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三浦阿藍さん 洋画コース

作品タイトル:「ピジン」
洋画コースの三浦阿藍さんに総合領域1年生の川北実由が取材しました。


5 回目 1月30日

搬入を終え、展示1日目。最後のインタビューとなります。

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川北:今後はどのような活動をされていきますか?

三浦:そうですね。これからは立体物作ったりもしていきたいと思いますね。彫刻も。

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川北:それは作家として、ということですか?

三浦:そうです。作家として。仕事・・・・はしたくないですね。作家をしていくために少し仕事はしなければならないと思いますが。しばらくはこういった作品を作りながら新しいものを作りたいと思います。次考えているのは、今の作品は白地から色を付けているんですが、黒地から進めていく、というのも面白いかなあと。

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川北:作品が出来上がって何か心境に変化などは?

三浦:今回の作品は自分が思っていなかったことや考えていなかった方法などで作れたり、出来上がってから気づいたことなどもあってたくさんの事を知れて、できて、とても視野が広がったと思います。

三浦:この作品についてはすごく難しい問題もあって、地形っていつも奪い合うものじゃないですか。今だったらアフリカ大陸を取り合っていたり。

川北:それは本当に難しい問題ですね。ずっと解決できていないし・・・

三浦:こういった作品が溜まったら個展なども開きたいですね。グループ展だとみんなの作品があるので自分の作品の意味が変わってきたりしそうなので個展を。

川北:仕事はどういう系をされますか?

三浦:今塾講師のバイトをしてて、地元から美術講師のお誘い的なものもあったので、講師かな。

川北:地形は世界をモチーフにされていますよね。海外は行かれますか?

三浦:はい。もちろん。今はエジプトとかに行きたいですね。地形は、人によって変えられていくので、早くいろんなところに行きたいですね。

川北:後輩たちに対して作品を作るうえで必要なことなどありますか?

三浦:中身も大切なんですけど、本質じゃない部分ってあるじゃないですか。この、枠とか。周りですね。作品をがんばるのもいいけど、フィニッシュの段階できれいにすべてを仕上げるまでを考えたほうがいいと思います。この作品の枠は絵の具とかがたくさん垂れていたので白く塗っています。ずっと昔は世界の果ては滝になっていて・・・っていう考えとかあったじゃないですか。そういう意味でこの作品を作っていたなら白に塗る必要はないけれど、僕の考えるイメージとはちがったので塗っています。イメージに合わせて周りを補正していくのが大切だと思います。

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川北:作品を作られる過程でで作品に対する思いがずれてきたりしませんでしたか?

三浦:シンプルに見えてたくさん情報が詰まっているんです。でも入れすぎてしまうとだめだし、少なすぎてもだめ。結構僕の作品は感覚的なところが多くて。線引きっていうのは大変でした。根本はずっと変わっていませんが先生とかのアドバイスが足されて足されて、いい作品になってきたと思います。

川北:完成度は何%くらいですか?

三浦:ちょっとこれは行き過ぎたな・・・っていう作品もあるので、115%からその作品分マイナスして100%だと思います。

 

タイトルの「ピジン」とは

貿易商が現地の人としゃべるための共通の言語 ピジン語 からきている

地形をモチーフとしているこの作品と相まって不思議な雰囲気を醸し出している。

5回のインタビューから三浦さんの考え思いがたくさん伝わり、展示された作品をずっと眺めていました。

三浦さん、とてもためになるお話、ありがとうございました。

 


4 回目 1月29日

今回は待ちに待った搬入作業です。

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丁寧に梱包された作品をトラックから荷降ろし中。

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展示場所に運び入れて、梱包を解いていく作業が始まります。

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この後、位置や高さを調整しながらの展示作業に移ります。
どの作品もとてもすてきでした。とてもいい作品展になりそうです。

 
 


3 回目 1月23日

前回、白かったキャンバスには色がついていて完成間近。

最終の追い込みと調整中の様子。

川北:もうほとんど完成に近づいてきていますね。

三浦:はい。配置はまだこれから考えていくところですが、ほとんど完成です。
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川北:これは、すべて油絵の具で描かれているんですか?

三浦:ほとんどが油絵の具で、ところどころがラッカーです。

三浦阿藍さん

川北:時間はどうですか?間に合いますか?

三浦:問題が起こらない限り、大丈夫です。それが一番心配ですが・・・。

くぼみにたまった絵具はまだ乾いていないところもたくさんある。

川北:こうして作品を見てみると赤い色が多いですよね。赤系統には理由があるんですか?

三浦:赤にしているのは、この地形を作るときに地盤のプレートの動きであったり、断層であったり、山があったり、地球の動きを表すようにしているんですが、それってすごいパワーが感じられるものだと思うんですね。力強さを表現するにはやっぱり淡い色よりも赤い色が一番表せるかな、と。宇宙から見ると海は青に見えますよね。だからといって青色をつけてそのまま海を表現するのではだめだな、と思ったので赤色が多いです。

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川北:前回から何か変わったことはありますか?

三浦:そうですね。前回と変わらず進められています。順調です。

川北:作品のこだわりを教えてください。

三浦:地形は一目見てわかると嫌なんですよね。よーくみて、あ、この地形見たことがあるなって。何度も見てから気づくような作品がいいなと思って制作しています。この作品たちも一応モチーフとしている地形があります。

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川北:地理が弱くて・・・すいません・・・。

 

前回からガラッと印象の変わった作品は他とは違う魅力がありとても興味を惹かれる作品となっています。
どこの地形をモチーフにされているか探してみてください。

 


2 回目 12月13日

2度目のインタビューでは少し緊張も解け始め、和やかな雰囲気でインタビューを行うことができました。今回は三浦さんのポートフォリオを見せていただきました。

川北:いつからのポートフォリオですか?

二回目に

三浦:これは最近のポートフォリオですね。授業の作品は入っていません。

1番最後のが3年生のとき、その他は4年生のときの作品です。

〈3年生の時の作品〉

二回目さん

川北:ずっとこういうスタイルで描かれていますか?

三浦:平面上に立体物を作ってっていうのは4年生からで、このとんがっている立体物は3年生のときにやっていたことですね。

川北:3年生から4年生で変わった事ってありますか?

三浦:3年生のときはやりたいことを、っていう感じで制作を進めているんですけど、4年生はやっぱり作品はどこかに展示する必要があるので、展示して初めて世に出る、きちんと展示できるものを制作しなければならないと気づいて。本当に今見ると3年生の時のやつはどこに展示するんだろ。っていう作品ばかりでした。

二回目よん

これは素材がシリコンでできていて、壁にかけても自分の重みでぶちぶちとちぎれてしまうんです。
とんがっているやつは、先端が危ないので触れないように柵をたてなければならなかったり。そういうことを学んだんです。

川北:現在の作品状況はどうですか?前回は下地でしたが。

三浦:この前のは形を作ったりしていましたが今はジェッソで磨いたりする作業ですね。
これぐらいつるつるにして、絵具をたらして、どう絵具が動くかを考えて磨いたり作ったりしています。

いんたびゅご

川北:制作は順調ですか?

三浦:自分としてはまぁ、いい感じだと思うんですが、先生方は心配されてますね。みんな色がついているので。僕だけまだ真っ白なので。でも造形が僕の大事な所なので。このまま進めていければなと思います。

川北:いまがメインですね。

三浦:そうですね。

川北:でもいまの状態だとうまくいっているかわからないですね・・・。

三浦:そうですね。絵の具を垂らしてみて、またそれでだめだな。ってなったらそこをなんども削ったりやり直したりしますね。今は真っ白でわかりづらいかもしれませんが

川北:将来的にも洋画を?

三浦:道具的には洋画がいいかなと。でも彫刻とかも僕好きなので、そういったことにも挑戦していければな。と思っています。

川北:洋画は難しいですか?

三浦:難しい所もありますが、自由にできるので。人それぞれにあった方法で表現できたり。まぁ、難しいっていうと絵を描くのが難しいですね。

鄭:高校のときに私も洋画していたんです。かっこよかったです。

三浦:ありがとうございます

鄭:いつから洋画を描いていらしたんですか?

三浦:高校のときは美術部でやっていました。静物画とか。

川北:今は静物画は描かれないんですか?

三浦:描かないってわけではないんですけど。今はだいたいこんな感じですね。

鄭:静物画からこういった抽象画にうつったきっかけとかありますか?

三浦:僕、もともと立体物が好きだったんです。油絵学科ですけど。制作の合間にフィギュアとか作っていることがあって。他の人にお前はそんなことばっかりしてるなっていわれたり。で、好きな事を両方できるとのはこういうスタイルかな。最初はシリコンとかでおっきいものを作ってたんですけど無理があるなと思いだして現在の感じになっていますね。

川北:こんな感じの洋画初めて見たんですごいびっくりしています。とっても完成が楽しみです。

 

写真を撮る時にシャッターが一部分だけおりないというトラブルもありましたが、終始楽しくインタビューが出来ました。

記2回目


1 回目 11月22日

洋画実習室は大きな作品が一枚と絵具がいくつかある。

洋画三浦先輩

川北:こちらの作品を作るにあたってのコンセプトを教えてください。

三浦:えーっと。自然物の形態っていうのに重きを置いていて、今、少し前から地図をモチーフにしていて。海岸らへんの自然の海に沿ってきている感じとか、川から流れてきた土砂の自然物っていうのをこのパネルの上に再現して、それに従った絵具の動きを表現するっていうのがコンセプトになりますね。

洋画三浦先輩

川北:こちらの作品を作られたのはいつからですか?

三浦:これは、10月半ばからですかね

川北:こちらにも作品がありますね。こういった作品を作ろうと考えだしたのはいつ頃からですか?

三浦さん1

三浦:前期で地図をモチーフに作品を作ったんですけど、僕がしたかった事とイメージが合ってた、っていう。凹凸にそって流れていく絵具とか、へこみにたまる絵具がいいなぁって。油絵についた水とかパネルの微妙に斜めになってる部分に沿って流れていく痕跡。絵具が自動で動いて出来たっていうのがおもしろいなと思ったんです。

インタビュ1−2

川北:お手本にされた方とか、尊敬されている方とかはいらっしゃいますか?

三浦:お手本にしたっていう画家はいないですね。尊敬してる人かぁ。うーん。フランク・ステラとか。フランク・ステラの場合は抽象というかその作品のパネル自体が作品といった感じで作ってたり。パネルを切ってそのものを作品としたり。結構僕はおもしろい考え方だなぁと思います。

 

最初のインタビューは少し緊張しながらもとてもいいお話を伺えました。
まだまだ白いキャンバスになにが描かれるかとても楽しみです。

 


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