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宮城幸佑さん 日本画コース

作品タイトル:「女体出産」
日本画コースの宮城幸佑さんに総合領域1年生の藤田樹と寺田駿志が取材しました。


5回目 2月11日(火) 最終回

 

藤田「では、最後になりますが、インタビュー始めさせていただきます。」

宮城「はい、お願いします。」

藤田「まずは、卒業制作展の感想をお願いします。」

宮城「今年は日本画の人多かったから、人それぞれの個性とか、持ち味とかが出てて面白かったと思う。自分の作品のことやったら、あんまり納得はいってないかな。いつもそうなんやけど、制作してる段階の時は、いいと思う形とか、フォルムとか、表現とかができてて、それをまあ構築とか形にしていって完成させた後、時間が経って見慣れるんかどうかはわからんけど、修正部分が多く見受けられるから、ここで描いて見るんと現地で飾って見るんとでは全然違うから、よくこんなんで出したなって思うかな。今は。」

藤田「宮城さんの作品の場合、大きさもあってどうしても飾って見るのが大変なので難しいですよね。」

宮城「照明とか空間も違うしね。」

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藤田「では次に、将来のことについて聞かせていただきます。卒業してからも絵を描くことは続けていこうと思われていますか?」

宮城「うん、それは思ってる。」

藤田「では、卒業後の進路はどんな感じですか?」

宮城「多分卒業したら1年間ここに研究生として残ろうと思ってる。美術と比べたら(自分の興味の度合いとしては)だいぶ劣るけど、アパレルの方も行ってみたいなって思ってるかな。」

藤田「絵を描くのを仕事にしようとは思ってらっしゃらないんですか?」

宮城「仕事と絵は今のところ分けようと思ってる。大変やろうけどね。」

藤田「では最後に、後輩に向けてアドバイスをお願いします。」

宮城「学校とかで出る課題は課題でちゃんとやって、自分の目指す分野で探求していこうと思うんやったら、自主制作をする必要もあると思うし。まあ、簡単に言ったらいっぱい作品を見て、いっぱい作品を作ってくださいということで。」

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藤田・寺田「短い間でしたが、今までありがとうございました。」

宮城「ご苦労様でした。」

 

終わり


4回目 1月28日

今回は搬入風景を写真でお伝えしたいと思います。

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以上で写真は全部です。私の感想を言うと、搬入を手伝えたのは自分にとってもかなりプラスになったと思うし、宮城さんの他の人の作品も見れたので楽しかったです。

 

次回はついに最終回です。今回の卒業制作展の感想や将来のことについてお聞きしたいと思います。


 

3回目 12月14日

 

藤田・寺田「失礼します。」

宮城「あ、どうぞ。」

藤田「すいません、今の制作風景を撮らせていただいてもよろしいでしょうか?」

宮城「ああ、ええよ。」

藤田「ありがとうございます。」

 

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藤田「では、インタビューを始めさせていただきます。」

宮城「はい。」

藤田「今回は画材について聞かせていただいてもよろしいですか?」

宮城「いいよ。」

藤田「日本画の画材は、石を砕いたのを使う?くらいしか知らないのですが。」

宮城「まあ、人によって違うよ。一般的な日本画の素材がこういう水干絵具っていうもので、安いんやけどあんまり発色がよくない。でも低コストやから使う人は多いと思う。ほんでも俺はあんまり使わへんかな、下書きとか、最初の方に使うぐらい。あと、水彩絵具も下書きに使ってるかな。チューブやから使いやすいし。それと種類やけど『天然岩絵の具』と『新岩絵具』があって『天然』になるとやっぱりちょっと高くなる。」

藤田「どれくらいするんですか?」

宮城「ピンキリやけど、この天然の黒はそんなに高くない。1両で600円くらいかな。1両で大体約15gやから。水干絵具とかはもっと安い、70gで600円くらいやから。」

藤田「全然違うんですね。」

宮城「うん、全然違う。しかも伸びがあるから結構大きく描ける。岩絵具は粒子の荒さとかあるから、俺は上の方しか使わへんけど。」

藤田「荒さは、瓶に書いてあるある数字ですか?」

宮城「そう、大きくなるにつれてすぐになくなるし、その分お金もかかる。」

藤田「なるほど。」宮城「俺の持ってるので言ったら、一両で900円くらい。これで5,000円くらいかな。」

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藤田「え、これで!?」

宮城「でも、意外と使い切らない。」

藤田「思っていた以上に高かったです。」

宮城「もちろん最初っから岩絵具で描く人もいるし。日本画は高いよ。パネル買うのでも100とかで9000円とかやから、結局20000円くらいかな。」

藤田「お、おおう(驚)」

宮城「あっ、話し変わるけど、この絵の素材がトイレットペーパーって言ったっけ?」

藤田「いえ、初めて聞きました。」

宮城「素材がトイレットペーパーで出来てて、水とボンドと動物性油のにかわを使ってこの質を作ってて、しわができるからこの絵の表現ができる。バイト代はほとんど飛ぶな。」

藤田「何のバイトされてるんですか?」

宮城「コンビニ。」

藤田「イメージと違いました(笑)」

宮城「そうか(笑)コンビニが一番効率がいいから。朝の6時から10時までバイトして、学校行って制作して、22時に帰ってって感じやから。」

藤田「やっぱりお金は必要ですね。」

宮城「うん、そうやね。まあ、日本画に限らずどのコースでもやろうけどね。そうや、日本画ってどんなイメージ?」

藤田「和のイメージというか、屏風に描いてある絵みたいな感じですね。」

宮城「やっぱりそういうイメージが強くて、俺の絵あんまり日本画とは思われへんのやね。でも他にもこういう日本画描く人はたくさんいはるし。えっとな、、、『創画』っていうのがあって。」

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宮城「日本画でもそういう一般的なイメージの絵だけじゃなくて、一見洋画っぽいのとかもあるし。」

藤田「では、日本画の定義は何でしょうか?」

宮城「定義な〜、、、それはすっごい難しいね。俺もそれはまだ答え出てへんけど、、、もちろん日本画で油絵を描いてる人はいるし、日本画の画材にとらわれる必要はないし、パネルに描く必要もないし。木に描いてはる人もいるし、鉄に描いてはる人もいるし、ドアに描いてはる人もいるし、何が日本画ていう定義は俺にはわからんな。」

藤田「日本画以外に先輩がしようと思ったものはありますか?」

宮城「高校のときに油絵やっとって、生理的に無理やったから。あの匂いがね。で、日本画の方やってみようかって感じで。最初はそんな感じやったから。」

藤田「そこからは日本画一本ですか?」

宮城「うん。」

藤田「抽象画をやったのも最近なんですよね?」

宮城「うん、そう。」

藤田「これからもしかしたら変わっていくかもですか?」

宮城「変わっていくかもしれんな。エスキースの段階で自分の完成図を予想するやん?それをイメージしてそれを作品を描く訳やんか?で、イメージしたものが100%思った通りにできたとして、その作品はエスキース段階での100%やんか?でもその段階じゃあ俺は面白くないと思ってて、そのさらに奥の自分のわからないものを今回の作品で伝えることができたらなって思ってる。今はそれを模索中というか、だからバランスのとれた風景画とかがあまり俺は好きじゃないな。あと、大きいのに描くの面白いで(笑)もう小さいのに描けへんねん。パンクする、詰め込みすぎて(笑)」

 

割愛しますが、この後インタビュー側の藤田&寺田は宮城さんに将来のことについて相談をしてもらいました。宮城さん本当にありがとうございました。

 

次回はいよいよ搬入です。そして、完成した絵もついにお披露目です。
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2 回目 11月29日

藤田「では、2回目、よろしくお願いします。」

宮城「お願いします。」

藤田「作品かなりはっきりしてきましたね。」

IMG_2406 宮城「これちょっと赤いのわかる?」

藤田「はい、わかります。」

宮城「僕は身体をテーマにしてやってきて、今回は出産をテーマにやってるんやけど、足がこうあって、これが胴体で内臓があってって感じやね。シチュエーションとかも含まれてて、帝王切開っていうイメージがあって、けっこうグロいんやけど(笑) 前の作品よりは具象になってきてるかな。」

 

藤田「では少し、先輩の過去のことについてお聞きしたいと思います。京都の美術の高校に通われていたということでしたが、その学校ではどんなことを勉強されましたか?」

宮城「京都芸術高等学校っていうところに通ってて1年は成安みたいに総合的に学んで、2年から専攻をとるって感じで、でもほとんどの人が油やったかな、でもぼくは合わへんくて。日本画の授業の時になんとなくやってみたくて日本画専攻したかな。」

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藤田「高校の時はやっぱり相当デッサン描かれてましたか?」

宮城「そうやな、一般の授業がない日は余った時間少し使ってやってたし、水曜日は1限から6限まで自習が入ってて、1年の時はその時間もずっとデッサンやってたな。」

藤田「では、高校の時にやってていま役にたっていることはありますか?」

宮城「そうやなー、真面目にやってるにしろやってないにしろ、やっぱり嫌々にしろ授業には出てたな。嫌々でも経験値は上がるから、それは今の制作の糧になってるし、美術を学んできた先生としゃべれたっていうのもよかったかな。」

藤田「大学でも美術をやろうと思ったのはいつですか?」

宮城「中3のときかな。元々小さいときに描いてて、それで芸術の高校にも入ってって感じかな。」

藤田「では、これから絵で食べていこうとかは。」

宮城「いや、これで食べていこうとは思わへんな、続けていこうとは思うけど。」

藤田「大学に入ってから、ここは変わっっていうところはありますか?」

宮城「うーん、美術に対してはさらに真剣に取り組めるようになったかな。」

藤田「それは何かきっかけがあったんですか?」

宮城「やっぱりこう、日本画のイメージというか概念というかがあって、こういう色をきれいにのせなあかんとか、そういうのが日本画やと勝手に思ってて、大学の3年でそういうのを全部とっぱらって自分の持っているものでやってみたらどうなるんかなと思ってやってみたら、そっちの方がいいんちゃうって先生方が言ってくださって それもモチベーションになって今まで頑張れてきたかなって思う。」

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藤田「では、高校生に向けてこれはやっておけっていうのがあればお願いします。」

宮城「まあ、日本画だけじゃないけど、固定して一人の作家だけを見るんじゃなくて、もっといろんな作品を見た方がいいと思う。それが絶対これからにつながっていくと思うし それに自分のモチベーションにもなるし、表現の幅もぐっと広がると思う。」

 

今回の取材は僕たち下級生だけでなく、高校生にもかなり役立つ内容なのではと思います。

次回予告 次回は宮城さんが使われている道具についても聞きたいと思います。

 

 


1 回目 11月22日(金)

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藤田「では、さっそく取材させていただきます。よろしくお願いします。」

宮城「お願いします。」

藤田「では、まずこの作品はどのように作られているのですか?」

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宮城「えーと、自分の制作スタイルというかそういうのは、完成図自体はあまり思い浮かべてなくて、ある程度の形のイメージはそこに存在するんやけど、それを頼りに形をおこして、そっから表現とかを増殖していくっていうイメージに近いかな。」

藤田「制作をしていて、途中で思いついてここはこうしようという感じですか?」

宮城「そう、それの繰り返し そっちの方が自分に合ってると思うし、そっちの方が作品に対して厚みっていうか、面白味がでるんちゃうかなって思う。」

藤田「僕もどちらかというとそっちのタイプだと思います。では、今回制作される作品のテーマは何ですか?」

宮城「今回だけじゃなくて、最近なんやけど、身体(しんたい)をテーマにしてるかな。 身体なんやけど、ほぼ身体からインスピレーション受けたイメージで、やから抽象っぽい感じになるかな。なかなか日本画を描いてる風にみられなくて意外って言われる。」

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藤田「抽象画を描かれるのは昔からですか?」

宮城「いや、全然そんなことはなくて、初めて描いたのは今年の京展やな。」

藤田「え、そうなんですかめちゃくちゃ意外です。では、抽象画で一番難しいことはなんですか?」

宮城「難しかったことか、そうやなー、まあ具象もそうやと思うけどやっぱり構図というか、配置が一番難しかったかな。 抽象は形が定まってなくてイメージがしにくいと思うけど、でも鑑賞者に強いインパクトを持ってもらうっていうのができる。けど、その分構図っていうのを考えとかないとやっぱりちょっと難しいと思う。初めのエスキース(下絵)が全然また違ってきたから、構図のバランスとかが難しかったな。」

藤田「先ほど、絵を描くときにインスピレーションは身体から受けるとお聞きましたが、もう少し詳しくお聞きしてもよろしいですか?」

宮城「身体の内部と外部、まあ、外部的フォルムもあるしその内側の物質的っていうかそういったものを皮膚の上から感じて、それを画面で表現できたらって思ってる。だから映画とかからももらってるし、画家でいうとフランシスベーコンの作品は強くイメージあるかな。あと、日本画やったら三瀬夏之介さんかな。」

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藤田「身体に興味を持たれた理由は何ですか?」

宮城「京都の美術の高校に行ってて絵も描いてたんやけど、風景とか静物画が僕の中でしっくりこなくて、身体の授業があった時に何か火がつけられるものがあったのかもしれんし、対象として描きやすかったていうのもあると思う。」

藤田「ちなみに、身体のここがいいっていうのはありますか?」

宮城「うーん、そうやなー・・・・・・おなかかな、あと足かな。」

藤田「その理由は何ですか?」

宮城「おなかの場合は女性の方がそうなんやけど、おなかの中に人間という生命を生み出して、誕生させるわけやから、その中に秘められてるエネルギーというかそういうのに魅了されるかな。」

藤田「では、足の方はどのような理由ですか?」

宮城「足の方は、高校から大学の3年くらいまでバスケやっててその時に膝の前十字靭帯っていうのを切って、で、手術してっていうことがあってそれがきっかけで印象深いというか、そのイメージが強いかな。」

藤田「そんなことがあったんですか。」

宮城「話変わるけど、これがデッサン。」

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藤田「では、こういったおなかや足のデッサンはよく描かれたのですね。」

宮城「そうやな、でも最近かな、おなかと足に興味をもったのは。」

藤田「では前は全体的にって感じですか?」

宮城「前はあまりこう何が好きっていうのがわかってなかったから。」

藤田「今回の作品で抽象画を描かれるということですが、抽象画を描くためにも具象が描けるというのは大切ですか?」

宮城「やっぱりそうやな、すごく大事やと思う。デッサンがあって、基礎があってそれを崩してデフォルメして表現するっていう感じかな。」

初回の取材でかなり緊張しましたが、かなり興味深いはなしが聞けたように思います

次回予告 次回は宮城さんの過去についてもお聞きしてみたいと思います

 


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