色々と試したんだけど、スプレーで色を変えることにしました。スプレーをかけたままだとツヤがでてしまうこともあるから、紙やすりもいっしょに買いました。

    山本(広報):ツヤが出てしまうといけないんですか?

    山本:自分の中のイメージとは違うから。

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    ──山本さんが持ってこられた額の中には少し小さな額もありました。

    山本(広報):この小さな額はどういう風に使われるんですか?

    山本:かなり昔に撮った写真を入れるつもり。昔に撮った写真は大きく引き伸ばすと汚いっていうか、荒れが見えてしまうから。

    山本(広報):こちらもオーダーメイドされたんですか?大きい方はサイズなどにこだわってオーダーメイドされましたよね。

    山本:いや、自分の幼いころを写した写真なんで、あえて家でも飾ってあるような一般的なサイズのものを使いたくって、既製品を選んでみました。

     

    ──スプレーがかかってしまうといけないところをマスキングテープで覆う作業を私も一緒に手伝わせていただいていると、写真コースの学生数が少ないという話題になりました。

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    山本:学生が多かったら経験できんかったようなことも経験できたし、よかったけどね。

    山本(広報):どんなことを経験されたんですか?

    山本:いろいろね~。例えば、メディアの3年生が選択できる授業でドキュメンタリー研究っていうのがあるんやけど、映像と写真の2人の先生が教えてくれるのに対して学生が私1人やったり。

    山本(広報):いいですね、先生一人占めできるじゃないですか(笑)

    山本:いや~。2対1は肩身狭いよ(笑)

     

    ──最近はほぼ毎日暗室で作業をしていると山本さんはおっしゃっていました。卒業制作の過酷さを感じます…


    3 回目 12月27日

    ──この日は暗室作業にお邪魔させていただきました。

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    ──暗室には自動現像機(CP51)という、自動で写真を現像する機械があります。自動現像機の中には現像液、定着液、スタピライザーという3種類の薬品が別々に貯められており、ローラーによって印画紙が運ばれ、順番に薬品に浸されることによって、機械から出てくる頃には写真が現像されています。自動現像機の準備には最長1時間かかってしまうので、山本さんは早速準備に取り掛かられます。

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    ──現像機の中で印画紙を流すために使われるローラーを洗う山本さん。

    山本:暗室作業を終える時と始める前に一回一回このローラーを洗わないとアカンのよね。

    山本(広報):一回洗っているのに始める前にも洗うんですか?

    山本:前回の作業の汚れが残っちゃってたりすると、写真に影響するからね。でもこのローラーが結構重くてさ、洗うのとか慣れないと機械の立ち上げに時間がかかっちゃう。機械を温める時間も必要やし。

    山本(広報):うわっ、重いですね!これを4つも洗ってたら時間もかかっちゃいますね。

    山本:ローラーはさらしで洗うんやけど、そのローラーが浸かってる薬品によってさらしを使い分けてます。

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    ──暗室の壁には自動現像機の使い方や薬品の注意が書かれた紙がたくさん貼られていました。中には「廃液を混ぜると人体にとって非常に有毒なガスが発生することがあります」という注意書きもありました…

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    山本:自動現像機を使う時は必ずオーバーフローするように気を付けています。

    山本(広報):オーバーフローされないとどうなるんですか?

    山本:自動現像機はタンクから定期的に新しい薬品が供給されるようになってるんやけど、使われた廃液が廃液入れに流れ出なくて、薬品が正常に循環してくれなくなっちゃう。古い薬品が機械に入ったままになるから、きちんとした色が写真に出なくなっちゃうかな。

     

    山本:…しまった。薬品がない。

    ──スタピライザーのストックが切れていたことに気づいた山本さん。

    山本(広報):まだタンクに少し残ってますが足りなさそうですか?

    山本:うん。1回の暗室作業で10リットルぐらい必要やから。今ある量やと1枚焼けるか焼けへんぐらいかな。

    ──この日は購買がお休みでしたが、守衛さんに頼んで特別にスタピライザーを売っていただくことができました。

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    ──購買には他の薬品も置いてあります。

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    ──スタピライザーは原液を10倍に希釈して使います。

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    ──自動現像機が温まると山本さんは何か細長い紙を流し、リングに通しました。

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    山本(広報):そのリングにまとめられているものは何ですか?

    山本:コントロールストリップっていいます。自動現像機が準備できたらまずこれを流して、色で薬品の変化を確認します。

     

    ──作品の写真を現像する時はカラービューイングフィルターを使い、何色が足りていないのかを判断します。

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    ──何色が足りていないのかがわかると引き伸ばし機の上部にあるつまみを調節して写真全体の色を変化させます。

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    ──思い描いている写真の色になるまで、この作業を繰り返します。

     

    山本(広報):1回の作業で、何時間ぐらい暗室に入っておられるのですか?

    山本:大体12時ぐらいに入って、22時ぐらいに作業終えて暗室から出るかな。早い時は9時とか10時に暗室に入ることもあるよ。

    山本(広報):じゃあ、9時間・10時間作業されてるんですか?!

    山本:でもほとんど自動現像機から写真が出てくるのを待ってる時間やったりするから。写真が出てくるのに5分ぐらいかかるのよね。カラービューイングフィルターを使って色の調節も何回もしないといけないから1日に3.4枚写真が完成したらいい方かな。

     

    ──11時から19時ごろまでご一緒させてもらいましたが、山本さんは19時以降も作業を続けられていました。

    次回は作品を収める額作りをインタビューさせていただきます。


    2 回目 12月5日

    ──今回のインタビューでは、就職活動の際に企業に持っていくポートフォリオを見せていただきました。

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    山本(広報):2回目のインタビューよろしくお願いします。では、さっそくポートフォリオを見せていただきます。

    山本:はい、どうぞ。

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    山本:これは2年生の時に動物園の飼育員さんを撮った作品です。グループ展をひらいたときに出展しました。

    山本(広報):「働く人」という感じのテーマの展覧会だったんですか?

    山本:そうそう!あ、「支える人」だったかな。

    ──この作品の中に、飼育員が動物の檻の前に座り込んで機械を触っている写真がありました。

    山本(広報):写真を見た感じでは、撮影している山本さんの前に柵があって飼育員さんに近づけないようになってますね。

    山本:何してはったんやっけ……確かそこがサルの檻なんやけど、サルが数字を押していような実験をしていた気がする。

    山本(広報):私、テレビでしかその実験みたことないです(笑)

    山本:うん、たまたま写真撮りに行ってた時にやってた。

     

    山本(広報):そのグループ展は写真コースのグループ展だったんですか?

    山本:そう。写真コースは2年になったらグループ展するから。

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    山本(広報):これがそのグループ展の写真ですか?

    山本:うん、ちょっと画質悪いけどね。

    山本(広報):どこかギャラリーを貸りられたのですか?それとも学内でやられたのですか?

    山本:大阪のGallery TOONっていうところを貸りて、2人でしました。写真コースは元から人が少ないので…

     

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    山本:これは進級制作展と個展に出した作品です。上の写真は今年の2月あたりに開いた個展の様子です。“家の表札の写真から始まって、学校の写真で終わる”っていう風にしたくって。

    山本(広報):横長の写真が一列に並んでいるからか、次の写真に目が自然と移りやすいのでストーリー性を感じます。写真そのものはどれくらいの大きさだったのですか?

    山本:横幅は全紙サイズピチピチです。気づかないうちにフィルムのサイズに近づけようとしてるのか、プリントしてみると長細い写真になってます(笑)それで、写真のサイズに合わせて額を作ったので結構お金かかりましたね。

    山本(広報):オーダーメイドですか?

    山本:そう。実際に使用して展示したのは17枚やけど多めに25枚注文して、12万6千円ぐらいしたよ。

    山本(広報):そんなにしたんですか?!でも25枚ですもんね。

    山本:これでも安くしてくれたらしいよ(笑)

    山本(広報):この個展のDMは自分で作られたのですか?

    山本:データを作って、印刷は業者に頼みました。ギャラリーにもDMを100枚くらい渡しておかないといけなくって、合計500枚刷る必要があったので。

    山本(広報):ギャラリーにたくさん渡さないといけないんですね…大学にも置いてもらいましたか?

    山本:食堂とかに置かせてもらったよ。知り合いには自分で配ったし、京都にある他のギャラリーにも頼んでDMを置かせてもらいました。 あ、そういえばこの個展の展示風景は自分で撮ったんじゃないんよね。ギャラリーH2Oっていうところで個展を開いたんやけど、ギャラリー側がカメラマンにわざわざ頼んで展示風景を撮ってもらえたんよ。ここのギャラリーは少し料金が高いけど、しっかりしてるところやからおすすめかな。

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    山本(広報):人に頼まれて写真を撮ることもあるようですが、印象に残っている依頼は何ですか?

    山本:依頼とは違うと思うけど、卒業アルバム委員会に入ってた時に撮らせてもらった卒業式の写真かな。

    山本(広報):卒業アルバムに載せる写真って、かなり責任のある仕事ですよね。

    山本:ちっちゃいデータで撮ってしまって、先輩を困らせてしまったことは何回かあります(笑)

    山本(広報):データの小さな写真はどうされたんですか?また撮りに行かれたのですか?

    山本:もう撮ることができないものはそのまま使ってはったね…

     

    山本さんは卒業アルバム委員会の他にも響心祭(成安造形大学の学園祭)の実行委員を経験し、行動的な大学生活を過ごされていたようです。

    ──次回のインタビューでは、暗室での作業にお邪魔させていただきます。


    1 回目 11月26日(火)

    B棟1階B106 写真演習室

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    山本(広報):インタビューよろしくお願いします。

    山本:はい、お願いします。

    山本(広報):制作は順調に進んでいますか?

    山本:写真は1年くらい制作にかかるから、4月頃から始めてるし、まぁまぁかな。

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    山本(広報):それでは、卒業制作の作品のコンセプトを教えてください。

    山本:コンセプトな~ちょっとコロコロ変わってるんやけどね。

    まぁ、父親を撮ってて。親が離婚してて一緒に住んでなくって、父親がどこに住んでるのかも一時期知らなくって。それを知りたいなって思ったのがきっかけで撮り始めて、今に至る・・・。

    山本(広報):作品のストーリーとしては“父親を見つけるまで”ですか?

    山本:いや、昔の写真もひっぱり出してそれも使うから、どっちかって言うと“昔からの父親との関係性”を出していこうかなって思ってる。

    山本(広報):どうして作品の対象を父親にしようと思われたのですか?

    山本:実は、去年のメディアの選択の授業でドキュメンタリー研究っていう授業があって、その授業でお父さんとか家族を題材にした作品を見たり、先生とか一緒に授業を受けてた子の家族の話もしたりしてたんよ。自分の家族の話もしていくなかで、離婚してるのもあって自分の家族は他の人から見たらちょっとおかしいというか、おもしろい家族に見られたから、それをテーマにしてみようかなって思って。

    山本(広報):周囲の影響が大きいですか?

    山本:もともと友達と家族の話を喋ってるなかで、親が離婚してるって話になったら、まずかったかなって顔されることが多くって。

    それで、自分の家族を作品にしたらどうなるんかなって思ったから。

    山本(広報):山本さんは離婚のことを聞かれるのは何ともないですか?

    山本:別に全然。父親とも頻繁に会ってるからね。

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    山本(広報):卒業制作で写真の作品を展示して、見た人にどういったことを感じてもらいたいと思われていますか?

    山本:『こんな家族もあるんやな』ってことが一番思われるだろうけど、『じゃあ、自分の家族はどうなんやろ』って。自分の家族の関係とか自分の家族が普通と思ってるけどそうじゃないんじゃないかなっていうことも考えてもらえたらいいかな。

    山本(広報):なかなか自分の家族の関係を見直すことってないですよね。

    山本さんの家族の関係を写した作品を鑑賞し自分の家族と比較することによって、鑑賞者が自分の家族の関係に改めて気づくいい機会になると思います。

     

    山本(広報):今日はインタビューに協力してくださってありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

    山本:こちらこそお願いします。

     

    ──次回は、今までに制作した作品をまとめたポートフォリオを見せていただくことになりました。
    私個人としても写真に興味があるので、どのような作品を制作してこられたのか、ポートフォリオを拝見することが楽しみです。

     


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  • 宮城幸佑さん 日本画コース

    宮城幸佑さん 日本画コース

    卒業制作展を終えての感想と宮城さんの卒業後のことについてお聞きしました。いよいよ最終回です。

    宮城幸佑さん 日本画コース

    作品タイトル:「女体出産」
    日本画コースの宮城幸佑さんに総合領域1年生の藤田樹と寺田駿志が取材しました。


    5回目 2月11日(火) 最終回

     

    藤田「では、最後になりますが、インタビュー始めさせていただきます。」

    宮城「はい、お願いします。」

    藤田「まずは、卒業制作展の感想をお願いします。」

    宮城「今年は日本画の人多かったから、人それぞれの個性とか、持ち味とかが出てて面白かったと思う。自分の作品のことやったら、あんまり納得はいってないかな。いつもそうなんやけど、制作してる段階の時は、いいと思う形とか、フォルムとか、表現とかができてて、それをまあ構築とか形にしていって完成させた後、時間が経って見慣れるんかどうかはわからんけど、修正部分が多く見受けられるから、ここで描いて見るんと現地で飾って見るんとでは全然違うから、よくこんなんで出したなって思うかな。今は。」

    藤田「宮城さんの作品の場合、大きさもあってどうしても飾って見るのが大変なので難しいですよね。」

    宮城「照明とか空間も違うしね。」

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    藤田「では次に、将来のことについて聞かせていただきます。卒業してからも絵を描くことは続けていこうと思われていますか?」

    宮城「うん、それは思ってる。」

    藤田「では、卒業後の進路はどんな感じですか?」

    宮城「多分卒業したら1年間ここに研究生として残ろうと思ってる。美術と比べたら(自分の興味の度合いとしては)だいぶ劣るけど、アパレルの方も行ってみたいなって思ってるかな。」

    藤田「絵を描くのを仕事にしようとは思ってらっしゃらないんですか?」

    宮城「仕事と絵は今のところ分けようと思ってる。大変やろうけどね。」

    藤田「では最後に、後輩に向けてアドバイスをお願いします。」

    宮城「学校とかで出る課題は課題でちゃんとやって、自分の目指す分野で探求していこうと思うんやったら、自主制作をする必要もあると思うし。まあ、簡単に言ったらいっぱい作品を見て、いっぱい作品を作ってくださいということで。」

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    藤田・寺田「短い間でしたが、今までありがとうございました。」

    宮城「ご苦労様でした。」

     

    終わり


    4回目 1月28日

    今回は搬入風景を写真でお伝えしたいと思います。

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    以上で写真は全部です。私の感想を言うと、搬入を手伝えたのは自分にとってもかなりプラスになったと思うし、宮城さんの他の人の作品も見れたので楽しかったです。

     

    次回はついに最終回です。今回の卒業制作展の感想や将来のことについてお聞きしたいと思います。


     

    3回目 12月14日

     

    藤田・寺田「失礼します。」

    宮城「あ、どうぞ。」

    藤田「すいません、今の制作風景を撮らせていただいてもよろしいでしょうか?」

    宮城「ああ、ええよ。」

    藤田「ありがとうございます。」

     

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    藤田「では、インタビューを始めさせていただきます。」

    宮城「はい。」

    藤田「今回は画材について聞かせていただいてもよろしいですか?」

    宮城「いいよ。」

    藤田「日本画の画材は、石を砕いたのを使う?くらいしか知らないのですが。」

    宮城「まあ、人によって違うよ。一般的な日本画の素材がこういう水干絵具っていうもので、安いんやけどあんまり発色がよくない。でも低コストやから使う人は多いと思う。ほんでも俺はあんまり使わへんかな、下書きとか、最初の方に使うぐらい。あと、水彩絵具も下書きに使ってるかな。チューブやから使いやすいし。それと種類やけど『天然岩絵の具』と『新岩絵具』があって『天然』になるとやっぱりちょっと高くなる。」

    藤田「どれくらいするんですか?」

    宮城「ピンキリやけど、この天然の黒はそんなに高くない。1両で600円くらいかな。1両で大体約15gやから。水干絵具とかはもっと安い、70gで600円くらいやから。」

    藤田「全然違うんですね。」

    宮城「うん、全然違う。しかも伸びがあるから結構大きく描ける。岩絵具は粒子の荒さとかあるから、俺は上の方しか使わへんけど。」

    藤田「荒さは、瓶に書いてあるある数字ですか?」

    宮城「そう、大きくなるにつれてすぐになくなるし、その分お金もかかる。」

    藤田「なるほど。」宮城「俺の持ってるので言ったら、一両で900円くらい。これで5,000円くらいかな。」

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    藤田「え、これで!?」

    宮城「でも、意外と使い切らない。」

    藤田「思っていた以上に高かったです。」

    宮城「もちろん最初っから岩絵具で描く人もいるし。日本画は高いよ。パネル買うのでも100とかで9000円とかやから、結局20000円くらいかな。」

    藤田「お、おおう(驚)」

    宮城「あっ、話し変わるけど、この絵の素材がトイレットペーパーって言ったっけ?」

    藤田「いえ、初めて聞きました。」

    宮城「素材がトイレットペーパーで出来てて、水とボンドと動物性油のにかわを使ってこの質を作ってて、しわができるからこの絵の表現ができる。バイト代はほとんど飛ぶな。」

    藤田「何のバイトされてるんですか?」

    宮城「コンビニ。」

    藤田「イメージと違いました(笑)」

    宮城「そうか(笑)コンビニが一番効率がいいから。朝の6時から10時までバイトして、学校行って制作して、22時に帰ってって感じやから。」

    藤田「やっぱりお金は必要ですね。」

    宮城「うん、そうやね。まあ、日本画に限らずどのコースでもやろうけどね。そうや、日本画ってどんなイメージ?」

    藤田「和のイメージというか、屏風に描いてある絵みたいな感じですね。」

    宮城「やっぱりそういうイメージが強くて、俺の絵あんまり日本画とは思われへんのやね。でも他にもこういう日本画描く人はたくさんいはるし。えっとな、、、『創画』っていうのがあって。」

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    宮城「日本画でもそういう一般的なイメージの絵だけじゃなくて、一見洋画っぽいのとかもあるし。」

    藤田「では、日本画の定義は何でしょうか?」

    宮城「定義な〜、、、それはすっごい難しいね。俺もそれはまだ答え出てへんけど、、、もちろん日本画で油絵を描いてる人はいるし、日本画の画材にとらわれる必要はないし、パネルに描く必要もないし。木に描いてはる人もいるし、鉄に描いてはる人もいるし、ドアに描いてはる人もいるし、何が日本画ていう定義は俺にはわからんな。」

    藤田「日本画以外に先輩がしようと思ったものはありますか?」

    宮城「高校のときに油絵やっとって、生理的に無理やったから。あの匂いがね。で、日本画の方やってみようかって感じで。最初はそんな感じやったから。」

    藤田「そこからは日本画一本ですか?」

    宮城「うん。」

    藤田「抽象画をやったのも最近なんですよね?」

    宮城「うん、そう。」

    藤田「これからもしかしたら変わっていくかもですか?」

    宮城「変わっていくかもしれんな。エスキースの段階で自分の完成図を予想するやん?それをイメージしてそれを作品を描く訳やんか?で、イメージしたものが100%思った通りにできたとして、その作品はエスキース段階での100%やんか?でもその段階じゃあ俺は面白くないと思ってて、そのさらに奥の自分のわからないものを今回の作品で伝えることができたらなって思ってる。今はそれを模索中というか、だからバランスのとれた風景画とかがあまり俺は好きじゃないな。あと、大きいのに描くの面白いで(笑)もう小さいのに描けへんねん。パンクする、詰め込みすぎて(笑)」

     

    割愛しますが、この後インタビュー側の藤田&寺田は宮城さんに将来のことについて相談をしてもらいました。宮城さん本当にありがとうございました。

     

    次回はいよいよ搬入です。そして、完成した絵もついにお披露目です。
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    2 回目 11月29日

    藤田「では、2回目、よろしくお願いします。」

    宮城「お願いします。」

    藤田「作品かなりはっきりしてきましたね。」

    IMG_2406 宮城「これちょっと赤いのわかる?」

    藤田「はい、わかります。」

    宮城「僕は身体をテーマにしてやってきて、今回は出産をテーマにやってるんやけど、足がこうあって、これが胴体で内臓があってって感じやね。シチュエーションとかも含まれてて、帝王切開っていうイメージがあって、けっこうグロいんやけど(笑) 前の作品よりは具象になってきてるかな。」

     

    藤田「では少し、先輩の過去のことについてお聞きしたいと思います。京都の美術の高校に通われていたということでしたが、その学校ではどんなことを勉強されましたか?」

    宮城「京都芸術高等学校っていうところに通ってて1年は成安みたいに総合的に学んで、2年から専攻をとるって感じで、でもほとんどの人が油やったかな、でもぼくは合わへんくて。日本画の授業の時になんとなくやってみたくて日本画専攻したかな。」

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    藤田「高校の時はやっぱり相当デッサン描かれてましたか?」

    宮城「そうやな、一般の授業がない日は余った時間少し使ってやってたし、水曜日は1限から6限まで自習が入ってて、1年の時はその時間もずっとデッサンやってたな。」

    藤田「では、高校の時にやってていま役にたっていることはありますか?」

    宮城「そうやなー、真面目にやってるにしろやってないにしろ、やっぱり嫌々にしろ授業には出てたな。嫌々でも経験値は上がるから、それは今の制作の糧になってるし、美術を学んできた先生としゃべれたっていうのもよかったかな。」

    藤田「大学でも美術をやろうと思ったのはいつですか?」

    宮城「中3のときかな。元々小さいときに描いてて、それで芸術の高校にも入ってって感じかな。」

    藤田「では、これから絵で食べていこうとかは。」

    宮城「いや、これで食べていこうとは思わへんな、続けていこうとは思うけど。」

    藤田「大学に入ってから、ここは変わっっていうところはありますか?」

    宮城「うーん、美術に対してはさらに真剣に取り組めるようになったかな。」

    藤田「それは何かきっかけがあったんですか?」

    宮城「やっぱりこう、日本画のイメージというか概念というかがあって、こういう色をきれいにのせなあかんとか、そういうのが日本画やと勝手に思ってて、大学の3年でそういうのを全部とっぱらって自分の持っているものでやってみたらどうなるんかなと思ってやってみたら、そっちの方がいいんちゃうって先生方が言ってくださって それもモチベーションになって今まで頑張れてきたかなって思う。」

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    藤田「では、高校生に向けてこれはやっておけっていうのがあればお願いします。」

    宮城「まあ、日本画だけじゃないけど、固定して一人の作家だけを見るんじゃなくて、もっといろんな作品を見た方がいいと思う。それが絶対これからにつながっていくと思うし それに自分のモチベーションにもなるし、表現の幅もぐっと広がると思う。」

     

    今回の取材は僕たち下級生だけでなく、高校生にもかなり役立つ内容なのではと思います。

    次回予告 次回は宮城さんが使われている道具についても聞きたいと思います。

     

     


    1 回目 11月22日(金)

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    藤田「では、さっそく取材させていただきます。よろしくお願いします。」

    宮城「お願いします。」

    藤田「では、まずこの作品はどのように作られているのですか?」

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    宮城「えーと、自分の制作スタイルというかそういうのは、完成図自体はあまり思い浮かべてなくて、ある程度の形のイメージはそこに存在するんやけど、それを頼りに形をおこして、そっから表現とかを増殖していくっていうイメージに近いかな。」

    藤田「制作をしていて、途中で思いついてここはこうしようという感じですか?」

    宮城「そう、それの繰り返し そっちの方が自分に合ってると思うし、そっちの方が作品に対して厚みっていうか、面白味がでるんちゃうかなって思う。」

    藤田「僕もどちらかというとそっちのタイプだと思います。では、今回制作される作品のテーマは何ですか?」

    宮城「今回だけじゃなくて、最近なんやけど、身体(しんたい)をテーマにしてるかな。 身体なんやけど、ほぼ身体からインスピレーション受けたイメージで、やから抽象っぽい感じになるかな。なかなか日本画を描いてる風にみられなくて意外って言われる。」

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    藤田「抽象画を描かれるのは昔からですか?」

    宮城「いや、全然そんなことはなくて、初めて描いたのは今年の京展やな。」

    藤田「え、そうなんですかめちゃくちゃ意外です。では、抽象画で一番難しいことはなんですか?」

    宮城「難しかったことか、そうやなー、まあ具象もそうやと思うけどやっぱり構図というか、配置が一番難しかったかな。 抽象は形が定まってなくてイメージがしにくいと思うけど、でも鑑賞者に強いインパクトを持ってもらうっていうのができる。けど、その分構図っていうのを考えとかないとやっぱりちょっと難しいと思う。初めのエスキース(下絵)が全然また違ってきたから、構図のバランスとかが難しかったな。」

    藤田「先ほど、絵を描くときにインスピレーションは身体から受けるとお聞きましたが、もう少し詳しくお聞きしてもよろしいですか?」

    宮城「身体の内部と外部、まあ、外部的フォルムもあるしその内側の物質的っていうかそういったものを皮膚の上から感じて、それを画面で表現できたらって思ってる。だから映画とかからももらってるし、画家でいうとフランシスベーコンの作品は強くイメージあるかな。あと、日本画やったら三瀬夏之介さんかな。」

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    藤田「身体に興味を持たれた理由は何ですか?」

    宮城「京都の美術の高校に行ってて絵も描いてたんやけど、風景とか静物画が僕の中でしっくりこなくて、身体の授業があった時に何か火がつけられるものがあったのかもしれんし、対象として描きやすかったていうのもあると思う。」

    藤田「ちなみに、身体のここがいいっていうのはありますか?」

    宮城「うーん、そうやなー・・・・・・おなかかな、あと足かな。」

    藤田「その理由は何ですか?」

    宮城「おなかの場合は女性の方がそうなんやけど、おなかの中に人間という生命を生み出して、誕生させるわけやから、その中に秘められてるエネルギーというかそういうのに魅了されるかな。」

    藤田「では、足の方はどのような理由ですか?」

    宮城「足の方は、高校から大学の3年くらいまでバスケやっててその時に膝の前十字靭帯っていうのを切って、で、手術してっていうことがあってそれがきっかけで印象深いというか、そのイメージが強いかな。」

    藤田「そんなことがあったんですか。」

    宮城「話変わるけど、これがデッサン。」

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    藤田「では、こういったおなかや足のデッサンはよく描かれたのですね。」

    宮城「そうやな、でも最近かな、おなかと足に興味をもったのは。」

    藤田「では前は全体的にって感じですか?」

    宮城「前はあまりこう何が好きっていうのがわかってなかったから。」

    藤田「今回の作品で抽象画を描かれるということですが、抽象画を描くためにも具象が描けるというのは大切ですか?」

    宮城「やっぱりそうやな、すごく大事やと思う。デッサンがあって、基礎があってそれを崩してデフォルメして表現するっていう感じかな。」

    初回の取材でかなり緊張しましたが、かなり興味深いはなしが聞けたように思います

    次回予告 次回は宮城さんの過去についてもお聞きしてみたいと思います

     


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  • 花田恵理さん 現代アートコース

    花田恵理さん 現代アートコース

    最後まで現代アートらしいアットホームな雰囲気満載でした。

    花田恵理さん 現代アートコース

    作品タイトル:「京都市美術館収蔵作品」
    現代アートコースの花田恵理さんに総合領域1年生の藤田樹と寺田駿志が取材しました。


    6回目 2月10日(月) 

    最終回

    最後のインタビューは、2年生の井上守晃先輩の家で行わせていただきました。

    井上先輩の手料理もいただいたりと、最後まで現代アートらしいアットホームな雰囲気満載でした。

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    寺田「では、最後のインタビューよろしくお願いします。」

    花田「お願いします。」

    寺田「では、さっそくですが卒業制作展を終えての感想を。」

    花田「実は、自分の作品にあんまり納得してないんですよ、なんかもうちょっと違う形もあっただろうしって思って。それこそ、最初に考えていたプランは実現できなかったし、まあ私の計画性が足りなかったんですけど。なんとかなったって感じですね。でも、普通に悪くはなかったとは思ってます、いい評価もちょこちょこもらえたし。」

    寺田「手応えはありましたか?」

    花田「手応えはなくはなかったです(笑)」

    井上「人から何かを借りる作品を作るときはやっぱり計画性は大事ですか?」

    花田「人と作品にもよるけど、やっぱり大事だと思う。」

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    寺田「では次に、花田さんの今後のことについてお聞きしたいと思います。ざっくりした質問ですが、卒業した後はどうされますか?」

    花田「とりあえず、就職します。」

    寺田「就職先は?」

    花田「まだ決定はしてないです。」

    寺田「どういう系の方向とかはありますか?」

    花田「どういう系、、、鉄道系です。」

    寺田「鉄道系ですか!?」

    花田「に行きたいと思ってます。」

    寺田「どうして鉄道系に?」

    花田「元々鉄道系でバイトをしてて、期間限定のイベントでイベントスタッフみたいなのを3年間やってて、そこの人がこっち来なよって言ってくださったので。」

    寺田「じゃあ就職先は困っていないんですね。」

    花田「そうっすね、困ってないです(笑)」

    寺田「かなり幸運ですね。」

    花田「すごい運と縁で生きてるんで(笑)そこを落ちても、別でうち来なよって言ってくれるとこもあるんで。」

    寺田「すごいですね、このご時世に。」

    花田「本当にありがたいです。」

    寺田「鉄道というのは、切符売ったりするんですか?」

    花田「最初駅員で、運転手があいたら運転手をしたりです。」

    寺田「もう一つの方はどんな所なんですか?」

    花田「もう一つの方は、警備会社です。」

    寺田「マジですか?かなり意外です。」

    花田「うん、すごい言われる。」

    寺田「では、今やってらっしゃる活動はどうされるんですか?」

    花田「それは普通に続けていきます。」

    寺田「駅員しながら展覧会したりって感じですか?」

    花田「そうですね、展覧会やりながらできるなって思ってそこの就職先にしたのもあるんで。」

    寺田「そういうのいいっすね。」

    花田「その就職先でも、何かアートイベントじゃなくてもそういうことができたらなあーと思ってます。」

    寺田「いいですね、そういう意味では有利ですね。」

    花田「就職したらしたで、やりようはあるなって思って。」

    寺田「おおー、完璧じゃないですか(笑)」

    花田「なかなか手堅く生きて行けそうです(笑)」

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    寺田・藤田「長い間、ありがとうございました。」

    花田「こちらこそありがとうございました。」

    おわり


    5回目 1月27日、28日

    ついに搬入の日が来ました。今回は写真のみでお送りしたいと思います。

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    いかがだったでしょうか、私にとって搬入を手伝えたことはかなり勉強になったし、成長することができた出来事でした。

     

    次回予告 次回はついに最終回です。卒業制作展を終えての感想や将来のことについてお聞きしたいとおもいます。

     

     


    4回目 1月20日

    卒業制作の合評直後の花田さんにインタビューしました。

     

    寺田「では、現在の進行状況を教えてください。」

    花田「これは、一応合評用ですがこんな感じです。」

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    寺田「では、この作品がどういった作品なのかを教えてください。」

    花田「京都市美術館にある展示された事のある作品、ない作品、京都市美術館がこれまでに買い上げた作品を一覧にして、それを見える形で区別していこうという作品です。」

    寺田「ここにあるのは作品の題名だけですが、絵自体はないのですか?」

    花田「最終的にお借りすることができませんでした。」

    寺田「では、これが最終的な形ですか?」

    花田「145点中展示されていないのが20点なんですけど、『新収蔵作品展』で展示された作品もこの中にあって、これを省くか省かないかで迷っています。展示されたかされてないかの線引きをどこでするかというのをもう少し考えていきます。」

    寺田「難しそうですが、あと少しですね。」

    花田「はい。」

    寺田「右上に貼ってある赤と白のバラはなんですか?」

    花田「赤いバラが展示された事のある作品、白いばらは私たちのしている卒展と同時期に展示されている作品で、バラなしは展示された事のない作品です。まあ、これも変更するかもですが。」

    寺田「なるほど、そうやって区別するんですね。」

    花田「今の段階で白いバラのついている作品はタイムリーで見ることができるので、わたしの作品を見て、そちらも見てもらえると個人的にもうれしいです。これらの作品を調べるときに、タイトルから調べていて、タイトルしか知らないので『コレクション展』に行って知っているタイトルの作品を見つけたときはとても面白かったです。」

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    寺田「僕はタイトルをあまり見ないで、先に絵を見てしまいますね。」

    花田「あーわかります。」

    寺田「やっぱり絵がすごいのであまりタイトルを気にしたことないんですけど、今回の花田さんの作品は絵がなくてタイトルだけなので、タイトルから絵を想像していくのが面白いところだと思いました。これらの作品って調べたら出てくるんですか?」

    花田「ほぼでてきますよ。」

    寺田「タイトルだけ見てると、どんな作品なのか気になります。」

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    次回予告 ついに搬入の日です。搬入の様子を写真でお伝えします。

     


    3回目 12月2日

    寺田「3回目の取材よろしくおねがいします。はじめに前回からの作品の進行状況を教えください。」

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    花田「今は京都市美術館の年報を探してます。うちの大学には平成8年のものしかないので、明後日、昭和8年に刊行された《大記念京都美術館年報》というのを見て作品の目処をつけていこうと考えています。」

    寺田「なるほど、分かりました。ありがとうございます。では次の質問なんですが、前回の取材で韓国へ行かれるとお聞きしましたが、韓国は楽しかったですか?」

    花田「すごく楽しかったです。2月にあるKEPCOという電力会社が主催の展覧会に参加しているので、会場の下見に行ってきました。」

    寺田「どんな作品を出展されるんですか?」

    花田「まだ決まってないです。(笑)」

    寺田「あっ、まだなんですか。(笑)」

    花田「やばいです。卒業制作展があるのに。(苦笑)」

    寺田「がんばってください。」

    花田「がんばります。あとこれ、韓国のお土産です。」

    寺田「あっ、ありがとうございます!」

     

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    花田「それと、韓国に行った時の写真がこんな感じです。」

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    寺田「すごくおいしそうですね。」

    花田「とてもおいしかったです。」

    寺田「では、次に過去の作品についてお聞きしてもよろしいですか?」

    花田「『校内放送』という題名なんですが、廃校になった小学校で当時流れていたチャイムや音楽を流すということをしていました。」

    寺田「校内放送ですか?」

    花田「はい。実際にその小学校に通っていた人とか先生に、掃除の時間とか給食の時間に流れていた音楽とか当時の時間割とかを聞いて調べました。」

    校内放送改

    寺田「面白いですね。ということは、チャイムもその学校のチャイムってことですか?」

    花田「チャイムは残念ながらもう音源が残ってなかったので仕方なくネットのものを使ってます。」

    寺田「廃校のイメージってあまりよくないんですけど、この作品見てるとそんな感じはしないですね。なんか懐かしさとか、廃校になったんだっていう少し悲しい事実も伝わってきていろんなことを考えさせる作品だとおもいました。」

    花田「ありがとうございます。」

    寺田「他には何かありますか?」

    花田「かくれんぼしました。」

    寺田「かくれんぼですか?」

    花田「19時に学校のカギがしまって、5人隠れたのを管理人の人に探してもらうという内容です。」

    寺田「結果はどうでした?」

    花田「私が最初に見つかりました(笑)」

    寺田「めっちゃ楽しそうですね。」

    花田「楽しかったです。」

    寺田「ありがとうございました。」

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    上<かくれんぼ:生徒視点

     

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    上<かくれんぼ:守衛さん視点

     

    次回予告 ついに作品が完成するので、完成した作品についてもお聞きしたいとおもいます。

     


    2 回目 12月2日

    藤田「2回目の取材、よろしくお願いします。ではまず、台湾の思い出をお聞きしてもいいでしょうか?」

    花田「台湾の思い出ですか(笑)」

    藤田「すみません、まったく関係ないですけど(笑)」

    花田「いやもう、普通に旅行に行ってたんで楽しかったです(笑)」

    藤田「台湾ってどんなでした?」

    花田「えっとね、向こうは22℃くらいあったんですよ。」

    藤田「えー!?、全然違うんですね。」

    花田「そう、半袖ばっかだった(笑)、暖かかったです。それと、フルーツがたくさんなってて、屋台とかでもたくさん売ってました。」

    藤田「やっぱり安いんですか?」

    花田「うん、安かったよ。あと、中華料理おいしかったです。」

    藤田「それ聞くと行きたくなりますね。」

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    花田「北海道の作家さんがアーティスト・イン・レジデンス(各種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながらの作品制作を行わせる事業のことである)で行ってて、それに行ったんですけど。いきなり日本料理作ってって言われて、醤油ねーと思いながら(笑)」

    藤田「無茶振りですね(笑)」

    花田「台湾の人と韓国の人の作家さんとかいろいろ招いて、レジデントする場所です 見に行っただけなのに手伝わされました。」

    藤田「台湾に行ったら食べ歩きとかしてみたいですね。」

    花田「台湾はねー、いいよ!1回行った方がいいです。」

    藤田「予算はどのくらいで楽しめるんですか?」

    花田「飛行機と宿はめちゃ安いとこ泊まったけど、それでも4万円くらいか。」

    藤田「あーー手軽!」

    花田「安いです!(笑)」

    藤田「ですね(笑) 1回行きます。」

    花田「3時間で行けるよ。」

    藤田「近い!」

    花田「行きや行きや! 海外行きはじめたのは最近だよ。」

    藤田「初めて行かれたのはどこですか?」

    花田「ドイツです。」

    藤田「ドイツ・・・・・・。」

    花田「何かねー、いろんなアーティストを集めて5年に1回の展覧会があったのでそれに行ってきました。」

    藤田「いきなりドイツですか。」

    花田「ちょっとハードル高かった、楽しかったけど(笑)」

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    藤田「では、本題に入らせていただきます。」

    花田「はい、あれから少し進展して、前回学芸課長からコレクションのデータを借りるって話したと思うんですですけど、データじゃなく実物をお借りしたいので企画書を書いて提出するところです。先生方と相談してやっぱり実物があった方がいいよねってなったので、実物を1点借りて展示する方向で考えています。この1点を展示することで京都市美術館から今まで一度も展示されたことのない作品が1つ減るという事実を提示できることに気づきました。」

    藤田「ではまず企画書が通るかどうかって感じですか?」

    花田「そうですね、あとは京都市美術館について歴史を調べたり、これからの京都市美術館の方針なども知ったりして、こういう問題もあるんだなっていうのを確認しています。」

    藤田「できそうなのは、できそうですか?」

    花田「厳しいんちゃうかなと思うんですけど(苦笑) 1回は却下されてるんで。なぜ実物の作品でないといけないのかをもうちょっと考えていく必要があります。」

    藤田「頑張ってください!」

     

    ~おまけ~

    台湾のお土産!!

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    左が台湾のたばこ、右が日本のたばこ

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    次回予告 花田さんの海外旅行『韓国編』のはなしも聞いてみたいと思います。


    1 回目 11月18日 (月)

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    4年生に取材をするということでかなり緊張していましたが、いざ花田さんに会ってみると、とてもアットホームな雰囲気での取材になりました。

    というのも、花田さんの提案でインタビューに入る前にバスケをしたからなのです。

    そうなんです。なんと第1回目の取材はバスケで始まりました。

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    しかも花田さん、運動神経がよく、かなり動かれていました。

    花田さん、藤田、寺田の他にもいろんな領域、コース、学年の人とも一緒にバスケをしたのですが、全員がバスケが上手なため、かなり白熱した試合となりました。

    バスケ参加者が花田さん含め全員上手な人たちだったので、めちゃくちゃ白熱した試合になりました。

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    上のことからもわかる通り、花田さんの交友関係は、領域、コース、学年を問わずかなり広いものだと思いました。

    最初に感じたアットホームな雰囲気も、きっとここからきたものなんだろうなと思いました。

     

    では、いよいよ待ちに待った本題の取材についてです

    藤田 『ピピッ カシャッ(カメラ音)』
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    寺田 「すいません、バスケの後でお疲れのところ申し訳ありませんが、取材させてください(疲)」

    花田 「あっ、はい すみませんなんか(笑)」

    寺田 「いえいえ、楽しかったです(笑) それでは、よろしくお願いします」

    花田 「はい、お願いします」

    寺田 「では、今回の卒業制作展に出展する作品についてお聞きしたいのですが、どのようなものを考えていらっしゃいますか?」

    花田 「まだ完全には決まってないんですが、京都市美術館のコレクションを展示しようと考えてます」

    寺田 「コレクションですか?」

    花田 「はい 京都市美術館には一度も展示されていない作品があるんですよ」

    寺田 「そうなんですか!? 初めて知りました」

    藤田 『ピピッ カシャッ あっ、ぶれてもうた』

    花田 「それらのコレクションを展示することを作品にしようと思っています」

    寺田 「面白いですね! ということは、形となる作品は実際には作らないのですね」

    花田 「はいそうです(笑)
    でも、私にとって大変なのは、京都市美術館にアポイントメントをとることや、その場の情報収集をするところですね

    この前、学芸課長とお話しする機会があったので、その時にコレクションを貸していただけないか相談したんですが、断られてしまいました」

    藤田 『ピピッ カシャッ』
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    寺田 「難しそうですね これからどのように制作を進めていかれますか?」

    花田 「また学芸課長にお会いする機会があるので、もう一度相談してみます
    あとは、展示方法を考えていこうと思っています」

    寺田 「分かりました、ありがとうございます

    次の質問になるのですが、花田さんが今回この作品を作ることになったきっかけとコンセプトは何でしょうか?」

    花田 「私は以前から、似たような作品を作ってきていて、『その場の事実を提示する』というコンセプトでやってきています」

    寺田 「・・・・・・」

    花田 「今回の制作でいうと、京都市美術館にあるコレクションが『その場の事実』なんです」

    藤田 『ピピッ カシャッ』
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    寺田 「な、なるほど(汗)」

    花田 「伝わってますか?」

    寺田 「はい、大まかには理解でいきてます

    では、このコンセプトで制作している理由を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?」

    花田 「コンセプトの理由か・・・・・・」

    寺田 「・・・・・・」

    花田 「このコンセプトでやっているのは最近のことなんですけど」

    寺田 「あっ、そうなんですか」

    花田 「でも、過去の作品も結局似たようなものを作っていて、前からしたいことはあまり変わっていないと思います

    んー、例えて言うならAとBとXさんがいて、Aさんは何も知らない人で、Bさんがある秘密をもっていたとします

    その秘密を知っているXさんがBさんの秘密をAさんに教えるとします 簡単に言えば、このXさんの教えるという行為がしたいんです」

    寺田 「・・・・・・(汗)」

    花田 「えーと、図にしたら分かりやすいかな——」

    ——カキカキカキ

    図

    寺田 「あっ、なるほど すごく分かりやすいです」

    花田 「よかったです(笑)」

    寺田 「ありがとうございます」

    花田 「いえいえ」

    と、初回はこんな感じでした

    最初にやったバスケのおかげで、緊張もほぐれ、かなり話やすかったです

     

    次回予告 なんと、花田さんが、次回の取材までに台湾へ作品を見に行かれるそうなのでそのときのこともお聞きしたいと思っています

     


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